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デジタル庁マイナポータルハッカソンの1次審査に落ちたので企画を供養する



マイナポータルハッカソンの1次審査に落ちちゃいました(ぴえん)

深夜に運営さんからメールが届き、落選を通知されました

先日はマイナポータルハッカソンへご応募いただきまして、ありがとうございました。

審査基準に沿って厳正なる審査を行いました結果、今回は残念ながら一次審査通過者には選出されなかった事、ご連絡申し上げます。

「はぁ? 審査基準に沿って厳正なる審査だあ!? 審査基準って何だよコンチクショー」と言いながら審査基準を確認してみました。

審査基準

アイデアが斬新か、国民生活の利便性向上に資するか、実現可能性はあるか等の観点から審査を行います。​

https://www.digital.go.jp/policies/myna_portal/hackathon/faq-01/#faq-judge

斬新さ、あるよなあ
国民生活の利便性向上、たぶんするよなあ
実現可能性、ワイが作るんやからあるよなあ

今さら確認してうんうんあるあると眺めていたら募集内容の項目がふと目にに入りました。

https://www.digital.go.jp/policies/myna_portal/hackathon/recruitment/

マイナポータルAPI(※1)を利用し、民間企業などのサービスと組み合わせた新たなサービスの提案を募集します。

https://www.digital.go.jp/policies/myna_portal/hackathon/recruitment/

マジで出ました「あっ」って
民間企業などのサービスと組み合わせてねえ……。

そもそも募集内容に沿っていない企画をぶん投げてしまってすみませんでしたデジタル庁さん

てっきり他のハッカソンみたいに、このAPIを使ってなにかサービス作ってねーだと思い込んでました。
民間企業等のサービスと組み合わせなきゃいけなかったんスね……。

それにTwitter見てると他の人達はチームで出たりしてるなか私は案の定ボッチで応募したもんだから、運営からしたらよくわかんねーやつが独りで募集内容にも沿ってないよくわかんねー企画ぶん投げてきやがったってなりますわな。

とまあ落選した悔しさを大人気もなく審査基準を見落としていたとかいう(心理的な)安全側に倒して解消したところで、今回の企画を供養していこうと思います。

マイナポータルハッカソンで提出した企画を供養

というわけでマイナポータルハッカソンの1次審査に落ちたので、ここで企画を供養しようと思います。

タイトル

全ての学校をつなぐ生徒限定匿名SNS(仮称)

企画概要


全体概要図

本アイデアは、日本の小中高校生向け名SNSで、異なる学校の生徒たちが自由に意見交換や情報共有ができるプラットフォームです。このSNSでは、マイナポータルAPIと位置情報を用いてアカウント作成を行い、確実に生徒が所属学校の生徒であることを証明します。

生徒たちが他校のルールや文化、取り組みについて知ることができ、これまで入学してから卒業まで同じルール、文化、取り組みで生活するといった画一的な教育環境を変え、多様性と自主性の獲得が実現できます。

例えば、ある都市部高校の文化祭においてキャンプファイヤーを企画しようとした際に、教員からは危険性や近隣住民からの苦情等を考慮して企画が却下されたとします。しかし生徒たちはどうしても実行したいので、どうすれば企画を通せるか他校の生徒たちに協力を仰ぎます。

過去に同じことを実施した学校や、同じ問題に直面している学校なども含め、多様な意見・事例が集まり、問題解決に資することができます。

このように、これまで所属学校に閉じていた意見が、他校を巻き込むことで多様なアプローチが可能になり、生徒たちが自主性を持って様々なことにチャレンジしやすい日本の教育文化を醸成できると考えています。

このSNSは、生徒の自主性を重視し、大人の介入は最小限に抑えられています。生徒たちは普段学校で大人の指導を受けています。それを本SNSでも大人が介入しては自主性を醸成できません。

そこで、アカウントを作成できるのはその学校に通っている現役の生徒に限定します。現役の生徒以外、教員やその他の大人がアカウントを作成できないようにマイナポータルAPIによる公的な年齢確認を行い、所属学校はGPS等による行動情報を使うことで特定します。

これにより、自己申告や学生証による申告による証明では実現できなかった、学生の確実な在籍確認を実現できます。

実現方式

本サービスの実現方式として、マイナポータルAPIから年齢と位置情報による通学情報を取得する必要があります。

マイナポータルAPIからの年齢取得

年齢取得を確実に行うには、公的な年齢証明が必要です。
学生証や身分証明書で証明できそうですが、他人のを利用したり偽造したりと確実な証明が不可能でした。

マイナポータルAPIで取得できる情報には、基本四情報(名、生年月日、性別、住所)は含まれていません(運営発言)。
したがって年齢を取得することはできません。

マイナポータルAPIの医療保険情報取得APIを活用すれば取得できると考えました。

https://myna.go.jp/html/api/medicalexaminfo/infolist.html

今回のハッカソンで使えるAPIは、自己情報取得APIまたは医療保険情報取得APIという規定になっているため、上記の資格情報を取得する事は全く問題なく、APIで定義されている以上取得できる前提で企画しました。

