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好きなことって必死に探すことなの?

昨日、友人が
「誕生日祝いに飯を奢るので後輩の相談に乗ってくれない?」
と言ってきた。

もう20年来の付き合いになる友人だが、会社を2つ経営している。
「あなたが話を聞いたほうが良くない?」と伝えたのだが、とりあえず意見を聞きたいらしい。

よくわからないので断ろうと思ったが仲良い友人の頼み。気分的に焼肉が食べたかったので承諾した。

焼肉屋に着くと、友人とその後輩はすでにきていた。

41歳の私と、39歳の友人、30歳になる友人の後輩。まさにおっさんずラブだが、人の会計で気兼ねなく美味しい肉とビールを飲める喜びを全身全霊で感じながら相談に乗ることにした。

昨日聞いた内容(要点だけをまとめている)↓

自分で何か始めたいと思い、公務員を辞めて今はIT関係の会社に就職している。自己啓発本を読みながら自己理解を深めつつ、リスクの少ない投資やビジネスについて学んでいるのだが、結局何がしたいのかわからなくなって悩んでいる。

要するに目標がないってことが悩みらしい。それってある意味幸せだと思うのだが、何かに没頭したいという気持ちはわからなくもない...

昨日実際に話した内容に加えて、私の考えをまとめてみる。

:自分のスキルアップのために転職することは大賛成である。ただ、自分の将来や独立のことばかり考えて、在籍している職場をないがしろにしているようなことをしても成長しない。

:自己啓発本を読むことで何か見つかるかもしれないと貪欲に情報に触れるのは悪くないが、周りの情報に流されて自分のキャラや特性を無視している。

:情報に触れる前に、自分がどんな人になりたいか、何が現状不満なのか、せめてこうなりたい人間像ぐらいは設定していなければ、何も見つけられないし始められない。

:独立、開業、副業がかっこいいと思っているうちはやらないほうがいい。

:自分がよくわからなくなるぐらいなら自己啓発本を読まずに心から感動する小説を読んだほうがいい。

文章で端的に書くとただの説教オヤジだが、そんなことを彼の話を聞きながらオブラートに優しく伝えた。

友人は、自分の言葉だけでは心底響かないと判断し、第3者の声として私が召喚されたようだ。

最近つくづく感じるが、安易で根拠のない「成功方法」が多すぎる。noteを毎日書き始めて記事をTwitterに貼ったりしているが、

ここのところ毎日、「お金が増える〇〇」「脱サラ成功」「限定リリース〇〇方法」
などのメールがDMで届く。

言葉は悪いが、正直見るたびに吐きそうになる。

〜まとめ〜

結局毎日の積み上げと経験から得られた実体験でのみ人は成長する。失敗や苦悩をリスクマネージメントってかっこいい言葉で隠してしまう前に、今立っている場所でまずは一生懸命もがいて欲しい。

頭でっかちになって、肝心の足腰が貧弱なら好きなことを見つけてもダッシュできないし踏ん張りも効かない。

そんなことをつくづく感じた夜だったって話です笑。

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