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20240803「甘露のしずく」

誘われたからには
どこまでも行こう
あなたが言ったことは
もう忘れたけれど
今もそうしているから
きっと正解らしさで
そっと夢を見る
すぐそこにあるのだとして
揺られながら
わたしを振り落としては
自分に戻って来るが
そう容易いこともなく
従前に並びながら
順番を待っている
空きがあれば
そこに落っこちて
しばらく居るのだろう

それも一時
しばらくすれば
また別の方へと進んでいる
好奇心のどこかでは
くぐもったり
騒いだり
それでいて
気にしないふりで
いつに出て行くのか
頃合いを探っている
静かに含んだ機運を経て
既に転んでいるのは
はたして必死にしがみついている
誰もがそうなら
わたしを置いておいて
傷を負って
それらを宥めるのだろう

時に乗じ
一時の淡いを眠る
憶えてないくらいに
どこかを刻んで
断片を保持しては
連結の切っ掛けを探している
零れるくらい甘露の一滴
そんな一瞬を繰り返し
周り回って同着で
わたしと並んで倒れるのだろう
それを見ていた誰かか
そわそわしていたあなたと
平気な顔したわたしとを
交互に見据え
何となく笑ってしまう
そんな時が来るのだろう
既に乗っかって時空を歪めている

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