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シャープナーを携える
植木仕事で使う鋏は佳く切れてナンボ。切れ味が鈍くなると枝の剪定がもたつきストレスになる。
とはいえ、仕事が終わった後に家でじっくり刃を砥石に当てる真面目な男じゃないから、昼休憩中にさっと軽く、こまめに研げたらいいと考えた。
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そのために気軽に、より日常的に研げて安価なイタガキ工業製の本職用鋏に替えたし、砥石も携行が苦にならないコンパクトタイプを入手。
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iPhoneや財布を入れて腰に吊るし下げているグレゴリーの小さなポーチにも難なく収まる。どうせ持つならデザインが優れる物がいいとamazonを検索し、1,000円強の予算内で選んだ。メーカーはカリフォルニアに拠点を置くSHARPAL社。単刀直入なネーミングがいかにもアメリカン。
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『メタルカッター123N』という製品はペン型で小ささと造形も気に入ったが、オレンジの差し色にも強く惹かれた。この佇まいなら、刃を研ぐ地道なひとときを楽しく過ごせそうだし、毎日のようにメンテを継続するテンションも保てそう。陽気な昂揚感を纏う道具を創出するのはやっぱりアメリカンブランドならではの気質に拠ると思う。ところでこの砥石、蓋が強固に閉まっている。メーカーによる製品紹介やamazonの販売サイトに開けかたのコツが説かれてるのだか、かなり強引な力技に驚嘆しつつ、アメリカ贔屓の自分は微笑み、好ましく肯定しちゃう。マニアをまた自認。
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