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【学術集会のお知らせ~日本フォレンジック看護学会 第9回学術集会】

皆さん、フォレンジック看護という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。フォレンジック看護とは、暴力や虐待の被害者と加害者への特別なケア(看護)のことです。

フォレンジック看護は、DV、高齢者虐待、児童虐待、性暴力、人身取引、検死・死体解剖、司法精神看護、刑務所(受刑者・矯正教育)、救命救急、メンタルヘルス、災害、公衆衛生といった、幅広い分野を対象としております。(以上、学会案内パンフレットより抜粋し、一部改変)

日本フォレンジック看護学会は、人権擁護と暴力根絶のための積極的な予防啓発活動と、暴力と健康、犯罪被害問題を看護の知につなげる活動を行っております。

私は、こちらの第9回学術集会の実行委員も拝命しておりまして、本日の午前中に実行委員会の会議がありました。

学会のHPはこちらです。

学会は、9月3・4日(土・日)に東京有明医療大学で開催されます。テーマは「性被害の訴えに応えられる社会へ」です。

対面&オンデマンド開催の両方があり、オンデマンドも10月末まで見ることができます。

学会名に看護が入っておりますが、看護職限定ではありません。

司法分野や心理分野、行政、支援活動をされている方なども含め、幅広くご関心を寄せて頂いております。

是非、会場でお目にかかりましょう!
オンデマンド参加も大歓迎です!

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ここまでが、個人のSNSにアップした内容です。

noteは、もう少しだけ追記します。

私は、男性の育児と介護の研究をしております。
特に「男性性」に着目して研究しております。
男性性とは、わかりやすく言うと「男らしさ」のことです。

私は、欧州発祥の理論である「ケアリング・マスキュリニティ」という男性性の研究に取り組んでおります。
このケアリング・マスキュリニティには、覇権的男性性に特徴的である「支配を拒絶する」することが含まれています。

覇権的男性性に特徴的な支配に関する具体的な行動は、まさに「暴力」なのです。この支配とは、男性から女性への支配だけではなく、男性から男性への支配も含まれています。
男性から女性への支配において、性的な支配はDVになりますし、女性から経済力を奪う(つまり、女性を働かせない)ということも支配になります。
暴力は弱者に向かうと、児童虐待や高齢者虐待にも繋がります。

支配は、不平等な関係性です。相手を自分の下に置こうとする行為ですから。その支配を否定して、相手と対等な関係性を築き、相手をケアすることが、ケアリング・マスキュリニティなのです。
(わかりやすく言うと。本当はもっと複雑なので、また、何らかの機会に説明しますね。)

私が研究で取り組んでいる男性性も関連しているため、今後は研究をこちらの学会でも発表していくようになるかと思っています。

まずは、学会に多くの方が関心を寄せ、足を運んでくださったり、アクセスしてくださると嬉しく思います。

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