【第4回】ノートで分かる伸び悩む子の特徴
こんにちは、理子です。
今回は算数、数学の問題を解くときのノートの使い方について話をしていきたいともいます。
伸び悩む子の特徴
まずは、算数や数学の成績が伸び悩んでいる子のノートの特徴を挙げていきます。
・文字が小さい
・余白が少ない
・どこに式と答えが書いているか分からない
・途中式がない
・ノートがきれいすぎる
文字が小さい、余白が少ない
ノートがもったいないという理由から、文字が小さかったり、余白がなく詰めて書いている子がいます。
分数を二行使って書いているのではなく、一行に小さく書いている場合があります。
こういう風に書いていると、間違った場合、直しを書くスペースがありません。
見直しがしにくいので、こういう子たちは解くだけ解いて、間違っても放置している場合が多いです。
間違った場合、どこで間違ったのかの確認作業が必要になるのが、算数、数学です。
ノートがもったいないような気がしますが、しっかり余白をあけ、大きな字で書いてください。
はじめから、マスノートや一行の幅が広いノートを使うのもいいと思います。
どこに式と答えが書いているか分からない
式のはじめの位置をそろえていない、または=をそろえていない、整頓されていないノートのことです。
こういうノートは、筆算を書く位置が決まっていないので、式の途中で筆算が出てきたり、答えを書く位置がバラバラだったりして、復習しにくいノートになります。
このパターンも、解きっぱなしで復習しない子の場合が多いです。
特に危険なのが、=を横につなげて書く場合です。
3+5×(12-3)=3+5×9=3+45=48
このように書くと、一つ前の式と比較するのが難しくなり、計算間違いが多くなります。
=はそろえて書くのが鉄則です。
当たり前のようなことですが、算数、数学が苦手な子は、これをやっている場合が非常に多いです。
途中式がない
算数、数学が苦手な子で途中式がない子には、何度も『途中式を書いてね』っと言いますが、なかなか直りません。
この場合、なぜ書かないのかと聞くと『違うノートに書いている』とか『裏紙に計算している』などと言います。
しかし、たいていの場合答えを写している場合が非常に多いです。
本当に違う紙に計算している場合でも、途中式を書かない子はケアレスミスが多いです。
途中式は、答えを出すだけのものではなく、見直しをするために重要なものです。
小学生のうちから途中計算を書く習慣がないと、中学生になってから直そうと思ってもなかなか直らないです。
ノートがきれいすぎる
ここでいう、ノートがきれいは、最低限のものしか書いていないということです。
ノートをきれいに書くことに必死になりすぎて、問題を解くスピードが落ち、他の人よりも問題数をこなせないパターンが多いです。
また、筆算を他のノートや紙に書いている場合も要注意です。
他のものに書いていると、見直すときに面倒になります。
必ず、一つのノートに式と筆算と答えを書いていた方が、見直しするときにどこで間違ったかが分かりやすいです。
それと、ノートをきれいに書く子の場合、自分のノートに✖を書くことを嫌がる子が多いです。
間違っていた時に、間違った答えを消して、正解を書いて丸にしてしまう子を多く見てきました。
そういう子は、間違った問題をできたと錯覚して、その問題を再び解こうとは思わなくなります。
良いノートとは?
それでは、成績が伸びる子のノートの特徴をまとめておきます。
・字が大きく余白があり、どこに何が書いてあるか見やすいノート
・筆算・式・答え・図などを書く場所決まっている
・途中計算が書いてあり、=がそろっている
・間違った場合、✖を書き正しい答えを書いている
・間違った場合、赤ペンでどの時点で間違っていたのかを修正している。
良いノート例と、悪いノート例を、今後どこかのタイミングで記事に書く予定です。
クラスとしてのノート指導
最後にクラス全体にノート指導をするときの、指導例を挙げたいと思います。
①クラス全体でノートを見せ合う
②その場合、悪い所ではなく、良い所だけを見つけさせる
③周りの人と、良いノートについて話してもらう
④出た意見をクラス全体でまとめる
⑤いいノートの条件を決める
人のノートを見ることで、自分と比較できるので、色々な気付きがあります。
そして、一番重要なことは、ダメなところを見つけるのではなく、いい所を見つけるようにします。
子どもたちは先生が決めたものはすぐ忘れますが、自分たちで決めたものは忘れにくいです。
この指導をやると、考えてノートを作ってきてくれる子が増えました。
ご覧いただきありがとうございました('◇')ゞ
理子
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