10年ぶりに再会したJoyと私とハリファックスと。
先日留学時代の韓国人の友達Joyと、10年ぶりに渋谷で再会しました。
カナダ留学でJoyに出会った時、19歳だった私が30歳になっていて、18歳だったJoyが29歳になっていました。
10年経つとはつまりそういうことだ。
昔カナダに留学していた話をするとみんなにトロント?オタワ?バンクーバー?と聞かれてしまうんですが、、、私の留学先はカナダの極東にあるハリファックスという地で、カナダ人しか知らないのでは?というほど、日本人でハリファックスを知っている人に出会ったことがないような、そんな場所です。
もちろん私も留学するまではそんな場所を知らず、元々ニューヨークに行こうと思っていた私に、学校の先生があなたがニューヨークに行っても遊んで帰ってくるだけに決まってるんだから私が留学先を選びます!と言い始めて、言い渡されたのがハリファックスでした。
決まった時はなんだこのど田舎!!と思い、出発する成田空港で大泣きしましたが、結果Joyという素晴らしい親友に出会えたのでそれで良かったのです。
せっかくなので、誰も知らないようなハリファックスを紹介したいのですが、本当に何もない場所で、その「何もない」ということが当時19歳で朝から晩まで新宿3丁目のドトールでバイトをしていた自分には衝撃的で、東京から遠く遠く離れた知らない世界の知らない生活を見ました。
通っていた学校が厳しくて(さすが先生が選んだ学校w)、朝の授業に10分でも遅刻するともうクラスに入れないルールでしたが、学校に行くために乗る14番のバスが時間通りに来ることがなかなかなかったので、私は朝のクラスに入れないことが多く、そんな時は学校の前に広がる海沿いで、大西洋を眺めながらカモメの数を数えたり😂、近くにアイスクリーム屋さんがあったのでアイスクリームを食べながら散歩したり、そんな朝を過ごしていました。
(ビーチのない海なので、オーストラリア留学のようなキラキラしたものを想像してはいけない。)
留学直前は、少しでもお金を作るために毎日クタクタになりながら働いていたので、海辺でボーッとする朝がとても新鮮で、こんな生活もありなのかなと思ったりしました。
Joyとは学校の入学日が同じでした。
入学した次の日がカナダの祝日で、学校がお休みだったので、すぐに2人で遊ぶ約束をし、ハリファックスに着いて早速3日目で、留学で初めて出来た友達Joyと遊ぶようになりました。
あれから10年経った今、バンコクに移住したりもして、海外の友達が出来たり、第二言語で人と繋がることは自分にとっては当たり前のことになってしまいましたが、当時19歳で飛行機を1人で乗ることさえ初めてだった自分にとって、初めて英語でしか繋がれない友達はとても尊くて、もっと近づきたくて、刺激的な存在でした。
Joyは出会った当時からすでに英語が上手だったので、私にとっては英語の先生でもあり、学校のクラスで勉強した内容は覚えていないけど、Joyと関わりながり自然と上手な英語の組み立て方だとか単語を覚えていった記憶があります。
初めてJoyと遊んだ日からJoyのことが大好きで、そんなJoyとなんの観光地もないハリファックスの街をお喋りしながら、朝から晩まで練り歩いた日をなぜか今でもすごくよく覚えています。
たまたま見つけたオシャレなレストランでパスタを頼んだら、日本円で2,000円くらいして、
高すぎじゃない?😂留学のお金持つかな?ってコソコソ2人で話したり、ハリファックスの真ん中にある大きな丘に登ってハリファックスの街を眺めては、改めてこの街何もないねって話したり😂、初めて遊んだ日から私たちはとてもいい友達で、それからのハリファックス生活でJoyは私にとってかけがえのない親友になりました。
当時18歳だったJoyは、自分の国である韓国の文化にあまり自分が馴染めていない感覚があって、これから先自分はどこの場所で生きていくべきなんだろうと話していたけど、一個下のまだ18歳のJoyが自分自身や人生について考えていることに刺激を受けたり、まだ全然上手ではなかった私の英語を前のめりで聞いてくれたりする優しさに感動したり、留学期間中ことあるごとにお手紙をくれて、大切にされている気持ちをくれるJoyと過ごした時間は、自分にとって10代最後の宝物みたいでした。
2014年の12月いつものバス停で泣きながらバイバイして、見えなくなるまでバスの窓から手を振ったあの日から、あっという間に10年が経ってしまいました。
留学から帰国した私には就活が待っていて、新卒で羽田空港で働き、その一年後にはバンコクに移住し2年半住み、コロナの頃また東京に戻ってきて、今はマーケティングの会社で働いています。
言葉にすればあっという間ですが、そんな10年間の間には死ぬほど幸せだったことも、死ぬほど胸が痛かったこともたくさんあって、そんな20代の自分の身に起きた全てをJoyは何も知りません。
そして私もバイバイしたあの日からのJoyのこと、何も知りません。
Joyはあれからずっとハリファクスで暮らしていて、あっちの大学を卒業し、ハリファクスにある出版会社に就職し働いています。
きっとその10年間にも、私と同じように嬉しかったことも悲しかったこともいっぱいあったと思うんです。
離れていたこの期間、お互いにお互いの生活に集中していて連絡を取ることもほぼありませんでした。
なのでお互いの19、20の頃はよく知っていても、お互いの20代のことを全く知らない状態で、先日再会しました。
ハチ公でJoyの姿を見た瞬間、嬉しくてちょっと泣いてしまいました。
Joyは私を見て、10年前泣きながらバイバイしたあの日から何も変わらないと笑っていました。
それから10年前と同じように腕を組んで歩いて、神泉のまぜそばに行って、会えなかった10年間の話をしました。
こんなにも久しぶりに会っても、まるで昨日も会ったかのように話せる感覚が本当に嬉しくて、やっぱりJoyは私の親友だなと再確認しました。
Joyは1週間東京にバケーションで遊びに来ていて、最後の3日間を私のお家で過ごしましたが、Joyと10年ぶりに過ごした3日間はまるで2人のハリファックス生活が戻ってきたような、そんな時間で、本当にJoyな時間でした。
楽しくてたまらなかった3日間もあっという間に過ぎて、再び渋谷駅の改札でバイバイしました。(これを書きながらまた胸がギュッとする。)
次またJoyに会えるのはいつだろう。
また10年後だったらどうしよう、、、。
さすがに嫌だな。笑
もっと会いたい。
いつまたJoyと再会する日がきても誇れる自分でいられるように、素敵な日々を送り続けたいと思います。
そして会えてる時も、会えていない時も、連絡を取らない時だって、いつもJoyがどこで誰と何をして過ごしていても、ずっと幸せでありますようにって願っています。
10年前。Joyとカナダの極東!ハリファックスで出会えて本当にほんとうに、よかったな。
Joy大好きだよ!
#日記 #エッセイ#note #毎日note #スキしてみて #作品 #カフェ#渋谷#富ヶ谷#カメラ#写真#留学#ハリファックス#カナダ留学#今こんな気分