医者の歪な世界

お久しぶりです。

医師になる前、就職活動をしていた時は所謂「大企業」を受けておりました。
言い換えると、「東京」や「大阪」に本社があり、「給与水準が高く」「仕事内容も高度な」ところです。

そんなところに行く人は「意識が高く」「その為に努力し」、必然的に「高学歴」だったり「なんらかの特技を持つ」割合が高いと思います。

医師の世界は、非医師の世界と比べると少々歪です。

まず、研修医(1年次)の給与を見ても、上位は大垣市民病院、福岡徳洲会病院、碧南市民病院、南相馬市立総合病院など、「地方」の病院が上位を占めます。

また次に、日本に限れば、必ずしも、医師の「仕事内容が高度であること」と「給与」にあまり相関はありません。
というか寧ろ、割り切って、医師なら「誰でもできる」仕事を選ぶ方がかえって給与が高いことすらあります。

大前提として、日本において、医師は他の職業と比べると、かなり勤勉な部類に入ると思います。自己研鑽をつむために、大学勤務の間は、安い給料であっても仕方ないと考えている医師も多いかと存じます。
このことが原因となり、「高度な医療を実践する」大学病院や公的な急性期病院で働く医師の多くが、「(仕事内容に比して)安く」「過酷な労働環境」を強いられています。

もちろん慢性期病院や開業医、美容などの自由診療の分野にも勤勉な医師はいますし、ハードワークしている医師もいます。しかしながら、一般的な傾向としてはやはり急性期病院の医師が「割を食う」形になっているかと思います。

非医師と医師の世界を比べた際に、この異常性にどうしてもモヤモヤしてしまう自分がいます。やはり、専門性が高く、ハードワークしている医師には、それ相応の給与が払われるべきなのではないかと思います。
そのため、専門医取得後のインセンティブをしっかりつける、専門性の高い処置などの点数を見直すなど、やり方はいろいろあるのではないでしょうか。

と私がここで嘆いたところで、きっと何も変わらないので、この辺で。

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