Amazon スポンサーディスプレイ広告のアップデート機能、使いこなし術!
こんにちは。ソウルドアウトの長谷川 太一です!
Amazonのプランニングからコンサルティングまで、Amazonに関することに幅広くかつ深く携わっています。最近ではオンラインセミナーにも登壇しています!
*8月は👇のウェビナーで、地方、中小企業が売上を上げるAmazon広告運用のポイントをお話させていただきました!
【無料】ECマーケティング担当必見! コロナ禍でも成長するAmazonの活用方法
https://localbusiness-satellite.com/seminar-webinar-info/0825/
今回は、Amazon スポンサーディスプレイ広告のアップデート機能を使いこなす術についてご紹介していきます!
スポンサーディスプレイ広告とは?
・掲載面:Amazon内の商品詳細ページ、カートボックスの近く
・クリエイティブ:ロゴや広告文、商品画像がメイン
・配信の条件:Amazonブランド登録に登録しているお取引会社様と出品者様はブランド登録後に利用可能
▼スポンサーディスプレイ広告(赤枠)*商品詳細ページ、カートボックスの近く
ほかの、Amazon広告では例えば、下記の形式があります。
スポンサーブランド広告
・掲載面:検索結果ページ上部
スポンサープロダクト広告
・掲載面:検索結果ページ、商品詳細ページ
▼スポンサーブランド広告(赤枠)*「水」の検索結果ページ上部
▼スポンサープロダクト広告(赤枠)*「水」の検索結果ページ
▼スポンサープロダクト広告(赤枠)*商品詳細ページ(青枠は、スポンサーディスプレイ広告)
スポンサーディスプレイ広告は、関連のスポンサープロダクト広告よりも上段・カートボックスの近くに表示される広告となっています。
それでは、スポンサーディスプレイ広告の機能について詳しく解説していきます!Amazonで売上を伸ばしたい!とお考えのEC事業者さん、ぜひ試してみてください。
今回アップデートされた点をご紹介
5月:オーディエンスターゲティングが追加
8月:カスタムイメージ画像が追加可能に
入札戦略の設定が可能に
9月:入札戦略にvCPMが追加
オーディエンスターゲティングが追加
オーディエンスターゲティングとは、Amazon内のユーザーの購買・行動データを用いるターゲティング方法です。①閲覧リマーケティングと②Amazon オーディエンスの二つあります。
①閲覧リマーケティング
過去30日間に、Amazon内で指定の商品や類似商品を閲覧したユーザーをターゲティング。
②Amazon オーディエンス
新規ユーザー向け。ライフスタイル・興味・ライフイベント・インマーケットの4種類のカテゴリがあります。
*インマーケット:特定のカテゴリで、商品を購入する可能性が高いオーディエンス。
カスタムイメージ画像が追加可能に
カスタムイメージ画像とは、広告の枠に世界観などのバナー画像が挿入可能なものです。単なる商品画像だけでなく、コンテクストに合わせたイメージ画像などを追加し、目を引き認知や共感を得ることができます。
これまでスポンサーブランド広告でのみ利用可能だったカスタムイメージ画像ですが、スポンサーディスプレイ広告でも利用可能になりました。
▼スポンサーブランド広告のカスタムイメージ画像
*画像引用元:Amazon Advertising スポンサー広告のガイドラインおよび承認ポリシー
https://advertising.amazon.com/ja-jp/resources/ad-policy/sponsored-ads-policies#customimage
また、スポンサーディスプレイ広告では、商品の見出し(広告文)を用いて商品の差別化をすることができます。Amazonでは競合他社の商品が多く出品されているので、見出しを用いて、自社商品の良い部分をアピールしましょう!
入札戦略の設定が可能に
スポンサーディスプレイ広告では、入札戦略の設定が可能になりました。①ページの訪問数に合わせた最適化②コンバージョンに合わせた最適化の二つから選択できます。
*コンバージョン=獲得。Webサイトにおける最終的な成果で、購入や登録、申込など。
①ページの訪問数に合わせた最適化
商品の検討を促す
②コンバージョンに合わせた最適化
商品の購買を促す
入札戦略にvCPMが追加
vCPM(viewable Cost Per Mille)
ビューアブルインプレッション(実際にユーザーが閲覧できる状態にあった広告インプレッション)1,000回あたりの広告コスト
今まではスポンサー広告ではクリック課金(CPC)のみでしたが、この度、vCPM「ビューアブルインプレッションに合わせた最適化」が追加となりました。この戦略では、ビューアブルインプレッションを向上させるために入札額を最適化するので、商品の認知度を高めたいときに役立ちます!
▼アカウント管理画面
それでは、スポンサードディスプレイ広告を使うとどんなメリットがあるのか?事例と一緒にご紹介します!
スポンサーディスプレイ広告のメリットは三つ
①ターゲティングが幅広い
②リマーケティングが使える
③目的によって入札戦略の使い分けができる
①ターゲティングが幅広い
5月に追加されたAmazon オーディエンスは、下記のターゲティングで設定が可能です。
・インマーケット:「売場内」にいて、最近特定カテゴリーの商品を購入したオーディエンス
・ライフスタイル:例)グルメ愛好家、スポーツ愛好家、テクノロジー愛好家
・興味・関心:例)カナダの歴史に興味・関心がある、インテリアデザインに興味・関心がある
・ライフイベント:例)休暇に出かける予定がある購入者の「まもなく旅行」など
*参考:スポンサーディスプレイ広告オーディエンスの概要
https://advertising.amazon.com/ja-jp/solutions/products/sponsored-display?ref_=a20m_us_hnav_p_sd
検索連動型ではありませんが、より多くのユーザーに対してアプローチすることが可能です。
②リマーケティングが使える
今まではAmazon DSPでのみ利用可能であった、リマーケティングの利用が可能になりました。過去30日間、という指定のみで、日数の細かな設定はできませんが、スポンサー広告でもリマーケティングが利用可能になったことはかなりメリットが大きいです。
③目的によって入札戦略の使い分けができる
ROAS(広告の費用対効果)を改善したい、売上を上げたい、といった場合には、「コンバージョン数の最適化」の利用をおすすめします。ある企業で、本機能を導入したときの事例をご紹介します!
入札戦略の変更で、ROASがおよそ1.7倍に
「コンバージョンに合わせた最適化」を選択したほうが、獲得数・獲得率ともに優れていました。また、ROASは「およそ1.7倍」とかなり上昇し、大満足な結果になりました!特定の商品のみの導入でしたが、ほかの商品でも導入を検討しています。
▼アカウント管理画面の「入札額の最適化」の項目で選択
スポンサーディスプレイ広告は、これまで配信していたキャンペーンの場合、自動で「クリック率の最適化」が選択され、成果が低下してしまう可能性があります。著しく成果が悪くなったと感じたら、入札戦略を見直し、入札額の最適化を「コンバージョンに合わせた最適化」に変更してみるのはいかがでしょうか?
アップデートも多く、分からないことが多いスポンサーディスプレイ広告ですが、機能を使いこなせば、Amazon広告の成果改善に結びつけることができます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!スポンサーディスプレイ広告の運用の参考になれば幸いです!
*参考:Amazon Advertising スポンサーディスプレイ広告
https://advertising.amazon.com/ja-jp/solutions/products/sponsored-display?ref_=a20m_us_hnav_p_sd
*ソウルドアウトでは、Amazon広告コンサルティングサービスを行なっております。
https://www.sold-out.co.jp/st/Amazon/
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【執筆:長谷川 太一/編集:宮武 由佳(@udon_miyatake)】