ルックバック期間を拡充して、購入に繋げる!Amazonスポンサーディスプレイ広告リマーケティングの運用術
こんにちは!Amazonチームの二宮 明子です。 主務はAmazon広告の運用コンサルティングで、兼務でソウルドアウトのD2Cブランド「imness(イムネス)」の運営メンバーでもあります!👗✨
今回はAmazonスポンサーディスプレイ広告のリマーケティングについて、運用のポイントを事例を交えながら解説していきます!
Amazonスポンサーディスプレイ広告のリマーケティングとは?
ショッピングアクションを実行したユーザーに対して広告を出す仕組みのことです。
Amazon広告のリマーケティングは大きく分けると、
商品詳細ページの訪問者(閲覧者)をターゲティングできる「閲覧リマーケティング
商品購入者をターゲティングできる「購入リマーケティング」
の二つがあり、さらに
それぞれのリマーケティングで、「広告商品」「広告商品に類似」を設定することができます。
「広告商品」:Amazon内で広告対象商品を閲覧 or 購入したユーザー
「広告商品に類似」:Amazon内で広告対象商品の類似商品を閲覧 or 購入したユーザー
ルックバック期間とは?
オーディエンスセグメントの有効期間です。商品詳細ページへ訪問 or 商品を購入してから〇日以内のユーザーへ広告配信を行なうという設定です。
以前は設定可能なルックバック期間が30日のみでしたが、2021年11月より拡充され、 現在では、7日・14日・30日・60日・90日・180日・365日で設定できます。
※ただし、「閲覧リマーゲティング」と「購入リマーゲティング」で設定できるルックバック期間は異なります。180日・365日は「購入リマーケティング」のみ設定可能です。
リマーケティングの活用事例
私は過去にGoogleやYahoo!の広告運用を行なっていました。 リマーケティングの運用では、ルックバック期間を分けて配信するのが定石です。(ルックバック期間によってユーザーのモチベーションが異なり、成果に差があるため)
ですのでAmazonでも、ルックバック期間拡充のアップデートに伴い、期間によってオーディエンスを分けて配信してみることにしました。
▍結果:ルックバック期間を拡充。獲得数が大幅に増加!
▼「閲覧リマーケティング(広告商品に類似)」の結果 *青枠は、もともと配信していたオーディエンス
▼「閲覧リマーケティング(広告商品)」の結果 *青枠は、もともと配信していたオーディエンス
💡考察
Amazonの調査によると、ユーザーは商品認知~購入までの期間に平均6~7日を要し、その間に14製品もの商品詳細ページを閲覧するそうです。
このことから、7日以内に広告商品に類似した商品を閲覧していたユーザーが広告に接触したことで商品を認知し、購入検討を行い最も多くの獲得に繋がったのではないかと考えられます。
▍運用のポイント①:オーディエンスを複数設定する
基本的に閲覧してから日数が短い方が、購入意欲が高い傾向があります。ですので、ルックバック期間7日と14日は必須で設定しましょう。
また、今回扱った「女性向け美容アイテム」では、30~60日で購入のタイミングが訪れるため、検討を促すためにも閲覧60日以内のルックバック期間を設定しました。
オーディエンスを細かく設定することで、ルックバック期間ごとのパフォーマンスを確認し、運用効率を高めてコンバージョン数の最大化を図ることが大事です。
▍運用のポイント②:オーディエンスごとに入札の強弱をつける
Amazonの調査では、認知から購入までに平均6~7日を要するといわれています。
直近閲覧したユーザーの方が、購入につながる可能性が高いため、ルックバック期間7日は入札単価を高めに設定しましょう。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
Amazonスポンサーディスプレイ広告は、Amazon内の商品詳細ページや、カスタマーレビュー、商品検索結果ページの横、またはおすすめ商品の下の広告枠に表示されます。また、見出しとブランドロゴを使用して、ブランドの特徴も伝えることができます。(👇下記のnoteで詳しく説明しています!)
今回ご紹介したリマーケティング機能をご活用いただき、Amazonスポンサーディスプレイ広告でさらなる売上UPを狙いましょう!
Amazon出品者さまで成果が伸びずにお悩みの方、Amazonに挑戦したいと考えられている事業者さま、ぜひお気軽にお問い合わせください!
【執筆:二宮 明子】
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