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新潟ベンチャーサミット2023、スタートアップが新潟の明日をつくる


新潟ベンチャー協会の渋谷氏による挨拶

12月12日、イタリア軒にてNVS(新潟ベンチャーサミット)2023が開催されました。NVSは、新潟県のJ-startup Niigataのお披露目会を含めた、新潟県のスタートアップエコノミーの連携強化、新たなリレーションの構築、スタートアップの成長支援を目指したイベントです。新潟のスタートアップエコシステムの発展にも寄与しています。

二部構成で開催され、前半はパネルディスカッション、後半はNVAの本選ピッチ、特別講演、J-startup Niigataの追加選定企業のお披露目などが行われました。

パネルディスカッションには弊社の星野もコーディネーターとして登壇しました。「観光×スタートアップ。インバウンドを一過性にしない。」というテーマでWamazing(株)代表取締役CEOの加藤史子氏と地域創生ソリューション(株)チーフベンチャーキャピタリストの畑雅城氏をメインスピーカーにお招きしてお話いただきました。

事業を行う側と支援する側といった視点も交えながら、コロナ禍の影響を正面から受けた観光業界で注目されているインバウンドに関連した内容でした。野村総合研究所によると、2023年のインバウンド消費額は5.9兆円とされています。Wamazing(株)が行う主に中華圏の訪日者を対象とした日本発・インバウンド特化のワンストップ訪日旅行プラットホーム事業(OTA事業)はとても興味深いものでした。

Wamazing(株)代表取締役CEOの加藤史子氏

国策では、目標人数が二倍弱増に対して、消費額は三倍強と定めています。一人当たりの消費単価を上げるためには、観光業を超えて多くの関係者が関わっていくことが必要だと考えられます。そういった観点からも、多くの人が興味を示す内容であったのではないかと思われます。

また、今年6月に開催されたNVA予選ピッチ(新潟ベンチャー協会 [NVA] が、起業家や企業の方を対象にビジネスプランを募集し、優秀者を決定するピッチイベント)の本選が行われました。
予選を勝ち抜いたHUB SAUNA株式会社の富田氏、きら星株式会社の伊藤氏、株式会社魚沼スッポンの井口氏、株式会社コルシーの堀口氏の四名が最終プレゼンに挑みました。ピッチに対し審査員の方のコメントが飛び合い、有意義な空間であったのではないでしょうか。

グランプリには「すべてのハートと専門医をつなぐ」をビジョンに掲げ、医療機関向け心電図遠隔判読事業を行う【株式会社コルシー】の堀口氏が選出されました。専門医の知見を時間と場所を問わず共有することや、医療のDX化といったアプローチで地域医療の医師の不足や専門違いといった社会問題を解決に導かれるのではないでしょうか。

株式会社コルシーの堀口氏

そして、KDDI賞として廃校プールを利用したスッポンの養殖事業をプレゼンした【株式会社魚沼スッポン】の井口氏が選出されました。

サミット閉会後は懇親会も行われました。新潟の経営者をはじめ、多くの関係者が繋がる場となったのではないでしょうか。特別講演で(有)ロッキングホース代表取締役の森部好樹氏が「人脈の力」についてお話しされていたように、このサミットをきっかけに動き出すものがあるのではないか。そのくらいの盛り上がりを見せていました。

新潟のベンチャー界は年々盛り上がりを見せている中で、「夜の人出が少ない」といった地域課題も話題になっていました。今後新たに浮かんでくる課題にどのようなアプローチを仕掛けるのか。まだまだ新潟はたくさんの潜在力を秘めているのではないかと考えられます。

登壇者集合写真


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