見出し画像

あなたが読んでいる記事をすぐ後ろで読んでいる人もいるということ

寒いです。

せっかく最近あったかくなってきていたと思ったらまた巻き戻し。

でも暦の上では春に近づいている訳で、さっきも外で猫がアオアオ鳴いていました。発情期かな。

今日、お仕事に行く為にいつものバスに乗っていました。わたしはバスに乗るときの自分なりの特等席があって空いていてどこでも選べるよという場合は1番後ろの席に必ず座ります。まずひとつ段が上がっていて目線が高くなる点、座席がベタッと仕切り無く出来ていて自分なりのスペースが取りやすい点(もちろん常識の範囲内のスペースね)が選ばれている点なのですが、そこに座っているとバス全体を見渡せて「乗り物に乗っているな」という気がちゃんとする。あとは後ろに人が座ることが物理的にないので気楽という点。

人が後ろにいると気持ちがサワサワしませんか?そんなことないって自然に思える人は心にやましい気持ちがない人なんだと思う。わたしは例えば人が後ろに立っているなと分かる時には絶対携帯は開かない。携帯電話って私的な情報が沢山あるよね。誰かととても口に出すにははばかられるやり取りしているメール、ポエム大会が繰り広げられているSNS、超個人趣味なスレッドが開かれたり、可愛く取った写真をさらに加工しようとしている最中、結構見られると恥ずかしいものばかり。こんな行為を携帯電話で行っていなければ別に見られても問題ないのかも知れないけれど、わたしの携帯電話の中身はそれこそ「ありのままの自分」なので気持ちがサワサワしてしまいますよ。

今でこそ携帯電話ですけど、例えば公共での時間のつぶし方が携帯電話ではなかった時代を過ごしていたとして、小説、漫画…やっぱり大っぴらに開けないかな。

「気にしすぎだよ、自意識過剰」って言われちゃうかもしれない。わたしは人より自意識過剰なのは自覚していますし、しかも人が開いている携帯電話や読んでる小説など、ガンガン覗き見していく人間なのでやっぱり気にしなくてはいけない気持ちになる。こんな人間他にもたくさんいると思うので。

バスの1番後ろに座っていると、前の席に中学生か高校生の男の子が乗ってきた。その人はわたしが持っているiphoneよりもっと大きなスマートフォンを取り出して早速サクサク何かを見ているようだった。いくら気になってもさすがに無理矢理みるような下品な事はしませんが(すでに下品だけどね)チラッと見えたその画面は意外な事に女性のためのまとめサイト『がーる○ちゃんねる』だった。(なぜか伏字)

あれ?男子学生?あれ?と思った。そのまとめサイトは主に”結婚、育児、出産、嫁姑、芸能人の噂”など女性が好む話題ばかりできっと男性が見ても退屈なトピックスばかりが集まっているイメージだったから。でもスレッドの内容をその男子学生と共に追っていく(後ろから)となるほど理解した。

スレッドは『みんな実際胸のサイズどれくらい?』みたいなそんな流れだった。顔が見えないネットなのでみんな赤裸々に語っていく。「最近また大きくなったのかブラをまた買い直さなくちゃいけなくて面倒」「私は割りと普通サイズのCだと思ってるけど」「私は恥ずかしいけどAも無いんだよね。でも彼氏は特に気にしてないみたいだし」「本当に大きくできるのかな」等々。女性の自分から見ると何の事はないソフトな会話だけど、男子学生さんは熱心にスレッドを追っていた。

そういうユーザもいるのか!と今まで無かった発想に衝撃を受けました。それと同時に好奇心旺盛な男子学生がほほえましくなったり。結局何を知りたくてそのスレッドを開いたのか最後まで謎でしたが、これ、本人が見られていた事を知ったらかなり恥ずかしいよね。ちなみに顔は常にクールでしたよ。「経済ニュース読んでますけど?」というような涼しげな表情。

冒頭に書いたように、春だし、もし何かの興奮剤を探していたとしたらかなり文学的な少年ですよね。今時無料でどんだけでも直接的な材料が手に入る中、文章オンリーの会話を楽しんでいるってかなり知的だと思いませんか?わたしとしてはそういう男性の行動はかなりプラス気味に働くんですが(スレの内容にもよるけど)だいたいの女性はやっぱり気持ち悪がるのかな。

この文章を読んでいるあなたがどこに今立っているかは分かりませんが、たまには周囲の存在を気にしてみたりしても良いかもですね。それによって歩きスマホ同士の衝突が減るかもしれないし、画面以外の意外な「いつもの景色」を見つけるかもしれません。

もちろん素敵なサイトや異性にアピールできるようなコンテンツは大々的に見せびらかしちゃいましょう。「あ、あの人私と同じ趣味だ。気になっちゃう。」なんていう運命の出会いを掴めるかもしれないし。ね。

携帯電話を見る、見ない、という行為を上手くコントロールできれば「かっこいいオトナ」に一歩近づくかもしれない。


※せっかくnoteを使っているので投げ銭方式を実験的にやってみます。もちろん無料で全文読める記事ですが執筆のドリンク代だと思って気が向いた時があれば幸いです。スキ!だけでもヤッタ!です。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?