「一人でいること」が恥ずかしかった私は、ただただ妄想した
※少し暗い内容の、個人の戯言です。
私は、基本的に一人でいることが好きです。
今では、堂々と一人で居酒屋にも行けるし、コロナが流行る前までは一人で旅行にも行っていました。
趣味である一人カラオケも、存分に楽しむことができます。最近は残念ながら自粛していますが。
コロナ禍の日常において、本当に窮屈な想いをすることが増えました。好きな場所にも行けない、好きな人と、好きな時に会うこともできない。
ただ、そのような日々の中で、「一人の時間」が増えたことだけが、私にとっては唯一の救いです。
誰の目も気にせず、愛想笑いもせず、ただ自分のしたいことをして、好きなように過ごせる時間。
それだけで、私は生きるための活力を得ることができます。
私は数年前まで「一人でいることは恥ずかしい」と思っていました。そのため、心のどこかで、大好きなはずの「一人の時間」を楽しめていない自分がいることに気付いていました。
学校に行けば同じクラスの人たちと仲良くしなければならない。みんなと同じことをしなければならない。「まともな人」を装って過ごさなければならない。思ったことを素直に言おうものなら村八分だ。授業を真面目に聞いているふりをしなければならない。
そうはいっても、授業はつまらない。だから私は仕方なく妄想をして過ごしました。人には言えないほど恥ずかしい内容のものも沢山ありました。
集団に馴染むことができなければ、「変な不良」として扱われる。「一人でいる」ということは、当時の集団生活の中ではタブーでした。
一人でいることが無理なら、せめて少しでも人と違うことがしてみたくて生徒会長をやってみたこともありましたが、結局のところ「最も集団に埋もれていそうな模範的な生徒であること」を求められただけでした。
少し考えれば分かることですが、「自由気ままに過ごす」のではなく、自ら「集団に埋もれること」を促しただけでした。
結果、「真面目で大人しくてまともそうな子」という、私に対する周囲のイメージが、更に強力になっただけでした。我ながら馬鹿か。
反抗するのも面倒だったので、集団の意思に従いました。
そもそも、私が「一人でいること」に癒しを感じるようになったのは、父親による数々の攻撃的な態度が影響していました。
何を言ってもキレられる。意見など言おうものなら家中の空気が凍りつく。同じ言語を喋っているはずなのに、なぜか話が通じない。何度も何度も訴えても変わらない。変わらない。こっちがおかしいのかもしれない。そしていつも母が犠牲になる。
一度キレると手をつけられなくなるので、私は自分の部屋に籠もってやり過ごすしかありませんでした。
窓もドアも締め切った自分の部屋の中にいれば、私は安全で自由でした。
物心ついた頃からこのような状態だったので、私は「妄想すること」がライフワークとなりました。
妄想している間は、孤独や不自由さを感じない。父親がこの世からいなくなる妄想をしようとも、誰にも怒られない。
妄想の中だけは、私が素直にいられる場所でした。
妄想の世界では、頑張った人が報われ、誠実な人が幸せになり、罵詈雑言などは存在しない。だからこそ妄想。
父からの理不尽な攻撃から、母はいつも私を庇ってくれましたが、基本的に父のことを盲目的に信じていた母に対して、「どうしてもっと強く言えないの!?」と苛立ちを感じていました。
その後、父が別件で盛大にやらかしたことで、ついに愛想を尽かした(現実を見た?)母は父を家から追い出し、私は生まれて初めての「平穏」を手にしました。
それからというもの、今まで必死に息を詰めて暮らしていたことが馬鹿馬鹿しく思えるようになりました。
常に人の顔色を伺い、何者かを恐れ、常にまともで大真面目で、誰に対しても、1ミリも害ある存在であってはならない。そんな考えが馬鹿馬鹿しく思え、自分が可哀想になりました。
ネガティブなきっかけによって一人の時間が好きになった私ですが、それもひっくるめて個性。そう思えるようになりました。
それからは、一人で過ごす自分のことも、集団の中で過ごす自分のことも、少しだけ好きだと思えるようになりました。
上記のような、息を詰めた生き方を推奨する方もいるでしょう。自分にとって徹底的に害のない存在は可愛く思えますし。
でも、生まれてから社会人になるまで、20年以上息を詰めっぱなしで生きてきた感想としては、
疲れる!!! とにかく 疲れる!!!
以上です。
一人が好きなら一人でいる時間を大切にしてもいい。大勢が好きなら堂々と集団の中で楽しめばいい。
何を妄想するのも自由。くれぐれも現実と妄想の区別はつける。あくまでも妄想。
ものすごく当たり前のことをいっているだけのオチですが、これが私の思うことです。
もしかするとあまりいらっしゃらないかもしれませんが、同じような悩みを持つ方の気持ちに少しでも寄り添うことができますように。
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