もう頑張れない事に気が付いた話。
「ほら、ビーチの方にもう人がぎっしりだよ」
「渋滞も凄いね!」
「これ、終わってからも道が混んで大変なんだよ」
眼下に広がる沢山の人と車。
その景色を見て、「私、もう頑張れないだろうな」と思った。
今年も熱海の花火大会へ
7月最後の金曜日。
去年に続き、今年も花火大会を目当てに熱海のホテルに泊まった。
去年は家族4人で、熱海駅の山側(お土産店等が特にない住宅街)のホテルへ泊まった。
この記事の見出し画像にある通り、繁華街越しに海と花火が見えるホテルだった↓
今年は、去年の反省?を活かして熱海港に近いホテルへ泊まり、目の前から花火を見る事にした。
更には、私の父、妹、妹の子供(小3、小1)の合計8人での宿泊。
夫側の両親とはここ2年位続けて一緒に旅行をしているけど、自分の親や妹と一緒に旅行をするのは実に7年ぶりだった。
そんな事もあり、個人的にもとても楽しみな旅行だった。
あまりの猛暑に遊び回る事もできず、花火大会当日15時早々にチェックイン。
お風呂、夕食、歯磨きをサッサと済ませて18時頃からのんびり過ごした。
この後のタスク?は「花火を見る」だけ。
この心の余裕が最高すぎる(笑)
「頑張っていた私」がミステリー
20時20分。
やっと花火が始まった。
部屋のバルコニーに出ると花火が目の前に広がる。
次々と上がる花火を見ながら、私は無言になっていた。
頭の中で、これまで見た花火大会の事を思い出していた。
最初に花火大会を見に行ったのはいつだろう?
子供の頃、父親は休みが殆どなかったので家族で見に行った記憶はない。
高校生の頃に友達と自転車で海岸沿いの花火を見に行ったのが最初だっただろうか?
社会人になって、「夏のデート」と言えば花火大会だった。
八景島シーパラダイスに花火目当てで行ったり、みなとみらい、隅田川、千葉、茨城、長野、新潟・・・・各地へ花火を見に行った。
熱海の花火大会も、仕事帰りに電車で熱海入りして花火大会鑑賞後にとんぼ返りした事もあった。
・・・・・。
嘘みたい。
そんなに花火が見たかったのだろうか?←オイ。
熱海の花火もそうだけど、近くで見ると「ドン!」って胸に音が響く。
結構この振動が苦手。
だから地方まで行って大玉が見たいとか、あまり思わない。
(夫は逆のタイプ)
10分~20分程度で、休みなくチャッチャと打ち上げてくれる花火大会が好き。
熱海の花火大会は、まさに私好み。
だけど、たった25分の為に頑張れるのか?
この日は昼過ぎに熱海入りしたら既にビーチ付近は渋滞&コインパーキングも満車だった。
身動き取れなくなると嫌なので、ホテル入りしてから1歩も外に出なかった(笑)
花火が始まる前、ビーチ周辺は場所取りをする人でぎっちぎちだった。
バルコニーに出ただけで「暑い」と感じてしまう。
炎天下の中、あの人口密度の中「25分の花火」を待つなんて…。
更には花火大会終了後、汗でベタベタになった不快感を感じながら熱海駅まで歩いて、混雑した電車に乗るなんて…。
どう頑張っても、私がそこまで花火が好きだったとは思えない(笑)
好きだけど、本当は頑張りたくはなかった筈。
つまり、何故それでも頑張っていたか?と言うと。
「夏に花火大会デートをした」
というネタになりそうな思い出が欲しかったからな気がする(笑)
友人同士で「来月〇〇の花火大会行くんだ♡」みたいな話をしたかっただけな気がする。
イヤ、正直ありませんか?(^_^;)
こんな気持ち。
私はあった。
「夏ぴあ」買って、あちこちの花火大会情報をチェックしては手帳を花火大会で埋め尽くしたかった(笑)
今回の花火で気が付いてしまった。
寝る準備万端で、部屋の中で誰に気兼ねする事もなく。
家族水入らずで花火鑑賞をして。
「私はもう、花火の為に頑張れない」
自分に正直になったのか。
若さを失っただけなのか(笑)
因みに、花火大会当日に「部屋から花火が見えるホテル」に泊まったと言うと物凄くリッチに聞こえるけれど。
私達が今回宿泊したホテルは値段はビジネスホテル並みだった。
20代の「頑張っていた私」時代にもきっと、このホテルは同じような値段で存在していた筈である。
ネットが普及したお陰で「お得なホテル」「穴場のホテル」を探す事が容易になった。
本当に有難い事だ。
あの頃と立場が変わり、今度は「頑張っている母」になった。
やっぱり変わらず張り切ってしまう。
手帳を予定でいっぱいにしてしまう(笑)
そんな「頑張った記録」の続きはまた後日。
今日は必ず16時にお風呂に入りたい(笑)
今日も有難うございました。
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