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高卒20代後半OLが、フリーターから企画職になるまでのトンデモ職業遍歴を振り返る

身バレのチキンレースをしてみようと思います。


私は都内で働く20代後半のOL。
現職は企画職に従事しており、イベントやグッズなど、インターネットで話題になりそうなものを中心に企画・営業し実現にこぎつける仕事をしている。

今でこそこんな風にちょっといい感じの職業紹介をできるようになったが、そこに至るまでにはかなりの紆余曲折があった。

元々、「自分が興味を持った仕事以外はやらない!」と学生のバイト時代から決めていたので、いわゆるバイトアプリで適当にバイトを検索することはしたことがない。

自分がやってみたい職業を考えて、企業を調べ、企業の採用情報から応募をする…といった流れを経て仕事を決めている。

飽き性かつ学歴もないので、高尚な職業に就けるとは夢にも思っていないが、結果的に素敵な周囲の人との巡り合わせによって変わった職業遍歴となったので、今回はその話を脚色も交えながら書こうと思う。

1.ゲームセンターのスタッフ×4

中学生の頃から、ゲームセンターが大好きだった。
しょっちゅう学校をサボって、1日中音楽ゲームやメダルゲーム、クレーンゲームをしていた。

学校に閉塞感と孤独感を感じていた私は、家から徒歩10分くらいのゲームセンターに行く宛もなく向かい、ひとりでクレーンゲームを眺めることが日課だった。

そこで働いていたお兄さんが優しく爽やかで、クソガキにも対等に接客してくれる姿がやけにかっこよく見えた。

「ゲームセンターの店員さんって、接客のプロだ…」


衝撃を受けてから、バイトができる年齢になったら絶対にゲームセンターで働こうと決めた。

お兄さんと同じ系列のゲームセンターは18歳未満は採用していなかったこともあり、高校に入ってからその店舗ではない、昭和の香り漂うような小さなゲームセンターで働いた。

クレーンゲームの設定(アームの強さや、どうやって取らせるか?を考えて土台を組んだりする)を考えたり、音楽ゲームを解体して調子の悪いボタンを直したり、景品が取れないお客様のアシストなどが主な仕事だ。

業務はかなり多岐にわたったが、自分の行ったアクションでお客様が喜んでくれるのがとにかく嬉しかった。

その後は、大きな店舗だとどんなやり方をしているのか?が知りたくなって、なんと大手企業が運営するゲームセンター4箇所を転々としてバイトした。

会社によっては接客マニュアルがかなり厳しいところもあったり、売上目標がひとりひとりに設定されているところがあったりと多種多様だった。

めちゃくちゃ楽しかったし、そこで過去に出会ったお兄さんが働いていた会社でも働いた。ちなみにそこが一番ブラックだった。

最終的に武者修行を終えて、元いた小さなゲームセンターに戻ったのだが、大好きだった部長が実は結構社内で嫌われていて、その席を追われてからやる気が無くなって辞めました。

2.芸能事務所のタレント

実は私自身もフリーランスで芸能の仕事をしていた時期がある。
もともとはナレーションのような表に出ない仕事がしたかったのだが、高校卒業してすぐ事務所に所属したところ、なぜか気づいたら映像作品をメインに下積みのような仕事をしていた。

CMのエキストラからはじまり、ドラマに出てみたり地上波でちょい役ながらもしっかりカメラに映る仕事をもらったり、地方番組のナレーションをしたりMVに出たり、バラエティに出たり。

仕事で夜中の公園を白袴で白目むきながら徘徊したことがある。
なんか一番呪われそうで怖かったな。

3.モデル事務所の養成所の事務員

タレント時代、夜中の公園を白目むいて徘徊している時に思った。
「あ、これ私には無理だな…死んでしまう………」

そして、裏方に回ることを決め、モデルを目指す生徒さんが通うスクールの事務員になった。

事務員と言っても、基本的には教室の掃除と生徒さんとの面談、SNSの更新が主な仕事である。

当時の私と年齢の近い生徒さんも多く、皆の目がいつもキラキラ輝いていて、素敵だなぁ…と思ったし、私も(なぜか)その時までタレントの端くれみたいなことをしていたので生徒さんを連れて現場に行ったこともある。

この仕事は楽だったし刺激的だったのでずっと続けていたかったのだが、この頃から体調がかなり悪くなっていたので辞めた。

4.ナイトワーク

母親が昔からスナックで働いていたこともあり、とにかく楽しく酒を飲むことは得意で抵抗もなかったので、経験してみることにした。

体調が芳しくない日も多かったので、割と少ない勤務日数でたくさんお金を稼げるキャバクラ(お触り無し)は好都合だった。

ぶっちゃけると、適当にやっていても時給2000円もらえるのは当時にしてはかなり高額だったので適当にやってお金だけもらってやろうと思ってはじめた。

ただ、接客もお酒を飲むのも好きで当時は若かったので、そこそこ人気が出てしまった。
闘争心に火が付いて、入って3ヶ月で月間のナンバーに入ってしまった。

ナンバーに入ると、お店側は宣材写真を大々的に使って女の子をプッシュしたがる。

いや、流石に身バレは色々とまずいわ。と思って辞めた。

その後は、キャバクラで仲良くなったお客様と飲む名目で、母が働くスナックで臨時出勤したりして親子共演を果たした。楽しかったなー。


5.スカウト

身バレを恐れてキャバクラをやめたはいいが食い扶持がない。
困ってた時にキャバクラ時代に仲良くなった人からスカウトの仕事の勧誘を受けた。
立場上あまり細かくは話せないのだが、普通に楽しかったし多分人生で一番頑張ってお金稼いでた。

