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【体験談】新卒3年目で7人の先輩が部下になった時に得たマネジメント術

※2000文字程度は無料でお楽しみいただけます

今回はsomekichiの実体験として、新卒3年目で7人の先輩が部下になった経験を元に、そこで培ったマネジメント術と経験談をお話させていただこうと思います。

この話をしようと思った理由

somekichiが管理職になった時は、年齢にして24歳のことでした。部下は先輩ばかりで、中には10年選手な先輩もいらっしゃいました。

そんな中で、初めて経験する「管理職」に対して、somekichiは若くして管理職になった方の感想や記録をネットの海から必死に探し出そうとしたわけですが、

全然無いんです。感想も。対策も。心の持ち方も。
どこを見渡しても存在しないんです。

書籍の情報だったり、若いリーダーへの接し方みたいな情報は見つかるのですが...
特に体系的な記録が全然ありませんでした。

それが「この体験を記事にして発信したい」と思った一番の理由です。

somekichiと同じく、
・若くして管理職になった方/初めての管理職になる方
・自分のチーム内に先輩がいて接し方に戸惑っている方
・キャリアに関して悩みがある方

上記のような悩みを持つ方々には参考になると思いますし、そのような悩みを持っていない方でも、比較的レアなケースだと思いますので「読み物」として是非楽しんでいただければと思います。

では、somekichiが管理職を目指した経緯からお話ししていきます。


somekichiが管理職を目指した経緯

somekichiはとあるIT企業に新卒で入社しました。3ヶ月の新卒研修を終えた後に配属された部署は、会社の中でも稼ぎ頭の部署で、配属当初は大きな責任を感じていたのを覚えています。somekichiはエンジニア採用でしたので、開発者として教育担当の方に付いていただくことになります。

そこからsomekichiはOJTを受けていくわけですが、なんせその教育担当の方が技術的にめちゃくちゃデキる方でした。somekichiは新卒で特に技術に強いわけでもなく、教育担当の方にも良くしていただいたのですが、その時点で心が折れて、なんとか立て直して、また心が折れて...の繰り返しだったわけです(笑)

そこでsomekichiは察しました。『技術で食べていくのは無理だ...』と。その時はかなり病んでいて、「エンジニア 向いていない」って検索しては落ち込んでいましたね。新卒でできないのは当たり前ですし、今思えば、大した悩みではなかったのですが、当時は『この先どうやって生きていこう...』と悩む毎日でした。

そんな時に上司の方と面談をする機会がありまして、「将来食べていけるエンジニアとして、スペシャリスト(技術)方面に飛び抜けて強くなるかマネジメント方面に飛び抜けて強くなるか」どちらかに足を進めて見た方がよいよ。とアドバイスをいただき、一回マネジメントも経験してみる?という話から、上司のアシスタントのような形でマネジメントに似た種類の仕事もさせていただくようになりました。これがsomekichiの新卒1年目の話です。

これがsomekichiが管理職を目指した大まかな経緯です。「技術ができないから」という理由から、かなり消極的な考え方ですよね(笑)。当時の自分は生きるのに精一杯でしたし、その判断のおかげで今の私があると言っても過言では無いので、実はこの判断は後悔していません。


突如かかってくる電話

そこからは、ありがたいことに、製品を一人で一通り最後まで(先方との打ち合わせ・資料作成・要件定義・設計・開発・導入)やりきることができ、ある程度の達成感とともに、マネジメントの道を進みたい...!と強く思いが固まりました。

その後、開発を色々経験しながらも、マネジメントの書籍などを読み漁って2年目が淡々と過ぎて行きました。その頃には、社内での開発業務には慣れ始め、業務に対してそこまで大きく悩むことも無くなっていきました。人間関係に関しても、先輩には可愛がってもらっていたし、上司にも気にかけてもらっていました。

そして、時は流れ。
新卒で入社してから3年目に突入しようかとしている時期でした。突然お昼休みに自分の携帯電話が鳴り響きました。ディスプレイには上司の名前。

「この後、会議室Bに来てくれる?」との電話でした。
こんなことは初めてだったので、少しそわそわしました。急に何の用だろう?と。


突然のリーダー指名

お昼を食べた足で会議室に向かうと、そこには上司(ランクが高いリーダー)と別チームのリーダー二人が会議をしているところでした。

そこで初めて、上司から「リーダーになってくれないか?」と組織図と見せてもらいながら打診を受けました。誰が部下になる予定か、これからどういった組織変革が起きるのかも説明いただきました。

立ち位置としては「ロワーマネジメント」を求められるポジションでした。つまりミドルマネジメント(中間管理職)層と現場をつなぐような役割を求められます。

恐怖はありましたが、リーダーというポジションに立たないと見えないものがあるし、何より挑戦してみたい!という気持ちが勝っていました。元々マネジメントには興味があったので、somekichiにとっては嬉しい話でした。

somekichiはその場で「やります」と答えました。

ですが一点引っかかることがありました。
なぜ技術と経験が乏しい、somekichiが選ばれたのか?

そこだけが疑問に残ったのでその点を上司や他のリーダーに素直に聞いてみることにしました。

まず、「マネジメントに興味があったこと」
そして、「年齢が若く、社歴が浅いこと」

の大まかに分けると二つの理由でした。

挑戦する気持ちと、学んでいくことができる姿勢、会社に染まっていないことが評価された結果でした。若いリーダー候補を育てるという意思もあったみたいでした。

今となっては、リーダー陣からすると、大きな賭けだっただろうなと思いますが、somekichiにとっては有難い話でした。やはり、選んでもらえるということは理由はどうであれ嬉しかったです。

ここから管理職とsomekichiの1年間の地道な戦いが始まるわけです。


以降は、somekichiが実際に体験したことを交えて、
・どのような事に悩んでいくのか
・悩みの解決方法、マインド
・やってみて良かった具体的な施策
を中心にお話ししていきます。


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