【今日の短歌】令和5年6月19日
変化することのやまない人の世で変わらぬものを抱きしめている
9日の歌と同じ初句をお題として作った歌です。
生い立ちの呪いに由来する、ずっと私を去ることのない苦しみに、言い様なくひどく襲われる中、少しでも自分を救いたいという思いで詠みました。
人は生きれば生きるほどに悪くなってゆく――。
このあまりに悲劇的な実感は、私から離れたことがありません。むしろ強まり続け、ときに生きることを不可能に感じさせるほどに、今現在も絶えず私を苦しめ続けています。
同じように、世の中は時が経てば経つほどに悪くなってゆく――。
それを本性とする人の世において、心ある者がもし生きてゆけるとしたら、その支えとなるような本当に大切なものは、時代を越えて普遍的なもの、歴史を通じて変わることのないものの中にこそあるのだと思います。
私に魅力をお感じ下さるそのお心を、もしサポートとしてもお伝え下さいましたなら大変幸せに存じます。体質上、生きるために私にはどうしても日々必要な、保険適用外の医療を含め、制作に充当させて頂きます。より美しい作品、演奏をご披露することで、頂戴したお気持ちにきっとお応え致します。