『暇と退屈の倫理学』覚書: 暇な人間における「惨めさ」を行為に基づき再分類する
これは『暇と退屈の倫理学』という本の覚書である。と言っても、第一章「暇と退屈の原理論」の [苦痛を求める人間] という節までのまとめであり、本の全体の十分の一にも到達していない最序盤までの部分に該当する。興味のある人はご自分で購入されることをお勧めする。
人間、暇になれば退屈する。それで気晴らしや趣味に興じ始める。
だが、パスカルによればこれはまったく「惨め(ミゼラブル)」であるとのことである。
暇と退屈に起因する「人間の惨めさ」として、この本では簡単に3種類の「惨めさ」が