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1月〜4月 お気に入りアルバム(EP含む)

今年は豊作の年ですね。

20.Ado - 狂言

1曲目がスウィング・ジャズ調の「レディメイド」から始まるのが良いですね。J-POPを聴いても体が動くことはあまりないのですが、Adoの曲はクリエイター陣が多彩な上、曲中のジャンルもなんでもありなので、聴いていて自然と体が動く面白い曲が多いです。その上Adoの変幻自在な激うま歌唱が乗ってるという。「阿修羅ちゃん」が特にお気に入りです。

19.Kep1er - First Impact

最近自分の中で再燃しているK-POPブーム。aespaやIVE、NMIXXなど最近出てきたグループも良いのですが、中でもケプラーが特に気に入ってます。歌とダンスを単純にエンターテインメントとして楽しんでいます。

18.文藝天国 - 花咲く君の滑走路

平均年齢がまだ10代?とからしいのですが、完成された世界観がありますね。それだけ「描くべき原風景」をしっかりと持っているんだなと感じます。切迫感、不穏さもある三拍子の「第八天使 通信基地局」は、歌詞の表現がストレートで、今の10代のリアルなのかなとも思いました。

16.TOGITO - P・O・N

こちらも10代のミカエラというシンガーソングライターを中心とした芸術家集団みたいです。多言語で歌われていて、インディーロック、オルタナ、民族音楽、ジャズなど様々な音楽性を感じます。ビリー・アイリッシュの影響もありそうです。どの曲も引き込まれる哀愁や不思議な雰囲気があり、気づいたら聴き終えている、そんな作品です。

16.Kit Downes, Petter Eldh, James Maddren - Vermillion

イギリスのジャズ・ピアニストによるピアノトリオ作品。綺麗な音色のピアノと穏やかなバンド・アンサンブルが特徴的です。ピアノの音が優しいというか丸い感じがしますね。ジャケットの絵のように夜空を見上げている時に似合いそうな音楽です。派手さはないものの、時に複雑なアンサンブルもありつつ、しっとり聴かせる一枚です。ジミヘンのカヴァーもあり。

15.Yard Act - The Overload

個人的には久々にザ・UKという感じのバンドを聴きました。ポスト・パンクに皮肉混じりのストーリー・テリング。今作が音楽性も一貫性があってストーリーも完璧だったので、次回作作るの大変だろうななどと余計な心配もしてしまいます。

12.Jim McNeely, Frankfurt Radio Big Band - Rituals

前半部はストラヴィンスキーの「春の祭典」へのオマージュとして作られたもののようです。「春の祭典」と聞いても全くわからないのですが、元ネタを知らなくても充分この作品を楽しんでいます。このビッグバンドは端々に凄く力強い印象を受けます。ハードボイルド的な。そして凄くグルーヴィー。アルバム最後に「Okinawa」という曲があるのですが、沖縄民謡風の旋律とジャズの融合という面白い曲が聴けます。

12.Sprawl - AnimalTracks(Omnibus) 

国産マスロックで久々にハマったバンドです。バンド名は昔から知っていたのですが、今年今までの楽曲をまとめたオムニバスアルバムが配信されて、それを聴いて「なんて良いバンドなんだ」と思いました。タイトなバンド・アンサンブルとプログレッシブな展開、歌もあるけど決して歌メインではない楽曲が特徴的です。流れるように次々と展開していくので聴いていて気持ち良いです。

12.Cory Wong - Wong's Cafe

Vulfpeck、The Fearless Flyersでも活躍中のギタリストによるインスト・アルバム。ジャケットに醸し出されているように、どこか懐かしいというか、ひと昔前にEテレで流れてたアメリカン学園コメディのBGMって感じもします。安心して身を委ねられる心地良い曲ばかりです。

今年出たフィアレス・フライヤーズのEPも最高でした。いつか来日して欲しいですね。

11.Chien Bernard - Felindra

こういうド直球のマスロックは最高です。マスロック自体が変化球ですが、変化球の中でもスタンダードというか。妙に変わった展開とか奇天烈なものよりも、あまり捻ってないこういったシンプルなものが好みです。遊び心も散りばめられていて音がやんちゃなのも最高です。

