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自分の中のポジティブ感情を育てていくことが、幸運につながる。【毎日マインドフルネスで「運が悪い」を変える生き方35】
日常生活の「運が悪い」を、どういうわけか「運がいい」に変えてみませんか?
![](https://assets.st-note.com/img/1714702331581-Y4mmCbl3Fz.png?width=800)
前回は、なぜポジティブであることが幸運をもたらすのかということについて述べました。
前回の記事の最後に、ポジティブであると、視野が広がり、普段気づかなかったことに気づけるようになり、そしてそのことが「運が良い」「幸運」であるということなのだと述べました。
ちなみにフレドリクソン博士は前述の『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』のなかで、心がオープンであるためのトレーニングとして、「マインドフルネス」を挙げています。
マインドフルネスのトレーニングでは、今の状況に注目してすべてを受け入れ、心を開くことを習得します。ポジティブ感情が高まれば自然にできることですが、それを直接トレーニングするわけです。「オープンであること」とポジティビティは切り離せないものなので、マインドフルネスの訓練によって、心が開けば、ポジティビティの扉が開き、「拡張―形成作用」が起こり、上昇スパイラルが始まります。
このことに加えてフレドリクソン博士は、
「今の瞬間に立ち戻ることが、マインドフルネスという状態です。自分の心の動きを観察し、今いるところに「いる」ことを練習するわけです」
「マインドフルネスは「スキル」です。持って生まれるものではありません。ピアノやテニスのバックハンドと同じで、誰かに習って練習する必要があります」
とし、
練習を積むと、ネガティブな思考も、何の感情的反応も起こさずに冷静に観察できるようになります。思考は単に思考に過ぎません。空に生じる一片の雲のようなもので、心の中でわき上がって形をなし、過ぎ行き、いずれは霧散します。
と述べています。
![『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』 バーバラ・フレドリクソン 著 植木理恵 監修 高橋由紀子 訳 日本実業出版社](https://assets.st-note.com/img/1714701559055-b4KtptZA1x.jpg?width=800)
さらに、「運」はそもそも「生き延びること」に関係していると述べましたが、フレドリクソン博士が、
ポジティブ感情は、人間の祖先にまでその起源をさかのぼることができます。身の安全を感じたときや、何かに満足したときのよい気分が、①祖先たちの精神の働きを広げ、②身体的、社会的、知的、心理的リソースの形成を促し、長い時間をかけて彼らによりよい変化を起こさせてきたのです。(中略)
よりよい変化が起きた人間たちは脅威にも対処できるように準備され、それができなかった人間たちは不運な状態になったことでしょう。
と述べていることは(注1)、傾聴に値します。
ポジティブ感情は進化の過程において、生存と繁栄のために培われてきたものであると考えると、「ポジティビティ」は一種の「生存戦略」であると捉えることも出来るかもしれません。
そしてずっと健康で幸せな人生を送ることが出来れば、そのことは「幸運」と言えるかもしれませんが、そのために「生存戦略」としての「ポジティブ感情」に注目し、自分の中の「ポジティビティ」をマインドフルネスとコンパッションによって少しずつ育てていくというのも、「運が悪い」を変えるための選択肢としてアリだと思うのです。
(なお、このあたりのことについては電子書籍のほうでより詳しく述べております)。
![マインドフルネスとコンパッションによってポジティブ感情を育てていく](https://assets.st-note.com/img/1714702051739-vEwCfBMtmG.jpg?width=800)
【毎日マインドフルネスで「運が悪い」を変える生き方】の連載はこれで終了です。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます & いつも「スキ」してくださり、感謝いたします(^^♪
注1 『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』 バーバラ・フレドリクソン 著 植木理恵 監修 高橋由紀子 訳 日本実業出版社
![](https://assets.st-note.com/img/1714702386345-Cvvebd0hHu.jpg?width=800)
ポジティブ感情は、人間の祖先にまでその起源をさかのぼることができます。身の安全を感じたときや、何かに満足したときのよい気分が、①祖先たちの精神の働きを広げ、②身体的、社会的、知的、心理的リソースの形成を促し、長い時間をかけて彼らによりよい変化を起こさせてきたのです。これら2つの真理が、ポジティビティの「拡張―形成理論」の骨子です。
よりよい変化が起きた人間たちは脅威にも対処できるように準備され、それができなかった人間たちは不運な状態になったことでしょう。その結果、数千年にもわたる自然淘汰により、人間には心からのポジティビティを感じる能力が備わり、現代のわれわれが経験するようなポジティブ感情の形と機能が形成されたわけです。(50頁)
☆マインドフルネス習慣シリーズ第2巻☆
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