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<健康>であることが「幸運」であり、そのことは持続的な幸福にもつながる。【毎日マインドフルネスで「運が悪い」を変える生き方33】

日常生活のなかの、「どういうわけか運が悪い」を、マインドフルネス習慣によって変えてみませんか?

前回の記事では、『マインドフル・ボディ』(エレン・ランガー 著)という本を取り上げ、心と身体は一体であるということについて書きました。


ところで「運」は「生き延びる」ことに関係していると以前の記事で先述しましたが、

「生き延びる」という観点からも、お金よりも大事にすべきなのはやはり「健康」です。

また「生き延びる」といっても、貧困や飢餓の状態のなかで、「弱肉強食」の競争社会やサバイバルゲームのように、単に他人を蹴落とすことだけを意味するわけではありません。

このことに関して、たとえば脳科学者の中野信子氏は『科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク文庫)のなかで、

自分だけが生き残って、ほかは全滅しようがかまわない、という道より、自分も生き残るけれどまわりも生き残れる道を選ぶ。まわりとうまく共存できる道を探る。このほうが結果的に、長く生き延びることができるのです。

と述べています。

つまり長く生き延びるためには、他者を思いやり、共に生きることが重要になってくるのです。


「運が良い人」は人との心地よい関係を大切にし、運がいい人の周りには運がいい人が集まってくると言われますが、「健康」という観点からも、お互いが支え合う、思いやりにあふれた、自分にとって心地よさを感じられる居場所を見つけ、そこで生活することも大切であると考えられるのです。

そして私自身は、現代社会において、もし「衣食住」の問題がある程度解決しているのであれば、自分自身が望む、より満たされた状態へとシフトしていくことであるように思うのです。

すなわち、楽しく、喜びに満ち溢れた健康な状態で長生きできたならば、そのことはより「幸運」なことなのであり、また、一時的ではない、持続的な「幸福」に近づいていくことなのです。

心身ともに健康であること ≒ 幸運 ≒ 幸福


ちなみに友原章典氏は『実践 幸福学』(NHK新書)のなかで、

「健康は、幸福感を左右する重要な要因です。年齢や性別にかかわらず、身体的な健康は、幸福感と関係があります。また、実際の健康状態はもちろんのこと、健康だと思っている人ほど幸せに感じます

と述べています。また、

「楽観的な人は幸せな傾向」

にあるとしています。

その理由は楽観的な人のほうが悲観的な人よりも、長期的なストレスホルモンの影響が少ないためだと考えられています。

また友原氏は、

「幸せ(happiness)」の語源は、運や偶然(hap)です。幸運な人は、そうでない人に比べて、人生の満足度が高くなっています」

とし、幸運と幸福についての様々な調査結果から、以下のようにまとめています。

①幸運な人の特徴は、幸せな人の特徴と似ている。
②幸運な人は、外向性があり、好奇心が旺盛で、新しいものが好き。
③幸運な人は、落ち着いている。
④協調性や自制心は、幸運と関係ない。
⑤幸運な人は、明るい未来を予想。
⑥幸運な人は、不幸な出来事も一時的だと考える。
⑦幸運な人は、目標に向けて努力する。
⑧幸運な人は、自信家。
⑨幸運な人は、自らチャンスを生む。
⑩幸運な人は、相手に好意的な期待を持つことで、人間関係を円滑に進めている。
⑪幸運な人は、不運な出来事でも、よいところを探す。
⑫幸運な人は、失敗から学ぶ。

友原章典『実践 幸福学』 80- 81頁


このように「健康」と「幸福」と「幸運」は無関係ではなく、お互いが影響し合う、密接な関係にあるのです。

次回へと続きます😊

お忙しい中ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪



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