少しお金に余裕が出てくると、欲も出る。

「そろそろ結婚してぇなぁ〜〜〜。
そうだ!結婚するためには、まずは昼職正社員キラキラOLになって、素敵な人と出会おう!」

不純な動機で昼職への転向を決め、この仕事は辞めた。


6.不動産屋さんの本部

当時の私は、ハングリー精神が強くてノリが良い、笑顔が素敵な好青年と結婚したいと思っていた。なので、そういう人が多そうな不動産屋に入った。

なんか仕事しないで喫煙所で女の話ばっかりしていてイメージと違ったのですぐ辞めた。

仕事は、本部で毎日最新物件の情報を更新する事務員だった。宅建とかは持っていない。すぐ辞めたので。

7.事業者向けの不動産屋さんの仲介営業

ナイトワーク時代に知り合った方からの紹介で、「飲食店を出したい!」とか「雑貨屋をやりたい!」みたいな、事業者向けに物件を紹介する不動産屋さんの営業をお手伝いしていた。 

雇用形態は正社員ではなかったのだが、出来高でお給料が上がるような形だったので、やればやるほど成果になって楽しかったし自分のペースでできるのも良かった。

次の仕事を見つけるまで…と思っていたのだが、存外長く続いてしまった。居心地良かった。

ただ、既婚者しかいなかったので本来の目的を思い出して辞めた。これは落ち着いたら副業とかでまたやりたい。けっこう向いてた。

8.アパレル店員

女の子のあこがれ!しかも飲み会や出会いの場が多いらしい!
一回はやってみようと思ってやったけど、普通に薄給なのに新作の服をバンバン買わされるのがしんどくてやめた。
制服とか支給してくれるところもあるらしいけど、冷静に考えるとレジ打ちとか服をたたむとか女の子らしい細かい作業が苦手すぎてだめでした。

9.キャラクターショップの店員

ファンシーキャラクターのグッズを扱うお店の店員さん。
当時好きだったキャラクターがいたので、それにまつわる仕事がしたくて働いてみた。
ステレオタイプなお局様がいて怖かったし、人気のキャラクターだったので一生レジ打ちしなきゃいけないのが辛くて辞めました。

10.自社キャラクターの企画・営業

自分の中では最長の職歴を誇る。3年間続けた。

自社持っているキャラクターにまつわるイベントやグッズを企画する仕事だ。

結構知名度のあるキャラクターでもあるし、秘密保持的な観点からあまり詳細は書けないのだが、人生ではじめて企画書を書いたり企業さんと会食したりして仲を深めた。

将来の恩師とも言える上司に出会い、そこで社会のイロハをきっちり学ばせてもらった。

大型プロジェクトの立ち上げや、自分で考えた企画がネットで大バズリするなどして自己肯定感が死ぬほど高まった。

どうやら自分は企画や営業が鬼のように得意らしい、と適性を見つけたのもこの仕事のおかげだ。

結果的に、「もっと大きなフィールドで活躍したい」とポジティブな転換期を迎えて転職を決めた。

来世があるならまたこの会社で働きたいが、恩師である上司のことが人として好きだったので頑張れた側面が大きい。
上司がいなかったら起こらなかった奇跡。本当に感謝している。


ex. その他雑多に

特筆することはないが、ラーメン屋、コールセンター、カラオケボックス、宴会コンパニオンでも働いたことがある。

ラーメン屋は味噌ダレをひっくり返して心が折れて無理になって、コールセンターはある日自分が悪徳カニを売っていることに気づいたショックで辞めて、カラオケボックスは良いところだったが引っ越しを機に退職している。

宴会コンパニオンは単発で入ったが、初めての出勤なのに酒の名前すらろくに教えてくれないような組織だったので辞めた。

ちなみに、今でも表舞台にゆるく出て人を楽しませるのは好きなので、現職にも申告した上で副業として暇な時にお祭りや研修の司会をやったりしている。



こう羅列してみると、とにかく鬼のようなペースで仕事を替えている。
飽き性なのもあるが、ここ数年までは本当にやりたいことがなくフラフラ生きていたのがわかる

ただひとつ、誇れることがあるとするなら、ここで羅列した仕事はどれも、短期的に見れば職業として興味があった分野ばかりだ。

私はその瞬間ごとに、やってみたかった小さな将来の夢を叶えながら生きている。



次の将来の夢は何にしようかな。

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