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物食日記

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美味しいもの、美しいものが好き。 散歩とスナップに夢中。
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2022年4月の記事一覧

恵比寿南詣で

恵比寿南詣で

恵比寿南と銀座で気になる展示があり、眼の肥やしにと快晴の連休2日めに詣でる。ずっと訪問を切望しているコーヒースタンドとオーガニック食堂が恵比寿にあるのだが、この日は臨時休業またはランチ無しのタイミング。こうまでふられると、縁が無いのだなぁと諦めの境地になる。

片想いなのだから仕方なしと「パシフィック・ファニチャー・サービス(PFS)パーツセンター」へまずは直行。無骨で丈夫、アメリカの格好いい道具

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私の幸せな泡

私の幸せな泡

16時に仕舞う職場に変わり、葉山一色の自宅に30分後には戻れるようになった日常、営み。まだ明るい光が差す浴室で木桶の風呂に浸かり、夕飯の支度をする平穏な毎日。安らぎ、満ち足りているけど、せっかくだからたまには裏山麓のこみちを歩いて酒と食事を愉しみに出かけたくなる。

葉山にはいろんな店があるでしょ?とよく知り合った人に聞かれるけど、家周辺の地域では選択肢がごく限られる。気まぐれで稀な外食気分のとき

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猫とイームズ

猫とイームズ

鎌倉での新たな植木仕事は祝日休業。造園業では珍しい職場だ。というわけで、黄金週間のはじまりから暦通りに満喫。都内に出かけようと計画していたが、午後から大雨の予報に怯んで中止。勝手気ままなひとり休日を家で過ごすことに

昨晩作ったパスタの具が残っていたので、それを肴に昼呑み。Ave扱いのオーガニック白ワインをよく冷やしてからイランのグラスで味わう。

iPhoneのSpotifyからジョアン・ジルベ

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マダムCのスイーツ

マダムCのスイーツ

食べものの好みは人それぞれだからミシュランも食べログも評価は当てにならない。ただ、嗜好が似通う人は居るし、そんな人が好きなものは信頼できる。自分がそう確信するのは鎌倉で大人気カフェを営み、厨房を支えるマダムCの口コミ。休日に発信するインスタ(ストーリーズ)情報を見逃さず、同じものを味わう日を愉しみにしている。

最近の投稿で賞賛されていたのはセブンイレブンで買ったという『明治 ブルガリア フローズ

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stand M

stand M

今月から逗子にまた夢のように心地よい一軒がオープンした。

水道道沿い。京急の線路脇に立つ小屋。ヴィンテージ・トタンのエクステリアに惹かれ、ときめいてしまう。オーナーはこの建物で焼き鳥店「丸久」を営む人。

旅先で漁師がコーヒースタンドでくつろぐ姿に魅了され、そのイメージで店を開いたという「stand M」。アートへの感覚が鋭敏なのだろう。スナップで携えるぼくのブルーグレー色なライカM-Eを観て、

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ドブ板のバール

ドブ板のバール

新しい職場で知り合い、趣味嗜好が通じる植木職人Uさんと横須賀汐入、ドブ板通りで呑むことになった。葉山から京急バスと京急電車でこの街にアクセスしようとするとかなり面倒。車なら三浦半島を横断して30分ほどなのに対して横浜市金沢八景を経由して三浦アルプスの山々を迂回しないと行けない。本数の少ないバスを乗り継いで直線ルートを進む方法もあるが、最寄りのバス停は家から遠いし、運行本数も少なく現実的ではない。所

