見出し画像

正解がない時代に必要なもの

「ご家庭の判断で無理のないよう登校させてください」

一昨日、長男(小1)が通う小学校から来た連絡。

翌日台風13号の接近が予想されるための通知だった。

いっそ「休校」とハッキリ言われてしまえば、色々準備もできるけれど

「ご家庭の判断で」と言われると、途端に悩ましくなる。


判断を委ねられたら迷う自分


翌朝、ちょうど通学の時間帯は久しぶりの大雨。

毎朝一緒に登校しているお友達のママからLINEがきた。

「今日行かせます?」

うーん。

・学校は基本的に行くモノなので、休校にならない限り行かせる。

・安全の為に、無理に行かなくても良い。
(台風が原因の場合は、欠席としてカウントされない)

きっとどちらも正解。


実際に、私も去年までは台風の中登校する小学生を見ながら

「こんな雨の中、無理して行く事ないのに」

と思っていた。


SEとして電車通勤していた時代は、台風で一向に進まない車内で

「ここまでして、本当に今日行かなくちゃダメなの?」

と思っていた。


それなのに、イザ「ご家庭の判断にお任せします」と委ねられたら悩む自分がいた。

「自分の出勤」については決められるけれど。

「子供への対応」はとても難しい。

簡単に「雨が酷いから休んでも良いよ」なんて前例を作ってしまったら

今後「(親の仕事的に)休まれたら都合が悪い日」も出てくるかもしれないし。

「大雨の日に休むか問題」なんて些細な事で悩む自分が情けない。

正解(風なもの)があった時代

私が子供の頃は、絶対的な正解(と思われている事)があった

・学校を休むのは悪いこと
・良い大学へ行き、大企業へ就職すれば安定した人生が送れる
・結婚して家庭を持つべき
・持ち家とマイカーを持って一人前

つい1年前に

仕事関係で出会った70代の元大手都銀の支店長だったの男性から

「お子さんが男の子なら将来楽しみだね。将来は医者にするの?弁護士にするの?」

と聞かれて、身の毛がよだつ程驚いたけど(笑)

それくらい価値観がハッキリしている世代がいて、私達はその世代の人に育てられてきた。

正解がない時代は強さが必要


「大雨の日休ませるか問題」一つとっても

・天候のレベル
・仕事の都合
・学習の進捗度合

等、複数の項目で判断基準を作っておけば迷う事もなくなる。


つい最近まで悩まされていた「ワクチン打った?打たない?」みたいな分断が起きかねない問題だって

「私はこういう基準で決めている」

という自分軸があれば、強くいられる。

自分の軸を確立したら、周りにどう思われても、何を言われても強くいるしかない。

「学校を休ませるなんてけしからん!」と言われてもひるむ必要もないし。

学校を休ませない事を子供に申し訳なく思う必要もない。

正解がない時代はみんな優しくなろう

未だに古い価値観の人が沢山いる中で「多様性」は中々浸透しない。

最近話題の「誰でもトイレ」についても

「なんでそんな少数派に合わせなきゃいけないんだよ」と文句を言う人が身近にもいる。

・受験にヒートアップする親子
・積極的不登校
・定職につかない大人
・同性愛

「雨の日に学校を休ませるママ友」に対しても「そうなんだね」と認めていきたい。

「雨の日に学校を休む友達」に対しても、子供には優しく接して欲しいと思う。

「価値観が合わない人」同士が一緒にいる事は苦しいけれど

「価値観を受け入れる優しさ」を持たないと

世の中がとてもギスギスしてしまう。


その道を正解にする


「どんな道を選んでも、その道で一生懸命努力して、その道を正解にする」

これは、去年長男が唯一受験した私立小学校の学校説明会で

卒業生がスピーチの締めくくりに「この小学校で学んだ事」として話してくれた事だった。

私は、そのスピーチに思わず涙が出てしまった。


恐らく、その卒業生は主に「受験」に関する想いを話してくれたと思うけど

人生の選択レベルではなくても

日々の些細な選択レベルで

「その道を正解にする」という意識が、一番気持ちが安定する生き方だと思う。


正解がない今、誰のせいにする事もできない。

「自分の責任」という意識を持って、例え失敗しても

「失敗という結果を得られてラッキー」という気持ちで進もう。


今日も最後までお読みいただき、有難うございました!

素敵な一日になりますように☆彡


この記事が参加している募集

頂いたサポートは書籍や体験に使わせて頂き、またnoteでお返しいたします!