はなぢ

医師として勤務する傍ら、大学院生として研究をしております。(2023.08)

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医学部入試・医学部学士編入試験における志望理由書の書き方

医学部学士編入試験の願書を提出する際に、志望理由書を提出することが多い。 私のこれまでの経験から、特に学士編入試験においては、この志望理由書がかなり重要になると考えている。 しかしながら、書き慣れていない人にとっては、なかなか難しいことだろう。 この投稿では、私の考える書き方を、これまでに添削した実例も一部交えて、紹介していく。 1. 志望理由書とは医学部における志望理由書とは、医学部→職業:医師となることがほとんであることから、就活におけるESのようなものと考えて良いだろ

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    • 夕立という魔法

      夕立って言葉を最近聞かない。今日も夕方にザーッと雨が降ったのに。 街に出るとオジサンが得意満面に「ゲリラ豪雨」という言葉を振り回してた。 見知らぬオジサンは、異常気象がどうのこうの、と続けていた。 子供の頃、そんな言葉の武器はなかったから、夕方雨が降ると決まって父が 「夕立降ったから涼しいなあ」と僕に言っていた。 当たり前なんだけど、夕立の後は、ちょっと涼しくて、うんざりする夏の暑さに対する僕の大事な盾だった。 今日も雨が降った後は、涼しかった。 僕にとっては夕立で、あ

      • 粗品さんの替え歌

        霜降り明星の粗品さんってお笑い芸人としても超一流で、個人的に 借金してギャンブルするという、昭和の芸人さんみたいな側面も ゲームの生配信中にスパチャ投げてくれたファンに気遣ったりする側面も 含めて好きな芸人さんなんですが お笑い以外にも、ボカロ等を利用した音楽活動などもされています。 最近その粗品さんのYoutubeチャンネルで 「借金」をテーマにした替え歌が複数アップロードされておりまして ①原曲に対するリスペクト ②丁寧に踏まれた韻と、一貫して借金をテーマにした面白い歌

        • 医者の歪な世界

          お久しぶりです。 医師になる前、就職活動をしていた時は所謂「大企業」を受けておりました。 言い換えると、「東京」や「大阪」に本社があり、「給与水準が高く」「仕事内容も高度な」ところです。 そんなところに行く人は「意識が高く」「その為に努力し」、必然的に「高学歴」だったり「なんらかの特技を持つ」割合が高いと思います。 医師の世界は、非医師の世界と比べると少々歪です。 まず、研修医(1年次)の給与を見ても、上位は大垣市民病院、福岡徳洲会病院、碧南市民病院、南相馬市立総合病

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        医学部入試・医学部学士編入試験における志望理由書の書き…

          [医学生・研修医向け] よく使うサイト

          私が、医学生や研修医の頃よく使っていたサイトをいくつかまとめておきます。 参考までに。 ■ Google scholar 言わずと知れた、googleが提供する文献検索サイト。 この分野で文献検索と言えば、Pubmedなのですが、医学生、研修医時代は、Google Scholarを頻用しておりました。 医学分野は、日本語論文も豊富で、これは日本語検索もできます。 医学生、研修医期間にパワーポイントなど発表する機会があると思いますが、何かを引用する時に引用元を手打ちしてい

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          "ここまで出来てたらいい"の先の話

          ■ 小学生の算数の話 私が小学生の頃、算数の問題で、x,yでなく 〇や□などを用いて方程式のような問題を解く文化があったのですが、あれは今も続いているのでしょうか?その当時の先生になんで x,y 使ったら駄目なのか聞いたところ "小学生にはまだ早い" みたいな理由だったので、小学生ながらに解せなかった記憶があります。 中学に入ると何食わぬ顔で x,yが黒板に蔓延ります。 小学校での〇や□と同じ役割で。 あの制限は一体何だったんでしょうか。 ■ 医学生・医者になってからの話

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          進路について思うこと

          私は、医学部に入り直した後、実は何度かその選択を後悔したことがあります。 "そのまま博士課程に進学していたら" 研究者としての階段をのぼっていく同期や後輩をみて、そう思うことは少なくなかったです。 ただ、その後悔は一過性で、落ち着いて考えると毎度同じ結論に至ることに気付きました。 "進路選択した時と全く同じ状況に戻った時、別の選択肢をとれたか" それを考えた時、結局"あの時"と同じ選択肢をとる自分がいました。 *****************************

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          教育学部生が医師になった話 その3 -医学部学士編入-

          ここでは、実際に教育学部から医学部学士編入試験を経て医師となった私の偏見にまみれた医学部学士編入試験についての話をしていこうと思います。 ■ 医学部学士編入試験というものをご存知でしょうか?4年生の大学を卒業した際に得られる学位、学士を持っている人が利用できる編入試験です。 つまり、大学を卒業した人が医師になりたい、と思った場合、 (1) 一般入試 (センター試験+二次試験)を受ける (2) 医学部学士編入試験を受ける の二択があるのです。(他にも何かルートがあったらごめ

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          教育学部生が医師になった話 その3 -医学部学士編入-

          教育学部生が医師になった話 その2

          『教育学部生が医師になった話 その1』の続きです。 ■大学院修士課程、その後 大学院修士課程進学後、土日も通い、2年で雑誌に投稿できるような結果を得ることができ、無事修了できました。 一般就職や教職も迷いましたが、最終的には進路の候補には博士課程進学がありました。 ただ、人生を賭け研究するなら、難病治療の一助となるような、アウトプットが大きいものが良いなと思いもありました。 しかし、博士課程そのものの経済的不安や、実際の現場を知らないと何が必要とされているか、どのよ

          教育学部生が医師になった話 その2

          教育学部生が医師になった話 その1

          こんにちは。 10数年前、私は教育学部の学生でした。 そんな私が医師となった理由について、これから記載します。 ■ 1回目の大学受験 高校時代の私は "特にはっきりとしたやりたいこともない" 学生でした。 県内では進学校と言われる高校に通っていた為、 大学に進学することが既定路線としてあり、 教師と研究者、と言う文字が朧気ながらに浮かんできたことから、 恐らく世の中の受験生の大半と同じように、なんとなく学部を選び、 教育学部に進むことにしました。 ■ 教育学部での出会い

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