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「心配」が「信頼」に変わった事を確信した時

「僕は行かないよ」

ある朝の出来事。

小学校へ通う長男と、保育園に向かう私と次男は同じタイミングで出発した。

長男は毎朝マンションのエントランスで4~5人のお友達と待ち合わせをして登校している。

全員1年生なので朝から大はしゃぎ。
その日も長男ともう一人の子は何故か全力ダッシュをしていた。

マンションから小学校までは一直線なものの、信号のない横断歩道が2つと、大きな交差点が1つある。

その大きな交差点での一幕だった。


信号の点滅

長男ともう一人の男の子は全力ダッシュをしていたので、大きな交差点にすぐに到着した。
他の3人はまだまだ遠く離れた所を歩いていた。

丁度信号が青に変わったので、先頭2人は後ろを歩く友達に「青だよ!」と若干せかしている様だった。

すると信号が点滅し始めて、長男と一緒にいた男の子は急いで渡ろうとした。

その瞬間に長男は「僕は行かないよ」と言った。

私は大きな交差点を反対側の歩道から渡ろうとしていて、偶然そのシーンに遭遇した。
長男は私が見ている事に気が付いていなかった。

長男が「行かない」と言ったので、お友達も渡らずに留まり、後ろから来たお友達と合流した。

きっと保育園のおかげ

親として大変お恥ずかしい話だが、私は信号が点滅したら急いで走る。

小学生の頃に読んだダイエット本に載っていた「デブ子診断」なるチャートで「信号が点滅したら走る or  走らない」で「走らない」を選択したら「デブ子になります」という結果だった。
こういう時に走れる方が痩せやすいよ!みたいな内容で、今思えば子供向けの本でそんな事書くなんて監修した人に問題アリだけど(笑)

私はそれ以来「走らなきゃ!」とさえ思う様になっていた。
何よりも大人になってからは「急いでいる」というシーンが多すぎて、基本的に点滅したら「急いで渡れ」になっている。

でも、まだ長男も保育園児だった頃に自転車の前後に長男・次男を乗せて走っていると、信号の点滅に遭遇し「渡っちゃダメだよ!」と2人から言われた。

保育園では毎日の様に、外を歩いて公園までお散歩をするので交通ルールが徹底的に染み付いている。

・横断歩道を歩く時は手をあげる。
・自転車でも徒歩でも、横断歩道以外の場所で反対側へ渡らない。
・信号が点滅したら渡らない。

私は恥ずかしながらこれらの事を子供に注意された事が多々ある。
「ママ、手上げてよ!」
「横断歩道じゃないのに渡っちゃダメだよ」
「チカチカ(点滅)で渡らないで」

そもそも大人も渡る時に手を上げるものなのか?と調べてみたら、43年の空白期間を経て、2021年に「横断歩道を渡る時は手を上げる」が交通ルールとして復活したそうです。


長男は今も、登校中に走りながらも横断歩道を渡る時は手を上げてわたっている。

子供といる時に、たまに赤信号でも意に介さず渡る人に遭遇する。
我が子は割と大きな声で「あの人何で赤なのに渡ってるの?」「赤で渡っちゃダメだよね」等と言う。

「大人だって守ってないじゃん!」「守る方が恥ずかしい」
そういう思考になってほしくないので、なるべく視界に入れないようにしているけれど、長男は既に「そういう人もいる」と察したのかあまりコメントしなくなった。
明らかに信号が不要なのでは?と思う様な場所もあるけれど、信号が設置されている以上は守って欲しいなと切に願う。

「交通安全」については心配が信頼に変わった


この出来事は、今週月曜日の朝だった。
朝「頼もしくなってきたな」と感じながら出勤し、帰宅途中に学校を覗いてみたら長男は怪我をした(^_^;)

その後、2針も縫ったと思えない位元気に走り回っている。

ヤンチャで危なっかしい。また怪我しそうだな。と思うものの、
少なくとも「交通安全」については、今回の行動を見て
「あぁ、もう大丈夫だな」と思えた。

これはまさに、今月読んだばかりの「高学歴親という病」に出てきた「子育ては心配信頼にかえる旅」だ!
と、ちょっと嬉しくなりました。

どんどん大きくなって巣立っていく我が子。
毎年信頼の数を増やしていけたらいいな。


最後までお読み頂き有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡


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