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自分は障害者(障碍者)、それでも誰かのためになりたい―

(2023/06/12 更新しました)

そんな人達のための場所がある

自分は今、就労移行支援を受けています。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/shingikai01/pdf/5-2i.pdf

(以前、記事内で紹介した厚生労働省の就労移行支援事業より)


就労移行支援とは、簡単に言うと障碍者のための職業訓練校、です。

今、就職に向けて訓練を受けているところです。

今回は自分が今どんなことをしているのか書いていきます。



簡単な説明

まず、就労移行支援とは。公共の福祉サービスです。

申請を行い、許可されれば誰にでも利用できます。

ただし、以下の条件があります。

・一般就労等を希望している
・知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ適性に合った
 職場への就労等が見込まれる障害者
・65歳未満の者

厚生労働省より

利用が開始になると以下のような順序をたどります。

  1. 就労移行支援事業所で軽作業などを通じて自分の適性を探りましょう。

  2. ハローワークなどで自分にあった職を探しましょう。

  3. 企業などで実習を重ね、環境などが合うか確かめましょう。

  4. 履歴書作成、面接練習をしていざ本番!

  5. 合格したら就職、不合格でもまたやり直せばOK


自分自身で他の利用者の方を見ていると
各ステップは約半年(6ヶ月)を要します。
すべてを通じて利用期間は通常2年(24ヶ月)です。
当然、人により期間のズレはあり、2年を超えて利用される方もいます。


事業所には職員が多く配置されており、
その方々と一緒に就職に向けて活動していくことになります。

また、過去に就労移行支援を利用して就職したけど
辞めてしまってまた戻ってきた、という方もいらっしゃいます。



全員ゴールは同じ

就労移行支援の最終目標は一般就労です。

ハローワークを通じて職探し、というのは
多くの方が経験することでしょう。
就労移行支援も同じようにハローワーク等を通して
職種の斡旋、面接、就職の流れをくんでいます。

当然、障碍者ゆえ障害者雇用なども選択肢には入ります。

違うところは、サポートが手厚いところ、でしょうか。

一人で就職活動するのは骨が折れます。
極めて大変なのは容易に想像がつくでしょう。
しかし事業所では一から十まで、と言っていいほど職員の方々が
ありとあらゆるところを見てくれています。



どんなサポートを受けられるの?

先程、「サポートが手厚い」と書きました。

ここで、どういうサポートが受けられるか一部を取り上げます。

  • 履歴書作成、面接練習を手伝ってくれる

  • 企業への実習の際、職員の方々が様子を見に来られる

  • 事業所内で困ったことがあればすぐに対応してもらえる

  • 普段困っている事を相談する事ができる

事業所内では始業から終業まですぐそばに職員の方々がいらっしゃるため
作業や日常の生活で困ったことがあればすぐに対応してもらえます。

更に障碍者目線を本当に深く理解しているため、
自分の得意・不得意を更に奥深く知ることができます。

これが一人だと…厳しいのは明らかでしょう。
このサポートがもらえる点は非常に大きいです。



どういうことをするの?

ここからはどういう作業をするのか書いていきます。
作業は軽作業から事業所の外での作業など多岐にわたる場合があります。

下記は自分が通っている就労移行支援事業所の作業の一部です。
(写真を載せたいのですが特定されるため掲載できません、ご了承を)

  • 企業から依頼された製品の組み立て・納品

  • パソコンの作業 Word, Excel

  • 部品の組み立て・分解 レゴブロック、ボールペンなど

  • 施設外作業 公園などのトイレ清掃

事業所には当然、他に利用されている方もいらっしゃるため
複数人で行う作業もあります。もちろん、一人で行うものもあります。



でも、言葉だけじゃわからないし…

実際に見てみないとわからないことが多くあります。
就労移行支援事業所のホームページやグーグルマップなどで
外見や写真は分かりますが、パッと見てでは全てを理解できません。

その際は見学を申し込むと良いでしょう。
職員の方々が丁寧に様々なことを教えてくれますよ。
約1時間の時間拘束で支援内容や実際の様子を見る事ができます。

事業所によっては体験をさせてもらえます。体験期間は約1週間です。
事業所によっては利用開始までの時間を
再度、体験として利用する事ができます。

体験期間を通してどういう事ができるのか、実際に経験することで
見学のときにすることのできなかった事が把握できます。

そして体験期間中はできる限り体調を整え、毎日通いましょう。



「ここがいい!」と決まったのならー

利用したい際は、事業所に利用したい旨を伝えてください。

そこからは事業所の方々と連絡を取りつつ…

  1. 相談員の決定                          (専門の方がいらっしゃいます。法人などであれば          その中にいらっしゃることがほとんどです)

  2. 役所の方・相談員の方と面談                   (約1時間、家族・普段の様子を聞かれます。            聞かれる内容はほぼ同じでした)

  3. 個別支援計画の作成                       (相談員の方が作成してくれます。就労移行支援での支援内容が記されています。利用開始前、相談員の方との面談にて内容の説明があります)

  4. 3.を役所に提出(相談員の方が行います)

  5. 許可が降りたら利用開始!                   (『障害福祉サービス受給者証』が役所から届きます

意外と時間がかかるため、のんびりやっていきましょう。
相談員の決定はすぐですが、
面談・個別支援計画の作成には日程調整などで予想外に時間がかかります。

「障害福祉サービス受給者証」は申請から約1ヶ月で届きます。
個別支援計画に記されている利用開始日前に届く事もあれば
数週間経って届く場合もあります。届いたなら、
必ず受給者証のコピーを事業所の職員さんに取ってもらいましょう。



分からないことはコメントにて

以上、ざっくりと就労移行支援について説明しました。

わからないことがあれば遠慮なくコメントをお願いします。
分かる範囲でお答えいたします。

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