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【2023年 第5回食レポート】燕羽そばや の『蕎麦屋行脚日和(そばやあんぎゃびより)』

ご無沙汰しております。
流離いの蕎麦職人  燕羽そばやです。
(さすらいのそばしょくにん つばはね そばや)

この度は2023年の大晦日に訪問した
上中里駅のお蕎麦屋さん
『上中里そば浅野屋』さん
をご紹介させて頂きます。

まず始めにお忙しい最中この度はお店やお料理のご紹介を許可して頂きました浅野屋様に心より深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

またここ1ヶ月前にそばやの私生活の都合(家族のコロナパンデミック感染や入院、また自身も感染等)で記事の主筆が大きく遅れてしまった事を深く御詫び申し上げます。大変申し訳御座いませんでした。いつもXにてバス釣り等の話題でもそばやと仲良く接して頂きましてありがとうございます。今年も何卒変わらぬお付き合いを宜しくお願い致します。

『上中里に極上蕎麦有り』と聞きつけて来訪。冷えた身体で粋なご店主の魂が込められた豪快な揚げたての特大海老天と共に至極の一杯、大海老天ぷら蕎麦を頂く。


 

上中里 そば 浅野屋 様

 大晦日の夜営業開店前の一枚。
そばやが並んだこの後にも
続々と行列が出来ていた。
この日はお店の立て看板も大晦日仕様。
2023年大晦日収録。二つ目の出撃場所は上中里駅。

寒風吹く2023年大晦日の夕暮れ。

年の瀬の人混みと足の早い夕闇に紛れて蕎麦を求めた一人の男が上中里駅に舞い降りた。

大晦日足早に家族の元へ帰宅を急ぐ人々。

現地に到着後浅野屋さんの夜営業の開店時間に間に合う様に早速駅の改札を出て左手にある通路と階段を使いお店を目指す事にした。

この形の歩道橋は学生時代に学校の帰り道で彼女と手を握って歩いた通学路を思い出すそばや氏。

街によくあるどこか懐かしい雰囲気が漂うこの通路。ここの場合は歩道橋?なのかもしれない。中を歩くと知らない街を冒険している気分も味わえるのも魅力の一つだろう。冬の夕方に駅から歩くこの雰囲気がまた堪らなく愛しい。まさに粋だと思う。しかし、そばやの場合は夜学時代にいた彼女と一緒に歩いた歩道橋と作りが似ており、なんだか少しセンチメンタルな気分も味わいました。

愛しのあの頃♪
あの子と共に歩いた道
今は何一つかけ換えのない想い出のピース…

あの子も元気に過ごしていたらいいな。

歩道橋を渡り階段を降りるとこんな雰囲気。

通路を降りきると出口の左手にセブンイレブンがあるのでお店を目指す方は良い目印になるだろう。ここを左折の起点とするとアクセスが良い。しかしいつ見てもこの配色を見かけるとホッと一安心するのは日本人の性なのだろうか?筆者のそばやだけなのだろうか?

駅からここを起点とすると良い目印になる。
夕暮れにオレンジと緑と赤は目立つデザインだ。
絵になる下町の小道。是非夕方に訪れて欲しい。

起点となるセンチメンタル……じゃなかった。
起点となるセブンイレブンから左側を見るとまた最高に味わいのある下町の小道が顔を覗かせてくれる。ここを真っ直ぐ進めば左側に今回取材させて頂いた『上中里 そば 浅野屋』さんへ辿り着けます。この道中に銭湯屋さんもあるので、ひとっ風呂浴びてから浅野屋さんで美味しい蕎麦と日本酒やビールを頂き程好く酔って電車で帰るという最高の贅沢が出来るのもかなりの魅力だと筆者は思うのだ。

早速到着。どんなお蕎麦に出会えるのだろうか?

そんな事を考えながら歩いて数分。ついにお店へ到着!既に何人か暖簾の前に並ばれていた。冬の年の瀬、夕暮れの蕎麦屋へ人が並ぶ風景そのものはとても大晦日らしい日本独自の光景である。浅野屋さんの素敵なお店の雰囲気も相まってとても風情があります。自分もいつかは浅野屋さんみたいに街の人達に愛される蕎麦屋を開きたいものですね。

しばらく列に並び待つこと数分。

夜営業の時間となり引戸が開かれると店員さんからの誘導で一人一人席へ案内される形で入店となった。そしてやはり人気のお店である。ものの数分で次々にお客さんがどんどん訪れると店内は即満席になり、外で席が空くのを待つお客さんも居た様だった。店内は厨房から漂う出汁の良い香りと元気な接客をされる店員さんの声、蕎麦を啜る福音に包まれてより一層賑やかな雰囲気に満ちていた。

そばやは入口側から2つ目のカウンターへ案内されて陣を構える事となった。オーダーしなれた様子の隣の常連さんと思わしきイケオジな雰囲気の方の注文の後にそばやも迷いながらオーダーを入れる。天せいろと迷ったが、ここは看板のオススメにもあった大海老の入った熱蕎麦が頭から離れず、外で待った寒さも相まって『大海老天蕎麦』を注文。


  そして遂に……その時は来た。


 

 見よ!! この海老天のデカさ!!


