見出し画像

SPOILMANはかっこいい

小学生の語彙力でつけたタイトルと共に、私が今国内で1番かっこいいと思うバンド、SPOILMANについてただひたすら語りたいと思います。前提として、おすすめするわけでもなく、紹介でもなく、ただ語っているだけですのであしからず、です。

何から何まで自分の好みのど真ん中、心の底から好きになるバンドに出会うことなんて、どんなに音楽好きな人でも生涯でそんなに多くはないことだと思います。私の場合、Radiohead、SLINTに次いで彼らで3組目です。

偶然

今年の頭、ここ3年くらいほぼ見ていなかったTwitterをたまたま開いた時に、誰かがSPOILMANのライブ動画(RAMPAGEのノイズ垂れ流しギターソロ部分)をリツイートしていて、それを見たのが知るきっかけとなりました。今こんなにかっこいいギターソロをするバンドが日本にいるのか、と凄く衝撃を受けました。ただひたすらノイズを出しまくっているカシマ氏(vo/gt)の、思い切りの良さ、潔さに見惚れました。すぐYouTubeでMVを観てサブスクで音源を聴き、何から何まで最高!っとなったのです。

コアな音楽好きの友人のいない、ごくごく一般的な会社員には、Twitterを見ていないとこういうインディーロックの情報は入ってこなかったし、ここ3年くらいはロックを聴くのもほぼ飽きていたので、JAZZか、あいみょん、BTS、YOASOBIなどの流行りのポップスをたまに聴くくらいで満足していました。そんな中出会ったSPOILMANの音楽はまさに寝耳に水でした。そして3年ぶりにマイナーな音楽ばかりを聴き漁っていた感覚を思い出し、音楽熱が再燃していきました。

画像1

1stの『BODY』

初めて聴いた時はまんまNIRVANAの『BLEACH』かと思いましたが、JEASUS LIZARD感もあるな、SHELLAC、SLINT辺りの影響もあるなと、20代前半の頃貪るように聴いていたアメリカのインディーズバンドたちを思い出しました。

ただそういうバンドは昔から国内に沢山いたと思いますが、やっぱりオリジナリティがあるなと思うのは、日本のバンドにはあまり見られない「遊び心」を入れているところです。

この『BODY』ついては別のnoteに記そうと思うのでここではこれだけにします。

魅力1、アーティスト写真

ここの画面上部にも使用させてもらっていますが、音楽性からイメージできるSPOILMANの全てが詰まっていると言ってもいいくらい、素晴らしい写真です。

私の初見の感想は「笑」でしたが、見れば分かる通り、多くを語る必要は全くありません。見れば見るほど語る気なんて失せます。なんなら子供と一緒に落書きをして遊んでもいいと思っています。こういうところがまず彼らの1つ目の魅力です。

魅力2、力の入れ方、抜き方が絶妙

喋るのも面倒臭そうな気怠さマックスのヴォーカリングから、何て言ってるのかわからないシャウトまで、振り幅を効かせてるけどそれが曲と見事にマッチしてて、これ以上ない相乗効果を生んでいます。

ヴォーカリングに限らず、演奏でもそうですが、力を入れるのは当たり前だからどのバンドもしてますが、力を抜くっていう感性はあまり見かけないなと思ってます。力を抜ける懐の深さというか、自信というか、彼らの知識や経験もしくはセンスからだと思うのですが、そういうのが垣間見えるところがSPOILMANにハマっている理由の1つです。

魅力3、音

楽器の知識ゼロ、音楽を聴くのがただただ好きな一般人である私には全く詳しいことはわからないのですが、安い機材とエフェクター1つというカシマ氏のスタンスが物凄くカッコよく思えます。まさに漢。他のバンドと比べて、、なんて詳細に述べるのは無粋なので、割愛しますが。

かつて54-71をかっこいいと思っていた方々には容易く理解してもらえると思います。

魅力4、深み

楽曲を聴くととにかくかっこいいロックもあれば、寂寥感溢れる曲、狂気じみた陰鬱な曲、フラストレーションを爆発させたような曲と様々あるのですが、根底にある深みが30代にしか出せないものだと感じていて、そこも魅力の1つです。

言葉で言い表すのがとても難しいのですが、泥沼にハマってただ沈むしかないような状態でもそこから抜け出すのではなく、敢えてその場に留まって向かってくる困難を迎え撃っているような感じというか、この先に進んでも良いことがないのは分かっていながらも他にどうにもならないことがわかっているから自ら進んで暴れている感じというか・・・。

なんか言い得てない気もしますが、私が受ける印象はこんな感じで、凄く好きな所です。ファンクスピリットを感じますね。

だらだらと語ってきましたが、1枚目を聴いた時点で早く2枚目が聴きたい、と思ったバンドなので、来週発売される2ndアルバムが楽しみです。(そのうちサブポップから全世界流通盤が出てもいいんじゃないかな)







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?