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わたしたちは「何者か」になれるのか?

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【共生舎5周年記念事業】 新しい学習指導要領が絵に描いた餅にならないように。 取り残されたと感じる子供やご家庭に寄り添えるように。 現場の先生方の労苦への敬意と感謝を示せるように… もっと読む
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わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day 6 集団と個〜

わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day 6 集団と個〜

あたらしい学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」。

前回は、予後を心配して「今から◯◯できなかったら…」というお話など、先を心配しすぎることを、「転ばぬ先の杖?」と題してお話ししました。

今回は、「集団と個」と題し、「何者か」になるための教育のあり方について考えたいと思います。

ハイコンテクスト文化あまり多くを語らないうちに、いろいろなことを感じ取ったり察したりして、行動に移す文化

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わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day 5 転ばぬ先の杖?〜

わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day 5 転ばぬ先の杖?〜

あたらしい学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」。

前回は、「親子関係」についてお話しました。

親子であっても、生まれた瞬間から別の人間だということ。
考えてみれば、それを思い知らされる場面も少なくないのではないでしょうか?

今回は、「転ばぬ先の杖?」と題し、育児・教育、特にある程度成長してからのお子さんに、よく期待されてしまうものについてお話したいと思います。

「今から◯◯でき

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わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day4 親子関係〜

わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day4 親子関係〜

あたらしい学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」。

前回は、学びの主体性を支える「個の尊重」についてお話しました。

今回は、新要領下での学びへの「種まき」をするにあたって必要となる、「土台」作りの部分、とくに「親」について考察したいと思います。

人の言葉を「微分」する一旦話は逸れますが、私は高2まで理数系科目が大の苦手でした。しかし、いま理数系科目も見させていただくようになった中で

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わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day3 個の尊重〜

わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day3 個の尊重〜

あたらしい学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」。

前回は、「学びの主体性」に着目して、「やらされ感」からの脱却についての、当教室の取り組みをご紹介させて頂きつつ、その難しさをお示ししたところでした。

今回は、学びの主体性を支える「個の尊重」について思うところを書きたいと思います。

みんなちがって、みんな…?見出しはもちろん、金子みすゞさんの「わたしと小鳥と鈴と」の有名な一節です。

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わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day 2 主体的な学びのむずかしさ〜

わたしたちは「何者か」になれるのか?〜Day 2 主体的な学びのむずかしさ〜

 不定期連載となります、この“わたしたちは「何者か」になれるのか?”。
 少なくとも「自分」であることには変わらないので、”「何者か」になれるのか“という書き方に、違和感を覚えた方もいらっしゃるかと思います。

 否、違和感を感じて頂けたなら、むしろ幸いなのです。

 ここでいう「何者か」は、どこからどう見ても理想的な、いわゆる「デキる人」を想定した表現なのです。著しく有名であったり、著しく活躍し

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わたしたちは「何者か」になれるのか?~Day 1 問題提起~

わたしたちは「何者か」になれるのか?~Day 1 問題提起~

新学習指導要領の目指すものとは? 私は北海道室蘭市で、個人塾「共生舎」を開業し、現在6年目を迎えています。私の教室では、小学生から高校生、専門学校生、そして一般の方と、あらゆる受講生さんが所属しており、それぞれのニーズにできるだけ柔軟に対応するよう心がけております。

 2016年の開業時にはすでに、私は、新しい学習指導要領が「主体的・対話的で深い学び」を掲げ、「生きる力」を育むことに力を入れるこ

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