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課題のある学級の子どもたちに捧げた言葉

今年度より、2年間の小学校勤務を終え、中学校に赴任となりました。

4月から、慌ただしい日々を過ごしていましたが、ようやく、前任校をふりかえる余裕ができてきました。

感染状況のこともあり、離任式が実施できなかったので、手紙を贈りました。

2年間、課題のある学級への入り込むことが多く、あの子たちと関わった日々が、特に心に残っています。

忘れないように、彼らに贈った手紙を、ここに残しておこうと思います。


〇〇小学校の6年生の皆さんへ

こんにちは。
この4月から◇◇中学校にいどうになりました。
皆さんと関わる中で…
「勉強がんばりたい」「教室に入って同じ時間をすごしたい」「誰かの役に立ちたい」…そんな思いをもっているのに、素直にその気持ちを伝えることができないでいるんだろうな
叱られることも多く、「どうせ私たちは…」「どうせ俺らは…」と思うこともあり、余計に素直になれないでいるのではないかな
本当は、クラスで意見を言ったり、得意なことを発揮したりしたいけど、みんなに何か言われるかもしれないと思って目立たないようにしていたんじゃないかな
…そんなことを感じていました。
みなさんと一人ずつ話をすると、本当の気持ちや得意なこと、おうちでがんばっていることを聞けて、皆さんらしさを知ることができました。
6年生になりましたね。
皆さんには力があります。
特に、大切な人のためにがんばろうとするときにわきでる力はものすごいです。
それはきっと皆さんが、生まれてから、おうちの人から授かった大切な力だと思います。
その力を、自分のかけがえのない人生の中で、せいいっぱい発揮していってほしいなと願います。
だから、もういいねんとか、どうでもいいねんとか、思わないでください。
皆さんには、誰かを救える力があります。自信をもって、これからの人生を歩んでいってくださいね。
皆さんと関わる中で、本当に大事なことって何なのかと深く考えることがあり、きづいたこともいくつかありました。皆さんと出会わなければ、今の自分はないと思っています。皆さんと出会えた奇跡を人生の宝物にして、これからすすんでいこうと思います。

今までありがとう!

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