20240823「淡淡と」
鈍らを振り下ろし
何度も練習するが
いっこうに切れはしないし
研いでもそう長くは続かない
火に焼いて
再度一から
叩いたら
余程良くなるかもしれない
眠たげな眼を擦って
トンカンやったら
それ相応になるのだろうか
まだ夏の暑さが堪えると言うのに
切先はその先端を
遅らせている
わたしを待って
追いつけないくらいに
もう対象を探している
棒切れを整え
馴染むように
そしてその先に
既に在るかのように
素振りをしている
操るのはわたしの方だが
操られるののもまたわたしのこと
出来ないくらいに鈍いが
それ相応に感覚の向こうを見ている
空を切り
宙を渡り
大気を充溢し
ほとほとそれらを止む
じっとしていながら
体内では既に準備をしつつ
閉じられた視界をも
瞬くことができるだろう
適宜応答
さすれば返し
戻って来るのは
さっきまでの連続
繋がりの淡いを縦横に整え
振りかぶるのは
型を確認するだけの身振り
横溢の象りで
身振りは静か
それさえも研ぎ澄まされるのなら
もう全うするくらいに
汗が滲む
ぽたり落ちた
その間合いを
一瞬に切り裂いて
また切れもしないのに
安堵を得ている
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