【書籍紹介】アルケミスト 夢を旅した少年

今回はスペイン・ポルトガル文学の中でも、「ウィル・スミス」「バラク・オバマ」など数多くの著名人からも愛読書として選ばれており、「この50年間に世界で最も読まれた本ベスト10」の第5位でもある、
『パウロ・コエーリョ (著) / アルケミスト 夢を旅した少年』
を紹介していきたいと思います。


夢を実現化する物語

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羊飼いの少年「サンチャゴ」が本書の主人公となります。サンチャゴは「ピラミッドへ行く」という「夢」を持っていました。

その「ピラミットへ行く夢」をサンチャゴは叶えようとするのですが、夢への過程で非常に多くの「壁」が立ちはだかります。この非常に大きな壁をサンチャゴが乗り越えていく様子が主に描かれているのが本書の大きな魅力の一つであると言えます。

このサンチャゴは壁を乗り越え、困難に立ち向かう事で1ページ1ページ大きく成長していきます。このサンチャゴという主人公に自分を投影する事で、非常に多くの事を学ぶ事ができるはずです。

今回はsomekichiがこの「アルケミスト」を読んでみて、学んだ事や考えた事を本記事ではご紹介させていただきます。


夢には前兆がある

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サンチャゴはピラミットへ向かう旅の途中で、幾度も「夢の前兆」を感じ取ります。前兆は常に「夢」への方角を指し示してくれます。それは第六感に近いものでしたが、サンチャゴにとっては夢への指針として、その「前兆」を読み取り「行動」に移していく力がありました。

①しっかりと「前兆」読み「運命」に従う事
②前兆を信じて「行動し続ける」事

の2つをsomekichiは学びとる事ができました。

①:「前兆を読む」という事は、言い換えるのであれば「本来、自分は何がしたかったのか」という「心の奥底に眠る思い」です。困難に立ち向かうときには大きな選択を迫られる事が多々あります。一つは「たやすく夢から遠のく道」一つは「厳しく夢に近づく道」です。
しっかりと前兆を読むという事は、まさに「厳しく夢に近づく道」を如何に選び取れるか。という事であるとsomekichiは感じました。

②:「行動し続ける」事は、すなわち「自分の事を信じ続けられるか」という事に直結します。さらに解釈を挟むと、如何に「他人の目を無視し、自分本位で生きる事ができるか」という事だとsomekichiは思います。
自分の価値観は自分しか知り得る事ができません。そして行動するためには、その価値観を信じ続けられる強い意思が必要だという事です。


夢を叶えようとし続ける事

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本書でsomekichiが強く学んだ事の一つです。
「夢」というのは人間の誰しもが持っているものですが、それを「本気で叶えよう」としている人には滅多にお目にかかる事はできません。それは何故でしょう?

答えは簡単です。「誰も叶うと思っていないから」です。夢に向かって努力する事が「無駄」であると。誰しもが傷つくことを恐れて、安全で安心な現状で満足してしまう事が多いからです。

ですが、本書の中ではこのような記載があります。

旅の途中で出会った錬金術士サンチャゴに言った言葉

「傷つくことを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」

「夢の追求の一瞬一瞬が神との出会いである」と錬金術士は主人公に言い放つのですが、ここでsomekichiが学んだことは「挑戦しないこと」より「挑戦すること」を選べということです。

自分が求める夢を叶えるために挑戦し続けることは、それだけ自分にとってとても大きな経験になり、その経験が大きな財産になるはずです。その「経験」という財産は将来「後悔」という負の財産を必ず討ち払ってくれるはずです。

「後悔がないような生き方」と、よく語られるような切り口ではありますが、その奥には「挑戦」を通じた「経験」による「達成感」こそが本当の大きな宝物であるということ。そのように、somekichiは解釈しました。


感想のまとめ

本書を読み進め、解釈していくうちに「夢」への考え方が大きく変わる一冊でした。また、サンチャゴに自分を投影して読むことで、自分が実生活の中で諦めてしまったものが頭の中を駆け巡りました。

やはりそこには「後悔」が常について回りました。その「後悔」は今となっては消えるものではありませんが、「後悔」を増やさないためにも「後悔」を新しい「経験」でぬりつぶすためにも、目標や夢を掲げて、それに向かい続けることが「人生を有意義に生きる」ということだと感じ取ることができました。

このような素晴らしい書籍と出会えたことを感謝しつつ、大小問わずに「夢」を掲げて、その方向に向かい続けられるような人生を送っていきたいと思いました。


以上。
「アルケミスト 夢を旅した少年」の書籍紹介とさせていただければと思います。
ここまでご覧になってくださった読者のみなさんに御礼申し上げます。


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