マーー

好きな音楽についてただひたすら語っています。ロック、ハードコア、ジャズがメインです。

マーー

好きな音楽についてただひたすら語っています。ロック、ハードコア、ジャズがメインです。

最近の記事

quiqui「もう少しの暦」を紐解く 後編

最後の後編です。今回もほぼ感想文となっております。 紐解き3 のつづき 8. Dummy宮川氏のドラムの音が異次元クラスの響きをみせるこの独特な一曲。ドラムスティックでスネアの縁を叩くカッカカッという音の大きさに違和感しか感じません。当然意図してそういうミックスにされてるのだと思います。 前の「D」がおどろおどろしく畳み掛けてくる曲だったのに対し、一転して穏やかな日常すら感じますが、スポークン・スタイルのヴォーカリングはまるで悪夢から目覚めて機嫌の悪い男性然としています

    • quiqui「もう少しの暦」を紐解く 中編

      改めて自分で前編を読み返してみて、内容の薄さ、無さに愕然としました。今回この記事を書くのにはかなりの時間と日数をかけているのですが、やはり専門的な知識が無いとただの感想文でしかないなと思いました。 というわけで中編を始めます。 紐解き3 一曲ずつ紐解く 1. あかなくにアルバムの一曲目を飾るのは、フィールド・レコーディングをザッピングしたものと冷ややかで儚げなギターの旋律が聴く人を「日常」の迷宮に誘う曲です。まるでラジオのチャンネルを切り替えるかのような処理がなされてい

      • quiqui「もう少しの暦」を紐解く 前編

        今年最も心酔しているバンド、岐阜を拠点に活動しているquiqui(キキ)について、自分なりにずっとちゃんとしたものを書きたいと思っていたのですが、にわかファンである自分にはうまく書けないなと諦めていました。しかし、1stアルバムもサブスクで解禁され、より多くの人が手軽にこの"世紀の名盤"を聴けるようになったこともあって、この機会に思い切ってこの素晴らしいバンドと作品について思いの丈を書いてみようと思います。 ただ、これを書いているのは若い音楽好きな青年でも女子でもなく、ただ

        • 1月〜4月 お気に入りアルバム(EP含む)

          今年は豊作の年ですね。 20.Ado - 狂言1曲目がスウィング・ジャズ調の「レディメイド」から始まるのが良いですね。J-POPを聴いても体が動くことはあまりないのですが、Adoの曲はクリエイター陣が多彩な上、曲中のジャンルもなんでもありなので、聴いていて自然と体が動く面白い曲が多いです。その上Adoの変幻自在な激うま歌唱が乗ってるという。「阿修羅ちゃん」が特にお気に入りです。 19.Kep1er - First Impact最近自分の中で再燃しているK-POPブーム。a

        quiqui「もう少しの暦」を紐解く 後編

          ジャズは難しいし楽しい

          名盤と呼ばれるものを聴いても良さがわからない 一般的に多くの人が、J-POP→洋楽を聴き出す→色んなジャンルに手を出そうとする→ジャズに手を出してみるけど良さが分からない、という過程を踏むんじゃないかなと思います。 私の周りの友人もそうでしたし、私自身もそうでした。10代の時洋楽にハマってからは「音楽好きとしてジャズの名盤と呼ばれるものも聴いておかないとな」と思ってオーネット・コールマンのアルバムを買って聴いてみたのですが、全然良さが分かりませんでした。 4拍のロックばかり

          ジャズは難しいし楽しい

          熊本の音楽シーンについて

          熊本で活動しているバンドを知れば知るほど魅力的なバンドばかりなことに驚かされます。そこで今回個人的にハマっている、もしくは気になっているバンドについてまとめてみました。 NAVARO 熊本シーンでキーになるのがNAVAROというライヴハウスと4JCレコーズというこのライブハウスの自主レーベルだと思います。このライブハウスを中心に各バンドが時には仲間として、時にはライバルとしてお互い刺激しあい、高めあっていく良いシーンが形成されているんだなと想像しています。 NAVARO

          熊本の音楽シーンについて

          せっかく書いたから公開しとこう

          グラミー賞、盛り上がりましたね。生中継を見ながら周りの人達とこれ獲ると思う、この人に獲って欲しいなどと朝から大いに会話が弾みました。 そのグラミー賞を受けて、去年聴いた音楽についてまだまだ語り足りてないなと思ったので、グラミーに倣って個人的な部門別アワードを決めるnoteを書いてみようと思いました。 年末にリリースされたアルバムに素晴らしい作品がいくつかあったのと、今年になってから聴いた作品についても年間ベストという形でもう一度語りたいというのが大きな理由です。 私のよ

