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教育学部生が医師になった話 その2

『教育学部生が医師になった話 その1』の続きです。


■大学院修士課程、その後



大学院修士課程進学後、土日も通い、2年で雑誌に投稿できるような結果を得ることができ、無事修了できました。

一般就職や教職も迷いましたが、最終的には進路の候補には博士課程進学がありました。

ただ、人生を賭け研究するなら、難病治療の一助となるような、アウトプットが大きいものが良いなと思いもありました。

しかし、博士課程そのものの経済的不安や、実際の現場を知らないと何が必要とされているか、どのようにすれば実用化できるか、というアイデアも浮かばないなと考え、
医学研究をするために医学部に入り直すという選択肢が、考えれば考えるほど強くなりました。

3日ほど真剣に悩んだ私は、母親に電話し、医学部を受験しようと思っている旨を伝えたところ、いいんじゃない?と即答されました。
それは保守的な母親から少し意外な言葉にも思えましたが、その一言に背中を押された私は、医学部受験へと舵を切りました。

■医学部受験について


国立大学の医学部受験における再受験生の選択肢は、一般試験(センター+二次試験)と学士編入試験に大きく分けられます。

前者は、受験者が多く、情報も多いことから公平性が比較的担保されていますが、当たり前ながら1年次の教養課程から授業を受ける必要があります。
後者は、大学にもよりますが、一般に教養課程をSkipできる2-3年次入学というメリットがある一方で、受験者数自体が少なく、情報が少なく、ブラックボックスの点が多いというデメリットがあります。

幸運にも、高校の同級生が学士編入試験で医学部編入しており、その同級生にアドバイスを貰いながら、学士編入試験にチャレンジしてみることにしました。

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