5.Joel Ross - The Parable Of The Poet 

ヴィブラフォン奏者Joel Rossによるリーダー作。美しいメロディ、崇高さを感じる曲、オーケストラのように厳かに展開される曲、即興で紡がれる物語性を凄く感じる曲もあったりと、そのバンド・アンサンブルを一音も聴き逃さないようにしようと惹きつけられる作品です。

5.Wet Leg - Wet Leg

Wetな歌詞と絶妙な脱力加減が最高ですね。

5.King Garbage - Heavy Metal Greasy Love

bandcampを開いた時にたまたまトップに出てきて知りました。ジャンル的にはソウルですが、ジャンク、ガレージ風の生々しい音が凄く良くて繰り返し聴いています。古いようで新しい。生バンドで今作を体験できたら最高だなと思います。

5.中村佳穂 - NIA

先行曲「さよならクレール」を聴いた時に中村佳穂は新しいフェーズに入ったんだなと感じました。前作より全てがアップデートされてますね。
音楽面を抜きにしても、とにかく聴いてると元気になる歌声、最高です。
(CDをプレイヤーにセットして再生ボタンを押してから巻き戻ると隠し曲のvoice memo #1が聴けます)

5.moonchild - Starfruit

ナヴランのウィスパー・ヴォイスと対称的な声に強さのあるラッパーをフィーチャーしていたりして、そのコントラストも楽しい作品です。このバンドは声も楽器のように扱っていると思ってますが、大傑作の前作からまた違う広がりを見せている作品でした。

5.The Linda Lindas - Growing Up 

やっぱりシンプルなのは良いなと改めて思いました。メンバーそれぞれがヴォーカルもするので曲によって雰囲気が変わるのも良いですね。今後どうなっていくのか楽しみです。

4.Butter Sugar Toast - Extended Play I

Twitterでメンバー募集して集まった4人というのが驚きでした。それなのに、長年の付き合いがあるかのようにライブパフォーマンスで息がピッタリなのが凄いなと思います。そして、そのライブパフォーマンスが最高にかっこいい。暴れる時に存分に暴れてて観てると爽快です。メンバー自身でミックスされたこの音源の音も、この音だから良いと個人的には思います。

1.yard rat - Fingerpost

このバンドは周囲に勧めまくっているのですが、今のところ全員「yard ratよかった」という反応ばかりです。CD買うとかライブ行きたくなるとか、そこから先に繋がるかは分かりませんが、普段インディーロック聴かない人にもその良さが伝わるくらい、熱がこもっている作品だと思います。まじでオススメです。

1.Immanuel Wilkins - The 7th Hand

最初に聴いた時からこのサックスの音に惹かれました。音色に惹かれるという経験は今までほとんど無かったのですが、凄く意志を感じる音というか、優しくも強靭な感じというか、上手く言えませんがそういうのを感じました。
またフリーなアンサンブルも魅力的で、それぞれ独立しているようでまとまりがあって、心地良いです。
フリー・ジャズの聴き方は難しいと思ってますが、頭で考えるより先に没頭してしまう作品でした。

1.Jacob Mann Big Band - Greatest Hits,Vol.3

もう全てが最高です。こんなに「楽しい」ジャズ・アルバムは滅多にないんじゃないでしょうか。基本的に大きな展開はなく、ひたすら同じフレーズを反復させつつ、要所で適度な即興が乗っていて、コンパクトにまとまっています。良いところだけを凝縮しているようで、聴いていて凄く面白いです。Jacob Mannは今作で知りましたが、センスが凄いなと思いました。聴いていてとにかく楽しいし、いろんな人に勧めたくなるアルバムです。


色々なジャンルを聴いていると良い作品ばかりで取り留めがなくなりますね。
5月以降にもSPOILMAN、Elephant Gym、Superorganism、The Smileなどなど楽しみ過ぎる新譜が沢山あるし、行きたいライブも山ほどあるので、程よく楽しんでいきたいと思っています。


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