運営さんへの質問で、医療保険情報は取得できるものとできないものがあるのかを聞いたところ、全て取得できると回答頂いたので取得できるのでしょう。

これで公的に証明された年齢は取得できます(個人的にここがハックポイントの一つだったりします)

GPS等による行動情報

これは開発者ならすぐに思いつくと思いますが、アプリで自己位置を取得し、通っている学校の座標に到達することで通っているかを判断します。

もちろん1回だけではなく、複数回通わないと認証されないような仕組みにはする必要があります。

これで予めアカウント作成時点で入力した学校の所属を証明できると考えました。

あとは住所を入力してもらったりして通学路の証明等、必要に応じて真贋性を補強するのも仕組みとしてはあってもいいかも。

年齢情報と行動情報の組み合わせ

マイナポータルAPIから取得した年齢情報と、スマホのGPS等から取得した行動情報を組み合わせることで、現役生であることと所属学校を特定します。

サービス

現役の生徒であると特定できたことで、教室や学校のコミュニティ面におけるデジタルツインを構築できます。

教師等の大人を排除した理由としては、生徒の多様性や自主性を形成する上で余計なバイアスがかかると考えたからです。

学校教育において教師の影響は非常に大きく、彼らが見ている、大人が見ているという環境において生徒は萎縮、または反発した行動を取ってしまう可能性が多分にあるためです。

あくまでも生徒自身が自分で考え、行動するような環境を構築する必要がありました。

また、学校は閉塞的なコミュニティであることもこのサービスでは考慮されています。

学校教育において他校との交流は部活等が主流ですが、それでも限られた人と領域でしかありません。

これを文化祭や就学旅行などのイベント、生徒の学生生活における改善活動などでも他校と交流できることで多様性を身につけられると考えました。

また、他校の情報を取得することで、生徒自信が自主性を持って各種活動を行いやすい状況になると考えました。

生徒は所属学校の領域他校と交流できる領域にアクセスできます。
所属学校の領域は他校の生徒も閲覧可能です。しかし、書込みはできません。

他校と交流できる領域は、誰でも閲覧書込みが可能ですので、他校との交流はそちらを利用する必要があります。

このように領域を分割することで、生徒の自治と交流を実現します。

あとは他のマイナポータルAPIから取得できる情報を使った個別サービス的なのをこしらえて、中高生になったら最初に入れるアプリにできたらいいなーくらいの考え。

課題

このサービスには課題がいくつか存在します。
その最たるものが、ユーザが生徒のみであるという点です。

生徒たちはまだ子供ですから、様々な過ちを犯す可能性が高いと考えられます。
その最たるものがいじめでしょう。

そういった攻撃的な環境を監視する必要がありますが、そこで大人が監視しては本末転倒です。

したがって、環境の監視をAIにさせます。
AIによる客観的な判断により、生徒が過ちを犯す前に警告します。

また、場合によっては生徒がアドバイスを求めたい場合もあります。そういった場合もAIによるサポートで生徒の自律的な行動を支援します。

サービスの効果

本サービスを実現した場合の効果としては、日本における生徒の自主性と多様性の向上が挙げられます。

これまでの学校教育では困難だった日本全国の生徒同士間交流を実現できるため、上記以上の効果が現れる可能性もあります。

また、こういったサービスを利用するユーザが増えることで、マイナンバーカードを取得していない生徒も、サービスを利用するために自ら取得するため、10代のマイナンバーカードの取得率が向上します。

中高生の時点で取得する流れができることで、将来にわたり国民全体へのマイナンバー交付率も向上するため、社会性のあるサービスであると考えています。

最後に

ざっと書いて供養しましたが、ぶっちゃけやってみないとわからないサービスではあるので、ハッカソンの期間で実装して反応みてみたかったなーという思いはまだ残ってたりします。

ハッカソンなので実装以前の審査で落ちたのは悔しいですが、他の方の作品を見るのも好きなのでマイナポータルハッカソンの結果を楽しみにしていようと思います。

募集

今後もハッカソンとか一緒に出てくれる人募集中でーす。
一緒にやろうぜって人いましたらTwitterのDMとかでもいいのでご連絡くださいー

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