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【コラム】南チロルの風

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2003年から南チロルでソムリエとして働いているマサがサービス業を通じて気付きや考え方をコラムにしています。
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#新生活に向けて

【コラム】南チロルの風:5



レストランという舞台へ初日の営業、こんな日本人の若造が蝶ネクタイで黒服を着させてもらいサービスさせてくれるなど誰が想像したでしょう。

通常日本で黒服を着たサービスマンは経験も知識もあり、なによりお客様からの信頼があって初めて着ることのできるあこがれの服と僕の中では解釈していました。

そんな状況でドキドキしながらお客さんのいるホールへ向かう心境は、まるで演劇の舞台へ向かう役者と同じような感覚

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【コラム】南チロルの風:3



【南チロルの風 Il Vento dell’Alto Adige 3】

イタリア。ここには僕に大きな影響を及ぼしたあるワインとある人の存在潜んでいたのです。

そのワインとその人が僕をイタリアに連れてきたといっても過言ではありません。

イタリアにくるキッカケのワインスイスに住んで半年近く経ったある時期に、トスカーナ州のフィレンツェへ出かけました。

アンティノリ(Antinori)というワ

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【コラム】南チロルの風:2

【Il Vento dell’Alto Adige 南チロルの風】

【南チロルまでの道のり(ホテルスクール編)】もともと僕はホテルマンを目指す千葉の片田舎の若造で、ホテル専門学生のときにある有名なソムリエと出会ったことから始まります。

その方とお話がしたくて、毎日小まめに挨拶をして、ある日勇気を出して告白をしました。

「三宅さん、ソムリエになるためにはどのような勉強をしたらいいでしょうか?」

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