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石の本、売ってます。

こんにちは、創元社の編集Oです。

小学校の頃から算数と理科が大の苦手で、一時は親の仇ほど理数科目の勉強を嫌っていた私ですが、ふしぎな縁があるもので、今では地学(地球科学)の本をたくさん企画編集しています。

そのきっかけになったのは、入社2年目の頃、川原や海辺の石拾いの本を担当したこと。

そこから自分でも石を拾いに行くようになり、岩石・鉱物を入り口に地学の知識が増えるにしたがって、日常で目にする山々や地形、気象現象、天体、自然災害、あらゆるものの解像度が上がっていきました。
今では風が吹けば気圧を思い、星を見ればHR図を思い、川に行けば石を拾い、断崖絶壁に萌え悶えるありさまです。

鉱物本の著者をして「病気」といわしめたほど私を狂わせる「石」の魅力とは何なのでしょう? いきなり皆さまを沼に引きずり込んで滔々と語るのもアレなので、今回はマイルドに、創元社の石の本を紹介したいと思います。


ちなみに編集Oが「石」に沼った経緯はこちら↓

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編集Oがおすすめする、創元社の石の本


①  トップバッターは、いけやま。さんの『マンガでわかる 鉱物コレクターズ・マニュアル』‼ ハムスターの姿に扮した著者が、鉱物収集の基礎知識やコレクターあるある話をマンガで解説。駆け出しコレクターだった頃の著者の失敗談などから、笑いをこらえているうちに大きな学びを得られます。

いけやま。 著
ISBN:978-4-422-44014-9
定価:1,650円(税込)



②    ルースコレクターさん向けには、なかがわさんの『宝石を楽しむ ルースコレクターズ・マニュアル』。原石と違って、カッティングが施され人の手が加わっているルースだからこそ、入手の際には気をつけたい点もあります。一般的な価値基準を知ったうえで、自分好みの石を収集するための具体的なノウハウが詰まっています!

なかがわ 著
ISBN:978-4-422-44024-8
定価:1,760円(税込)



③    創元社の石の本はここから始まったと言っても過言ではないでしょう。世界的な模様石コレクターで、「BRUTUS」珍奇鉱物特集にも登場された、山田英春さんの『不思議で美しい石の図鑑』には、息を呑むほど美麗な岩石断面の数々がたっぷり。ブックデザイナーでもある著者手ずからのデザインで、石はもちろん、本としての美しさも必見です。

山田 英春 著
ISBN:978-4-422-44001-9
定価:4,180円(税込)



④    模様石はいいぞ…の第二弾は、山田英春さん『インサイド・ザ・ストーン』。岩石の断面にあらわれる、まるで草花や抽象画、風景画のような模様はまさに、悠久の時と自然が描いたアート作品です。前作に劣らぬ抜群のビジュアル性は目次だけでも圧倒されます…!

山田 英春 著
ISBN:978-4-422-44003-3
定価:3,960円(税込)



⑤    模様石の世界にもっと気軽に足を踏み入れて見たい人にはこちら。山田英春さんの『風景画の石パエジナ』『花束の石プルーム・アゲート』『縞と色彩の石アゲート』の、「不思議で奇麗な石の本」シリーズ3冊です。手に取りやすい仕様で、テーマ別に模様石を楽しめます!

山田 英春 著
ISBN:978-4-422-44025-5
定価:5,940円(税込)



⑥    鉱物のビジュアル本ならこちらも忘れてはいけません、「世界鉱物年」である今年発売したばかりの『世界を魅了する美しい宝石図鑑』! 宝石の基礎知識全般を、有名ジュエリーメーカーの作品を含む美麗な宝石写真とともに紹介します。刊行まもなく重版がかかった人気作です!

ジュディス・クロエ 著 / 石橋 隆 監修
ISBN:978-4-422-44033-0
定価:3,080円(税込)



⑦    宝石について学び始めると、人間がいかに太古から石に惹かれ、熱望し、取り憑かれてきたかがわかります。おもにヨーロッパの有名宝石にまつわる逸話を集めた知の再発見双書『宝石の歴史』。カラー図版が豊富で、基礎知識から雑学まで紹介するハンディサイズの一冊です。

パトリック・ヴォワイヨ 著 / ヒコ・みづの 監修 / 遠藤 ゆかり 訳
ISBN:978-4-422-21187-9
定価:1,760円(税込)



⑧    宝石を買うのはハードルが高い? 大丈夫、きれいな石は身近なところにもあります。自力で石を手に入れたい人に贈る、柴山元彦さんのベスト&ロングセラー『ひとりで探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』! 冒頭で言ってた本はこれです。Oはこの本の編集を通して、みごと石沼の民となり果てました…。採集スポット数が大幅に増えた続編も注目。

柴山 元彦 著
ISBN:978-4-422-44005-7
定価:1,650円(税込)



⑨  『ひとりで探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』のこども版として編集され、今や親本に追いつくほどの人気を誇る『こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』では、おなじみ柴山元彦先生に、イラストレーター・井上ミノルさんを迎え、マンガとイラストで石拾いの楽しさや鉱物・岩石学の基礎知識を全力でお届けします。

柴山 元彦 著 / 井上 ミノル 著
ISBN:978-4-422-44015-6
定価:1,650円(税込)



⑩    自分で石や鉱物を拾い始めたらもう後戻りはできません…。藤浦淳さんの『鉱物(いし)語り』は、幼少期から鉱物収集に熱中していた元新聞記者による、石にまつわるエッセイ集。鉱物名や研究史をめぐる逸話や自身の採集エピソードなどを、たくさんの写真とともに語ります。

藤浦 淳 著
SBN:978-4-422-44019-4
定価:1,980円(税込)



⑪こども石図鑑第2弾『こどもが探せる身近な場所のきれいな石材図鑑』は、業界トップシェアをほこる関ヶ原石材さんに全面的にご協力いただき、身近なところに意外とたくさん存在している石材の魅力を、写真とマンガでたっぷり紹介した一冊。これを編集してから「石造りの〇〇」すべてに反応するようになり、街中をまっすぐ歩けなくなりましたが、全方位推しだらけという生活も悪くありません。

柴山 元彦 著 / 井上 ミノル 著
ISBN:978-4-422-44035-4
定価:1,650円(税込)



⑫「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」「永訣の朝」など、教科書でもおなじみの宮沢賢治は、根っからの石好き、地学の専門家だということはご存知でしたか? 一見ファンタジックに思える賢治作品の設定や表現は、科学的に的を得た表現であることも珍しくないんですよ。彼の作品や実際のエピソードを切り口に地学を解説する『宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学』シリーズ第3巻は、作品引用とともに岩石・鉱物学の基礎をがっつり学べます。

柴山 元彦 編著
ISBN:978-4-422-44028-6
定価:2,00円(税込)


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いかがでしたか? 

創元社、けっこう石の本出してるでしょ?
なんとまだまだ出るんですよぉ~(〆切のヤバいゲラや原稿を白目で見ながら)。


そのへんに転がっている石ころも、何百万何千円も値段がつくような宝石も、地球の活動のなかで途方もない時間をかけてできた、他にふたつとない石です。
そのぶん、楽しみ方も千差万別。

いきなり石を入手するのは気が重いなという方は、まずは本を手に取って、奥深い石の世界をちょっとのぞいてみてはいかがでしょうか。

(編集O)



創元社HPでは、創業130周年を記念して特別なキャンペーンを実施中。
この機会に是非ご利用ください。