深海で眠る人間はシュノーケル猫の夢を見るか?

小説を書いています。大したこと書きませんが見て頂ければ幸いです。

深海で眠る人間はシュノーケル猫の夢を見るか?

小説を書いています。大したこと書きませんが見て頂ければ幸いです。

記事一覧

【閉鎖工房】文学フリマ東京38に参加します。

※サムネイルは後ほど用意します 閉鎖工房の雪村真月と申します。 この度、また文学フリマに参加させていただけることになりました。 文学フリマ東京38 時間 5/19(日) …

【閉鎖工房】文学フリマ東京37にてミステリー系合同誌を頒布します。

皆さんこんにちは。雪村真月です。 このたび、11月11日に開催される文学フリマ東京37に作品を出すことになりました。 第二展示場のEホールお‐11にて販売される閉…

小説『深海とシュノーケルの猫』

この小説は文学フリマ東京35に出展した閉鎖工房の合同誌、『困格』から筆者の作品だけ抜き出したものです。 ーーーーーー  私の居場所は都会から離れた小さな漁村にあ…

短編小説『陽光』

 なにかになりたい、そうはっきり思ったことはあまりなかった。ただ、死にたくはなかった。だからと言って、必死に生きようと心に決めていたわけでもなく、ただ流れていく…

文学フリマ 東京35 G-19『閉鎖工房』ミステリー系合同誌『困格』に作品を出します。

皆様、はじめまして。雪村真月と申します。 この度、文学フリマの東京35のG-19というスペースで本を出すことになりました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

短編小説『遠望の教会』

 運動靴が校庭の砂を少しだけ巻き上げ、土の香りがほんのり漂う。加藤洋介は最後の一周に突入し、ペースを上げる。裏側の直走路を走っていると、思っているよりずっと長い…

【閉鎖工房】文学フリマ東京38に参加します。

【閉鎖工房】文学フリマ東京38に参加します。

※サムネイルは後ほど用意します

閉鎖工房の雪村真月と申します。

この度、また文学フリマに参加させていただけることになりました。

文学フリマ東京38
時間 5/19(日) 12:00〜17:00
場所 東京流通センター 第一展示場・第二展示場

閉鎖工房ブース 第二展示場1階Eホール け-07場所は以下の通りです。

 毎度30部も刷らない閉鎖工房がこんなところ(壁際)に配置されていいのか? 

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【閉鎖工房】文学フリマ東京37にてミステリー系合同誌を頒布します。

【閉鎖工房】文学フリマ東京37にてミステリー系合同誌を頒布します。

皆さんこんにちは。雪村真月です。

このたび、11月11日に開催される文学フリマ東京37に作品を出すことになりました。

第二展示場のEホールお‐11にて販売される閉鎖工房『困格』vol.2に今回も参加しました。一年ぶり、二度目の文学フリマ参加ということで『本当にミステリーなのか??????』と作者が困惑している作品を出します。
タイトルは『映像研の栄光と悲しい事件について』。今回はそのプロローグ

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小説『深海とシュノーケルの猫』

この小説は文学フリマ東京35に出展した閉鎖工房の合同誌、『困格』から筆者の作品だけ抜き出したものです。

ーーーーーー

 私の居場所は都会から離れた小さな漁村にあった。夕波村。そこには疎らではあるけれど家が数件並んでいて、その中の縄文時代のくすんだ青銅器みたいな屋根の色をしている私の家や村の人が朝から働いている漁港があった。この漁港は歪んだランドルト環のように入り組んでいて、遠くの波の上下がわず

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短編小説『陽光』

 なにかになりたい、そうはっきり思ったことはあまりなかった。ただ、死にたくはなかった。だからと言って、必死に生きようと心に決めていたわけでもなく、ただ流れていく日常を傍観し、その生活の意味というものを咀嚼してみようと試みているが、どうにもうまくいかない。
 音楽は好きだ。でもかつて英語の授業で習ったビートルズが退屈に思えるようなロックを聴いている自分がかっこいいような、情けないようなものに感じて、

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文学フリマ 東京35 G-19『閉鎖工房』ミステリー系合同誌『困格』に作品を出します。

皆様、はじめまして。雪村真月と申します。

この度、文学フリマの東京35のG-19というスペースで本を出すことになりました。

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『閉鎖工房』で小説の執筆と編集をやっています。
雪村真月と申します。
文学フリマに参加予定の皆様、こんにちは。『閉鎖工房』の雪村真月です。
この度、『閉鎖工房』から『困格』という新刊を出すことになりました。
この本は王道の謎解き

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短編小説『遠望の教会』

短編小説『遠望の教会』

 運動靴が校庭の砂を少しだけ巻き上げ、土の香りがほんのり漂う。加藤洋介は最後の一周に突入し、ペースを上げる。裏側の直走路を走っていると、思っているよりずっと長いように彼は感じていた。ようやく一周を終えトラックの内側に逸れると暑そうにシャツを扇いだ。授業終わりの鐘が鳴り、二列に並ぶと洋介の隣に渡辺結が立っていた。しかし、必要のなさを感じて声はかけなかった。

 授業が終われば教室に戻って着替える。長

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