          せっかく書いたから公開しとこう

          今語りたい国内バンド6組

          downt ダウント。 音源は去年知った時から何万回と聴いていたのですが、先日ようやくライブを観ることができ、このバンドの素晴らしさを改めて実感しました。 佇まいや演奏する姿勢から、飾らずに真摯に音楽に向き合って活動しているバンドなんだな、というのをひしひしと感じました。 ヴォーカル/ギターの富樫さんの選び抜かれた言葉で紡がれる歌詞と、凄く丁寧な歌い方が素晴らしくて、曲に込められた想いが音に乗ってふわふわ漂い、聴く人たちにすっと入っていくのが目に見えるようでした。

          今語りたい国内バンド6組

          年間ベスト 2021

          今年は3年ぶりくらいにTwitterに復帰したということもあって、久々にいろいろな音楽情報に触れることができ、改めて音楽を聴くことの楽しさを再認識した年となりました。ライブも多少行くことが出来たし、個人的にはなかなか充実した音楽ライフを送ることができました。 演奏技術のことや専門知識が全くないのと、ミュージシャンの経歴とか人となりにはあまり関心が向かないので、浅い知識のコメント(駄文)ばかりですが、自分なりの年間ベストをまとめてみました。 15.EVANESCENCE

          年間ベスト 2021

          朝にオススメな曲10選

          朝の通勤中、通学中に最適だなと思っている曲を紹介したいと思ったのでこの記事を書きました。誰もが知っているようなメジャーなものではないのですが、多くの人に魅力が伝わると思われる、気分が上がる曲を選びました。よかったら読んでみてください。 1.Gigantactis - Mark Lettieli1曲目は、今年もライヴ盤で何度目かのグラミー賞を受賞したインストゥルメンタルバンドSnarky Puppyや、ファンクバンドのFearless FlyersのメンバーでもあるMark

          朝にオススメな曲10選

          国内おすすめバンド3選

          ここ最近、サブスクの功績なのか、昔と比べて邦楽と洋楽の差がほぼ無くなってきているように感じます。昔は国内の音楽では満足出来なくて海外の音楽をディグってばかりいたのですが、もう今は国内のバンドを追うだけで精一杯で、海外の音楽を聴く暇がほとんどなくなってしまいました。 日本のバンドは凄い。 CARTHIEFSCHOOL CARTHIEFSCHOOL1組目はまだ知りたてほやほやのバンドなので、あまり詳しくは分からないのですが、北海道で活動している3ピースバンドです。メンバーは

          国内おすすめバンド3選

          そしてSPOILMANはSPOILMANになった

          近所のタワレコで買ったので、特典の笑顔猫くんシールは手に入りませんでした。 というわけで、 SPOILMANの2ndアルバム!7月21日に待ちに待ったSPOILMANの2ndアルバムが発売されました。 曲を詰め込んだ自己紹介的な印象が強かった前作から、2枚目は一体どんな進化を遂げたのだろう、と期待を胸に聴き始めました。 一通り聴き終えましたが、完全に期待の遥か斜め上を行く内容でした。 よりタイトに、よりハードになったバンド・アンサンブルが、オリジナリティを極めた

          そしてSPOILMANはSPOILMANになった

          君はマスロックを聴かない

          マスロック(Math Rock)というジャンルの認知度が今どの程度あるのかわかりませんが、体感では昔とあまり変わってないんじゃないかなと思っていマス。いまだに知る人ぞ知るジャンル、になっている感は否めないのかな、と。ただ、現在国内にも沢山マスロックバンドがいるし、人気もあると思うので、状況は良くなっている、まだまだこれから良くなっていく、さらには50年後その先まで脈々と受け継がれていく、ことを願っていマス。 とはいえそもそも、多くの人がジャンルとして知ったとしても、マスロッ

          君はマスロックを聴かない

          SPOILMANはかっこいい

          小学生の語彙力でつけたタイトルと共に、私が今国内で1番かっこいいと思うバンド、SPOILMANについてただひたすら語りたいと思います。前提として、おすすめするわけでもなく、紹介でもなく、ただ語っているだけですのであしからず、です。 何から何まで自分の好みのど真ん中、心の底から好きになるバンドに出会うことなんて、どんなに音楽好きな人でも生涯でそんなに多くはないことだと思います。私の場合、Radiohead、SLINTに次いで彼らで3組目です。 偶然今年の頭、ここ3年くらいほ

          SPOILMANはかっこいい