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RPAを使った成功体験

前回、RPAとは何者かという記事を書かせていただきました。今回はRPAを使って成功体験を積むことが、業務改善への一歩であるという記事を書かせて頂きます。

1.私が業務改善を始めるまで

私は就職氷河期(リーマンショック時代)だったこともあり、社会人の初期を経理や給与業務を行う派遣社員や契約社員として過ごしました。生き残るために、スキルを身に付けようと思っていました。そこで出会ったのが、ExcelVBAやAccessクエリでした。休みの日にパソコンを持ってマクドナルドで勉強を続けたのはいい思い出です。
勉強したことを、業務でVBAを書いて表間転記の自動化してみました。すると、楽になるだけでなく、ミスしないので怒られないといった利点に味をしめちょっとずつスキルを伸ばしていくことになりました。
これが今から10年少し前の話です。(まだ、Excel2003を使っていました。)
当時はRPAのRの字を知る由もありませんでした。

2.最初は義務感から

私がSEのリーダーをしていた頃、若手を中心にPower Automate DesktopというMicrosoft製品を使って業務改善に取り組む動きがありました。私のチームにいた2年目(運用SEなのでプログラムは得意ではない)の方も参加することになりました。
私は彼女に「業務の一部だけでもいいので自分の作ったシナリオに置き換えほしい」とお伝えしました。その理由は、最初は義務感であっても、自分のつくったRPAのシナリオ(ツール)が実際に動いているという成功体験を積むことができ、やる気につながると感じたからです。

彼女自身が作成したシナリオが実際に動いているところを見て、彼女は次の改善に着手しました。こういう小さい成功体験を積むことが大きな業務改善につながっていくのだと思っています。

3.RPAで磨いてほしいこと

先ほどの2年目のメンバーの方はRPAのシナリオを作るのに、最初に業務手順の整理を行いました。(正確にはせざるを得なくなりました)
RPAはフローチャートを書くようにつくっていくので、業務の流れをフローチャートに落とし込めないとシナリオを書くことができません。この作業で業務の整理を行うことができます。
私がRPAを勧める理由はここです。嫌でもフローチャートを書かないといけないので、業務が可視化されます。可視化された業務が整理されていればそれに気づくことも可能です。
業務を整理する力をRPAを通して身につけてほしいと私は考えています。

余談ですが、私はWinActor(NTTアドバンステクノロジ製)の有資格者です。この製品の営業の方とお話をしていると、フローチャートを書く力はRPAの肝なのだそうです。ここが業務改善の肝とも言えそうですね。

4.RPAでなくてもいい

この記事を書いていてそんなことを言うと思われるかもしれませんが、私はRPAが万能とは思っていません。個人的には、ExcelVBAの方が使いやすいと思っています。(ファイル操作やブラウザ操作もできますしね。)
要は、業務改善をするために、フローチャートを書く力、そして機械にお願いする力を身に付ける手段は何でもいいのです。
RPAのシナリオ作成はノーコード開発の一種で、業務自動化のためにコードを書かずにシナリオを作成することができます。そのため、ハードルは低いかなと思います。
ただし、どの手法を選択するにしても、試行錯誤する時間は必要です。その時間が自分の改善力や技術力を高めてくれます

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