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20240408「転んで遊んで寝そべって」

転びそうな
満開で
日差しは穏やか
風は少し冷たいようで
日差しは暖かさを与えてくれる
どれもが吸い込まれて
空はそのどれもを
受け持っている
子供たちははしゃぎ
花びらはそこにまだ止まっている
見える遠くでは
まだまだ白さが残って
風景を為している
湖畔ではその青さを湛え
地震の跡形を示し
でこぼこな道を
皆が通っている

くだらない日常でも
大そうな日々でも
転びつつまた転んで
起き上がるのは
わたしたちの問いの先
あるいはでっち上げた理りの末
変化する様子を横目にして
外で読書しているのは誰なのだろう
そこには届かない知らせを待って
俯きながら遠くを見ている
芽吹きの朝から夜までに
成長して疲れて眠って
また次を延べる
繕いつつ剥がれ
拾いつつ捨てて
青さの濃さを見上げて
芝生の上で裸足になる

何度も踏んで
柔らかさを得て
まだ蕾だとしても
その次まで延長して
北へと走る
芝生に隠れる別の種を抜いて
まだらな地辺を参照して
よくあればそれでいいし
そうでなければ改変すればいい
わたしも同時に変わって行って
どこに行くのかさえわからないし
それでいてどうにかなるのだと
そう思えることで更に進ませている
時に響き
波に誘われ
白雲なびき
わたしたちをそこに置く

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