毎日<実践>することがいつもの脳を変える。【いつもの「脳」が変わる生き方 まとめ】
マインドフルネス瞑想や慈悲の瞑想を実践することで、いつもの「脳」が変わる生き方を始めてみませんか?
前回の記事では、マインドフルネス瞑想や慈悲の瞑想・セルフ・コンパッションは、脳ストレスを減らすのに効果的だと述べましたが、「今・ここ」を意識するマインドフルネスも、自分自身や他者に思いやりを向けることも、日々実践し続けることで、はじめて真の効果を発揮します。
また日々実践することは、新しいスキルを習得していつもの脳を変えるためにも大切です(神経可塑性のこと)。
たとえば、「実践」することに関してリック・ハンソン氏は『脳を鍛えてブッダになる52の方法』(影山幸雄 訳)のなかで、
「神経は経験によって変わっていくという性質を持っています。実践を続けることであなたの脳は徐々に変わっていきます」
と述べています。
さらに、
と述べていることが実践することを考えるうえでとても参考になります。
瞑想は普段から実践し体感することによってはじめて効果を発揮する。
車を上手に運転出来るようになるためには、自動車学校での何時間もの実習が必要になります。また野球観戦が好きであることと、自分自身がバットを握り、ヒットを打てるようになることは違います。
瞑想に関しても、本を読んで頭で理解することと、実際にやってみることは違います。
呼吸をきっかけに「今・ここ」を意識することや慈しみの気持ちを持つことも、頭で理解して終わるのではなく、普段から実践し体感することによってはじめて効果を発揮します。
もし途中であきらめずに瞑想を実践し続ければ、脳と心の関係が変わり、これまでの自分自身を変えていくことが出来るのです。
本当につらい時や苦しい時は、いまの呼吸に気づいたり、自分や他人を慈しんだりすることはなかなか出来ないかもしれません。
しかし毎日心の修行だと思って辛抱強く実践を続けていると、本当の窮地に陥った時でも、いまの呼吸に気づいたり、自分や他人に対して慈しみの気持ちをもって接したりするというこれまでになかった選択肢が現れてきます。そしてそのとき、以前の自分とは違うことに気づくのです。いつもの脳が変わっているのです。
毎日10分間のマインドフルネス瞑想を実践する。
とはいっても、瞑想を続けるということに関しては、始めたばかりの頃はすぐに注意力が散漫になり、集中力が続きません。もし勉強や仕事、家事や育児、親の介護などで多忙な日々を送っているのであればなおさらです。
そのためここでは、最初から30~60分の瞑想にチャレンジするよりも、10分間のマインドフルネス瞑想を毎日実践してみることをオススメします。
たとえ仕事や勉強、家事や育児などで忙しくても一日一回は、心を落ち着かせるために10分間のマインドフルネス瞑想を実践するようにしてみるのです。
このことに関しては、以前に取り上げた『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』(満園真木 訳 辰巳出版)のなかで、著者のアンディ・プディコム氏が、
と述べていることが大変参考になります。
以上で【いつもの「脳」が変わる生き方】の連載は終わりです。この連載は、Kindle電子書籍で書いた『マインドフルネス実践でいつもの「脳」が変わる生き方』の内容の一部を再編集したものです。
以下、【いつもの「脳」が変わる生き方 1~5】の記事です。
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