金曜ロードショーをついつい観たくなったら「サブスク疲労」のせいかもしれない
ついつい観ちゃう金曜ロードショー
日本テレビ系列で放送している
「金曜ロードショー」。
皆さんも、テレビでやってると何故かついつい観ちゃうってことないですか?
この前、友達が何気なく言った一言を聞いて、
確かにそういうことってあるよなーと思ったんですよね。
でも、これってどうしてなんだろうか?
いつもは通りすぎてしまっていた疑問なんですが、今回は妙に引っかかりました。
なぜなら「ついつい観ちゃう」と言ったその友達は、普段はNetflixやYouTubeばかりを観ていて、全くと言って良いほどTVを観ない人だったから。
そんな人が金曜ロードショーを「ついつい観ちゃう」のはどうしてなんだろうか?
色々考えてみた結果、
もしかしたら「サブスク疲労」のせいでは?
と思ったんです。
49%の人が動画を「選ぶ」ことに疲れている
その言葉を発した友達は、いつもNetflixやAmazon primeなどの動画配信サイト、もしくはYouTubeばかり観ている。
今、TVで放送しているドラマやバラエティの話をしても、話が通じることはまずない。
CMのフレーズを会話に差し込んでも、もちろん反応は返ってこない。
彼が何故TVを観ないのかというと、
「決められた時間じゃないと観れないのが嫌、観たいものは自分で選んで好きな時に観たいから」
ということらしい。
そんな彼がある日、自分から
「昨日、金曜ロードショーで『崖の上のポニョ』を観たんだけどさー」
と言ってきた。
多分彼は、『崖の上のポニョ』の感想を聞いて欲しかったんだろうけど、いやちょっと待ってくれと。君はほぼTVなんて観ないはずだろと。
「〇〇ってTVはほとんど観ないのに、金曜ロードショーは観るの?」
と僕はすぐさま聞き返してしまった。
そう言われた彼は、しばらくキョトンとしていた。どうやら、普段はTVを観ないのに、金曜ロードショーは観ているという矛盾に本人もあまり気づいていなかったみたいだ。
「確かに、言われてみればそうだな。
でも金曜ロードショーって、なんかわかんないけど観ちゃうんだよね」
普段TVを観ない人でも何故か観てしまう。
単純に、金曜ロードショーで放送する映画が魅力的ということもあるかもしれないけど、観ようと思えばいつだって動画配信サービスで観れるはず。
それなのについつい観てしまうのはもしかしたら、自分で観る作品を日々選ぶことに、本人も気づかないうちに疲れてしまっているからなんじゃないだろうか。
そういえばその友達も、
「最近、何を観たらいいか考えるのめんどくさいんだよね〜」
というようなことを言っていた。
NetflixやAmazon primeでは、一生を使っても全てを観ることは難しいほどの作品数から、自分の観たいものを選ばなければならない。
自由度が高い分、何かを観るたびに「選ぶ」という行為を繰り返さないといけない。
実際、アメリカのコンサルティング企業の「デロイト」が行った調査では、
サブスクの映像配信サービスを使っている人の49%が「ストリーミング配信サービスで利用可能なコンテンツの量があまりにも膨大すぎるため、視聴するコンテンツを選択するのが難しくなっている」と答えたそうだ。
調査をした「デロイト」の副会長はこの結果を見て「私たちは『サブスクリプション疲労』の時代に突入したのかもしれない」と話していたけど、確かにそうかもしれない。
人は1日に3万5000回も何かを選ぶ決断をしていると言われていて、この「選ぶ」という行為は、僕らが思っているよりも労力がかかる。
スティーブ・ジョブズやオバマ元大統領は、その労力をいかに削るかを真剣に考えて、毎日着る服を決めておくなどの工夫をしていた、なんて話もあるくらいだ。
これまで普通に過ごしててもこんなにたくさん決断をしていたのに、それに加えて「サブスクで何を観るのか?」まで選び出したら、そのうちキャパオーバーになってしまう気がする。
たまには他の誰かが決めたものを観てみよう
僕の友達ほど極端ではないにしろ、僕も動画配信サービスで好きな番組を観ることはある。
今の時代、皆さんを含めほとんどの人が何かしらのサブスクを利用しているんじゃないだろうか。
自分でも気づかないうちに「選ぶ」ことに疲れている時、きっと僕らは金曜ロードショーのように誰かがどの作品を放送するのか決めてくれることが無性に恋しくなる。
「今週の金曜ロードショーは〇〇を放送します」
そんな言葉に心が動いたら、迷わずに「ついつい観てしまう」ことで、溜まったサブスク疲労を少しでも癒してあげられるのかもしれない。
読んでくださりありがとうございました😊 ほんの1ミリでも良いので、あなたの行動や考えに影響があれば嬉しいです。