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蔵前の白昼夢

蔵前の白昼夢

雨天含めて4連休になっちゃった植木仕事。大事な用事で佃島に還る前に蔵前界隈へ寄り道。

コーヒースタンドやパティスリーなど急増中の洒落た店を横目にまず目指したのは、サイゼリヤ田原町店。ゴクコク呑める100円グラスワインで喉を潤し、昼飯をオーダー。

ボロネーゼスパゲティにハンバーグステーキをトッピングする肉々盛り。イタリア好きな写真家、萬田康文さんによる「サイゼリヤ・カスタマイズ」に惹かれ、倣った

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@rainy day

@rainy day

早くも台風1号が太平洋を北上中。荒天に控えてバイク走行時のパッキングを熟考。

いろいろ思案して、いちばん簡素な手法を選択。25年ほど前、シーカヤッキングの取材や海旅でカヤックに積みこんでいた防水バッグを活用。

完全防水タイプではないが、分厚く頑丈な生地は大粒の雨も跳ね返す。毎日の必需品を入れる程度ならトゥーマッチな容量でバッグ自体も重いが、造園の野仕事に向かうワイルドな気分にマッチする気がする

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シャープナーを携える

シャープナーを携える

植木仕事で使う鋏は佳く切れてナンボ。切れ味が鈍くなると枝の剪定がもたつきストレスになる。
とはいえ、仕事が終わった後に家でじっくり刃を砥石に当てる真面目な男じゃないから、昼休憩中にさっと軽く、こまめに研げたらいいと考えた。

そのために気軽に、より日常的に研げて安価なイタガキ工業製の本職用鋏に替えたし、砥石も携行が苦にならないコンパクトタイプを入手。

iPhoneや財布を入れて腰に吊るし下げてい

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ダイヤモンド富士

ダイヤモンド富士

友人のインスタ投稿写真により、葉山の海岸にダイヤモンド富士を観られるタイミングが訪れていることを悟る。で、精度高い予測情報が頼りになる『富士山とともに』サイトで確認。翌夕はかつて暮らしていた芝崎海岸から山頂に沈む太陽を拝めると判明。

そうわかってしまったし、朝から快晴だし、期待感極まってワクワク、ソワソワ。上の空で日曜日の半日を過ごし、日没30分前に現地へ到着。岩礁で遊ぶローカルと思われる人たち

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バイクコンテナのリファイン

バイクコンテナのリファイン

植木仕事の道具類を積んで鎌倉の職場へと駆るクロスカブ。ドイツ製ならではのグレーの色合い、物流現場で酷使される頑強にして無骨なフォルムに惹かれて荷台に装着したコンテナボックス『ALUTEC ユニバーサル・メッシュボックス49L』。バイクのミリタリー色にベストマッチな佇まいと自己満足に浸っている。

葉山町内にある以前の職場より20数分通勤時間が増え、その道中を雨天時に走るケースが増えそうなので積載荷

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ボバ・フェット

ボバ・フェット

新たな職場に就いた4月。春のリセットを祝して「ディズニープラス」を視聴契約(笑)。昨年から公開されていた『ボバ・フェット』全シーズン1をイッキ見するタイミングを図ってきたが、1年越しの願いを叶えた。

映画「スターウォーズ」に登場する伝説の賞金稼ぎ。本作では冷酷な殺し屋として描かれるが、このスピンオフ作、アナザーストーリーでは温情ある一面が表されている。

11年前に組まれた『BRUTU718号』

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SAWVIのいちごパフェ

SAWVIのいちごパフェ

平日の午後4時過ぎ。仕事帰りに鎌倉の職場からバイクで3分ほどの糀屋「SAWVI」に寄って『季節のパフェ』を味わう。そんな幸せ過ぎる境遇になるなんて夢にも思わなかった。

植物の手入れで土まみれの作業着、地下足袋を纏っているから竹林望む裏庭の席につく。今年も『いちごのパフェ』を口にできる嬉しさに昂揚し、身も心も悦び満たされた。店主、寺坂さんがつくるパフェは世界一ヘルシーで美味しい!

嘉山農園の甘い

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久々BRUTUS

久々BRUTUS

何年ぶりだろう。雑誌BRUTUSを買った。雑誌じたいを手に取るのも久しぶり。最新号は「世界が恋しくなる料理。」特集。家でじっくりと見開きたいと思わせる記事構成で強く惹かれた。この号から編集長が田島朗さんに変わり、初っ端から嗜好全開で熱情が伝わってくる。

旅に関して雑誌GULLIVERの世界観に感化されたという田島さん。BRUTUSの編集部員時代に手がけた旅にまつわる特集号は時間が経っても古びない

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