#20 バカみたいに笑える痛快コメディ『店長がバカすぎて』(著:早見和真)を読んだ感想
早見和真さんの『店長がバカすぎて』
書店が舞台であることや目に付いてしまうタイトルで、以前から気になっていた作品です。
2020年の本屋大賞ノミネート作にも選ばれました。
あらすじ
感想
バカみたいに笑えて、いつの間にか悩みも吹き飛ぶ1冊
でも、それだけではない?
小説でこんなにバカみたいに笑うとは思いませんでした。
笑いを我慢するのが大変かもしれないので、人がいる所で読むのには注意が必要?です(笑)
山本店長の空気の読めなさ、図々しさ、意味のわからなさ。
つまりは「バカ」
そんなバカすぎる店長に、京子や他の店員が気の毒に思えるくらいでした。
そして、あまりにバカだから何か裏があるんじゃ?とも疑ってしまいます。
でも不思議なことに、読んでいるといつの間にか悩みも吹き飛んでいました。
笑えるからというのもありますが、京子が悩みがありながらも前向きになっていく姿に影響されたところが大きいです。
本作は六話構成。
その中でも、第二話と第四話は思い出すと笑ってしまうくらいインパクトがありました。
書店員さんの仕事ってどんな感じなんだろう?
書店によく行く僕は以前から気になっていました。
本作では主人公の京子による、書店員の日常についても描かれています。
読んで思ったのは、
(バカ店長を抜きにしても)大変だなということ。
力仕事や接客以外にも、
・売りたい本が入ってくるとは限らない
・出版社による報奨金
・給料、給料、給料…
現代はネットショッピングもあるため、将来性も不透明。
それでも、京子のような物語に対する愛を持っている方は、現実でもきっといると思っています。
本が読みたくなる、書店に行きたくなる気持ちがさらにわいてきました。
(ただ、書評を見る時は色々と勘ぐってしまいそうです(笑))
バカみたいに笑える痛快コメディ。
……と思ったら、まさかのミステリー要素も?
ただ笑えるだけの物語ではありません。
なぜ、そう思ったかは読んでからのお楽しみ😌
印象的なフレーズ
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