#72【本屋大賞受賞作】『博士の愛した数式』(著:小川洋子)を読んだ感想【読書日記】
小川洋子さんの『博士の愛した数式』
2004年の第1回本屋大賞受賞作で、第55回読売文学賞でもあります。
※読売文学賞は、読売新聞社が制定した文学賞
読んだきっかけ
今月はジャンルの幅を広げて読みたいと思っていますが、その中で数学に関する小説に興味が湧き読みました。ちなみに本作は、先月の「一箱古本市」で購入しました。
このような方にオススメの本です
数学に苦手意識がある
野球(阪神タイガース)が好き
心がほんのり温まる作品を読みたい
あらすじ
感想
無機質な数字がまるで生き物のように愛おしく感じた
読了後はほのかな幸せに包まれた
数字は普段から何気なく目にしますが、特別な感情を抱くことはなく日々を過ごしています。
しかし、読み進めるうちに、無機質な数字がまるで生き物であるかのように愛おしく感じました。
本作の登場人物の数字による繋がり方は思わず声が出るほどで、数式のようにきれいで強固なものに見えました。
特に江夏さんの数字に関する場面は素直に凄いと思います。
博士、私、ルートの3人は数字としてだけではなく、それ以上の強固な繋がりを感じさせました。
博士の謙虚さには学ばされるものがあり、私とルートの博士に対する粘り強く優しさのある接し方は心温まるものがあります。
博士の記憶は80分しかなく、それにより時に切なさもあるけど、読了後はほのかな幸せに包まれました。
印象的なフレーズ
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