モンスター上司に苦しむ「あなたへの処方箋 ①」 #13
モンスター上司の存在
最近、違う部署の社員から相談を受けている。
「上司がケチばかり付けて来るので、全くやる気が起きません」💦
「パワハラ」や「セクハラ」などのハラスメント類は社会的な制裁を受けることが一般的になりましたが、上記の類の訴えは後を断ちません。随分前から厄介な上司(先輩)は、どの会社(社会)にも存在し、部下(後輩)なので仕方なく従っている。ここに「悩み」や「ストレス」を感じる方が本当に多いです。
自分は「経験豊富」「知識がある」と思い込んでいる上司ほど部下からするると扱いに苦しむ。自信満々なのは良いとしても、ひけらかし、押し付け、自分の価値観だけで物事を判断する。この様な上司を「モンスター上司」と定義する。
モンスター上司図鑑
<うんざり系モンスター>
①「ケチ」ばかりつける
②「自分の価値観」のみで判断する
③「済んだこと」をいつまでも蒸し返す
④「正論」を振りかざす
⑤「自分の権威付け」にこだわる
①「ケチ」ばかりつける
冒頭のモンスターがこのタイプです。
この類のモンスターは人の粗探しが大好物です。良い提案にも素直に賛成せず、褒める習慣なんて全くない。このモンスターがいるエリアでは「やる気」や「生産性」が悪く、離職者も多いと考えられる。
処方箋
感情的にならず「具体的にどうすれば良いかアドバイスをください!」
「ヒントを頂ければ、より良いモノを作れそうです!」
その後、このモンスターが「確かに」と言うフレーズを口にする機会が増えれば、クスリの効果が出始めていると考えても良いだろう。
②「自分の価値観」のみで判断する
慎重に注意深く行動する社員を「やる気がない」「消極的」と自分の物差しのみで判断するモンスター。この手のモンスターは他人の行動理由を洞察しようとせず、自分の価値観で判断してしまう厄介者である。
「〜して当然」「〜で当たり前」的なマインドを持ち、狭い世界で生活しているのです。このエリアでは「新しい発想」や「アイデア」が育まれず、世の流れに乗り遅れて”レトロ感”を味わうことになるだろう。
処方箋
きっぱりと「私はこのようなつもりで行動します(しています)」
相手の価値観を変えることは難しいので、折を見て自分の意思をはっきり伝えることで「あいつは自分の考えをしっかり持っている」「見所がある」と考えてくれるようになる。
今後、「なぜそんなことをするのか?」と言うフレーズが出始めたら、クスリの効果がで始めたと考えて良い。
③「済んだこと」をいつまでも蒸し返すば
良い意味で言えば「拘りがある」タイプ。だけど、いつもクヨクヨしていてこちらがイライラしてしまう。
「あの時こうしておけば良かった〜」
過去から離れきれず、いつまで経っても蒸し返して周りをイライラさせるモンスター。部下が仕事で失敗すると状況は更に深刻になる。このエリアにいる方は常にうんざりしながら生活をすることになり、「負のスパイラル」から抜け出せないでいる。
処方箋
自分に害が及ばない限り「無視」「相手にしない」が特効薬。
自分に害が及べば「ハラスメントです!」で良い。
クスリの効果判定は簡単で、蒸し返しの回数が少なくなっていれば良い。
④「正論」を振りかざす
正義感が強く清廉潔白、不正を許さない。一見素晴らしいモンスターに見えますが、部下からはその様に感じることが少ない。人間の悪い心や弱さを知った上で初めて清廉潔白が活きる。モンスターが社外でも支え合う社会貢献を続け、弛まぬ努力をしているのであれば尊敬に値するが、多くの場合は口先だけの美学で終わっている。
処方箋
挑発を避け、勇気を出して「大事な仕事を依頼」してみる。
必ず断らないから。
依頼された仕事を不愉快に感じ始めたら、その後は綺麗事を言わなくなるだろう。効果判定のタイミングはこの時です。
⑤「自分の権威付け」にこだわる
他人の経歴を誇示することで自分の権威付をするモンスターです。「部長が言っていたように」「会社のミッションステータスにあるように」などもその類です。
このエリアで生活をする方は、既にモンスターに対する「信頼」は皆無。仕事に対する「情熱」も無くなっていることが多い。「このまま従っていても良いのだろうか」と不安を感じています。
処方箋
「では、ご自身の意見を伺わせてください!」「それはなぜでしょうか?」
「そうすることで、どのような変化が期待できますか?」
クスリの効果判定は、周囲の人に意見を聞くようになったか否かで判断できる。目上の方の意見だけでなく、周囲の意見も尊重するようになれば良いのですが。このタイプは重症の確率が高いので、現在のクスリでは完全完治は困難なのかもしれません。
最後まで読み進めていただきありがとうございました。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
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