マガジンのカバー画像

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》

16
太平洋戦争末期、小笠原諸島に位置する大戸島の守備隊基地に不時着した特攻隊員・敷島浩一(演:神木隆之介)が偶然、ゴジラに遭遇したところから始まる映画《ゴジラ-1.0》。『特攻文学論… もっと読む
運営しているクリエイター

#祖国

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第10回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第10回|井上義和・坂元希美

(構成:坂元希美)

⑩まだまだある特攻文学映画 《Fukushima 50》
★ネタバレ注意★
映画《ゴジラ-1.0》《Fukushima 50》のネタバレが含まれていますので、知りたくないという方はこの先、ご遠慮ください。そして、ぜひ作品鑑賞後にまた読みにいらしてください。

特攻隊が出てこない「特攻文学」作品もあるはず
坂元 本連載の第4回で《ゴジラ-1.0》における特攻文学的な要素は、特に

もっとみる
特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第8回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第8回|井上義和・坂元希美

(構成:坂元希美)

⑧なぜか日本だけに襲来するゴジラ 専守防衛を戦え!
★ネタバレ注意★
映画《ゴジラ-1.0》のネタバレが含まれていますので、知りたくないという方はこの先、ご遠慮ください。そして、ぜひ映画鑑賞後にまた読みにいらしてください。

人びとの心をつなぎ、力を発揮させる「祖国スイッチ」坂元 第7回で「祖国」というキーワードが出てきました。最初に少しおさらいしておきたいのですが、「祖国」

もっとみる
特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第7回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第7回|井上義和・坂元希美

(構成:坂元希美)

⑦更地から立ち上がる建国神話 「祖国」が生まれるとき
★ネタバレ注意★
映画《ゴジラ-1.0》のネタバレが含まれていますので、知りたくないという方はこの先、ご遠慮ください。そして、ぜひ映画鑑賞後にまた読みにいらしてください。

祖国の想像力は「更地」から生まれる井上 太平洋戦争後の更地となった東京で敷島たち赤の他人同士が出会い、コミュニティーをつくり、チームとなり、家族をつく

もっとみる
特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第6回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第6回|井上義和・坂元希美

(構成:坂元希美)

⑥焼け跡で出会った他人同士がコミュニティーをつくるには

★ネタバレ注意★
映画《ゴジラ-1.0》のネタバレが含まれていますので、知りたくないという方はこの先、ご遠慮ください。そして、ぜひ映画鑑賞後にまた読みにいらしてください。

子どもを守るためにコミュニティーをつくる他人たち坂元 敷島にとって血の繋がっていない「未来」である明子とは、偶然に出会います。

 典子が東京大空

もっとみる