まさにエクセレント。真打ち登場の瞬間である。

これはそばや自身の目測ではあるが、この車海老天、多分大きさが18cmは有にあったと思われる。僕ら職人が一般的に蕎麦屋の天ぷらで使う車海老のサイズはこの海老の半分くらいである。つまりこの車海老は一番デカいサイズの車海老と言うことだ。そばやは一瞬この海老天を見た時に感じた事それは、

ご店主はかなり奮発されてこの車海老を今回仕入れたのだろうな!という気持ちと日頃のお客様への感謝の心、そして大晦日に力強く大勝負へ打って出た職人としての心意気を強く感じ取った魂の一杯であった。

もはや待ちきれず早速実食。

深く鰹と昆布、後鯖節も多分入っているのだろうか。しっかりと出汁の効いた濃い目に仕上げられたかけ汁に絡んだ蕎麦はキリッとしており、啜る度に喉越しが良く美味しい!!そこに海老天の風味が詰まった油と滲み出る海老のエキスがかけ汁と交わってさらに蕎麦を啜る箸が止まらなくなる。

そしてこの揚げたてでアツアツな特大海老天!!一口で深くまで齧ろうとそばやが勢いよく頬張ってみると、カリッとした程よい衣と共に幅のある海老の身が口に収まりきらないのだ。こんな贅沢な事があっても良いのだろうかとそばやは至福に悶えた限りである。

海老の身質は鮮度の良さも相まってブリッブリッ!!特に弾力が強く素晴らしい。この海老は普段他の蕎麦屋でもそうは簡単に食べられないであろう。

この一杯、素晴らしく旨い!!

あまりの旨さに素でお値段いくらか
忘れてしまったのは秘密。

蕎麦を啜り切ってかけ汁に浸した海老天を頬張りながら海老の尻尾まで余すところなく汁も飲み干し至極の一杯を堪能した筆者であるそばや氏。ふっと、後ろを振り向くと店内も店外も大晦日ならではの賑わい。お待ちのお客さんが次々と席を待っている。

そばや「ご馳走様でした。お会計をお願い致します」

そう店員さんに笑顔で伝えて自身が何者であるのかを自己紹介の後、素早く席を立つと店員さんや厨房の方々に感謝とご挨拶を伝えて足早にお店を後にした。辺りは夕闇に包まれている。駅までの小道にポツリポツリとある白色の街灯の灯りがまるで迫り来る新年を静かにカウントしている様にそばやは思えた。

時は2023年大晦日。行く年来る年。来年はどんな年になってどんな蕎麦に出会えるのか楽しみにして今後もこの活動を続けて行こうと強く決意するそばやであった。その後、上中里の改札を抜けて秋葉原へ舞い降りる。

相変わらず街は新年への期待と神田明神への参拝客や様々なイベントでの盛り上がりで賑わっている。ふっとまた蕎麦屋の前を通り過ぎる。老若男女、若い人達も待ち遠しく並ぶその姿を見て『蕎麦』という日本の伝統は『不滅』であると心に想いながらそばやは街を後にするのであった。〆


【あとがき】

この度ご紹介させて頂きましたお蕎麦屋さん

上中里 そば 浅野屋 様

・東京都北区上中里2丁目31―9 WIN―3

【営業時間】月曜日定休日
  昼営業時間  11:30~13:45分
  夜営業時間  17:30~21:00分
  浅野屋様のXアカウント :@511mC


【あとがき その2】

この記事#蕎麦屋行脚日和 は流離いの蕎麦職人系Vtuber燕羽そばや の個人的な体験談や食レポートによる感想であり見解です。ご参考程度でお読み頂く事をお願い申し上げます。また当記事や文章、画像の無断転用や転載、当筆者以外の方の自作発言等は固く禁じます。この記事の著作権は主筆者である燕羽そばやに全て帰属致します。また他のサイトへの文章や写真の転載や内容をコピーしての複製行為、第三者による販売を固く禁じます。

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【そばやの活動宣伝】

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長い記事となりましたが、最後まで
お読み頂きましてありがとうございました。

また宜しくお願い致します❗


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