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ミャンマーでは今、空前のアートバブルだ!!(後編)
現在、ミャンマーでは空前のアートバブルが起きている。
ヤンゴンでは、ここ最近、たくさんのギャラリーがオープンが続いている。
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特に、ヤンゴン中心部ダウンタウンエリアにたくさんのギャラリーができているようだ。ダウンタウンは、今年初めに日本人が強盗された事件が起きたエリア。
夜間の徒歩移動は、絶対にしない方が良さそうだ。
5. Mother and Child Art Gallery
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そんなダウンタウンに今年初めくらいにできたというMtoher and Child Gallery。ここでは、M.P.P Yei Myintさんの個展が開催中。
水墨画風の作品はどれもに、赤いステッカーが貼られている。
つまり、ほぼ完売。
どれもUSD500くらいの値段。
やはりミャンマーはアートバブルを感じさせる。
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そしてMother and Child Art Galleryという名前の通り、オーナーの娘さんなのか、女の子が玄関先で絵を描いていた。
アジアらしい、微笑ましい雰囲気。
そして、この子の絵がめちゃくちゃ上手い。
さすが、ギャラリーで育っているだけある。
もしかしたら彼女の影響で、この名前のギャラリーを立ち上げたのかもしれない。
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6. Sar Ga Gallery
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Mother and Child Art Galleryから徒歩5分の場所に、新しくオープンしたSar Ga Galleryがある。まだ内部では展示の準備が終わっておらず、その上、停電が発生している状況。
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我々がお邪魔すると、急いで発電機を発動してくれた。
明るくなった展示室には、明るい作品が並ぶ。
ヤンゴンのギャラリー誕生の瞬間に立ち会った気分だ。
7. Artistic Space Art Gallery
友人アーティストの教え子が運営しているArtistic Space Art Gallery。Mother and Child Art GalleryとSar Ga Galleryの2本隣の通りにある。まさに、このエリアは、ギャラリー激戦区ということだろう。
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このギャラリーで展示されていたのは、ミャンマー第二の都市であるマンダレーのアーティストのセレクション展。どれもポップで可愛い作品ばかり。
私も気に入った作品があったが、赤いステッカーが貼られた作品が多く、展示されている作品のほとんどが売り切れてしまっていた。
多くのギャラリーを回って、どこも売れている状況を見ると、改めてミャンマーは今アートバブルだと確信させられる。
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8. The Collector Art Gallery
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続いては、ミャンマーの大御所アーティストDr. Lun Gywe(ルン・ギュエ)の個展を行っていたのがThe Collector Art Gallery。
Dr. Lun Gyweは、現在92歳の大御所であり、ミャンマーでは非常に有名なアーティスト。
この展覧会では、最近の彼の作品が展示されており、どれも手の届かない値段がついていた。カンボジアのアートシーンには、Dr. Lun Gyweのような大御所アーティストは存在しないので、改めてミャンマーのアートシーンの幅の厚さを感じさせられる。
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9. Waterlily Art Space
最後に、17時のクローズ直前にWaterlily Art Spaceに飛び込む。
場所は、ダウンタウンの目貫通りにあるシャングリラホテルの目の前にある雑居ビルの中。知らないと絶対に見つけられない隠れ家的なアートギャラリーだろう。
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この日は、Waterlily Art Spaceで若手アーティストのグループ展の準備中。
まだ会期前であり作品は売れていないが、手頃な価格の作品も多く、ミャンマーの現在のアートバブルに乗って飛ぶように売れるのかもしれない。
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ということで、ダウンタウンのアートギャラリーを巡ってみた。
ちょっと、「怖いかな」と思っていたダウンタウンエリア。
とはいえ日中は街の雰囲気は、コロナとはあまり変わらないように見える。街は変わらず、賑やかだったのだ。
ダウンタウンにあるショッピングモール、ジャンクションシティにも3年ぶりに行ってみた。
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行ってみてびっくり。
かなり賑やか。
平日というのに、お客はかなりいる。
入ってすぐには、ネイチャーなデコレーションもなかなかおしゃれ。
コロナ前と変わらない気もする。
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とはいえ、現在のミャンマーには、政治的な不安定さや人権問題、経済の停滞など、多くの問題が存在している。
数民族との紛争や人権問題も根深く深刻な課題だ。
2021年2月に軍部がクーデターを起こして以来、政治的な混乱が続いており、私のインターネットでつながっていた一人のアーティストの友人も軍部から追われて行方不明の状態だ。
話によると、国外に逃れる経済的な余裕もないので、ミャンマー各地を転々としているという。
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しかし実際にミャンマーに足を運んでみると、ヤンゴンの日常的な生活やアートバブルなどちょっと違ったミャンマーも感じることができた。
今後も、アートやデザインを通じてミャンマーとつながっていきたい。
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