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コーヒー淹れるのたのしいよ

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出張コーヒー屋をやってる経験を元に、コーヒーについて書いたnoteです。
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#私のコーヒー時間

【コーヒー淹れるのたのしいよ】深淵に沈め

【コーヒー淹れるのたのしいよ】深淵に沈め

 カラカラン……

 客か。こんなときにコーヒーを飲みにくるなんて酔狂なやつだ。だが気にするな。この店もおれも単なる文字情報なので、行き来を自粛するひつようは全く無い。そして言っておくがコーヒーはおまえが自分で淹れろ。おれは淹れん。この店は珈琲屋だが、おれが伝えたいのは、コーヒーを自分で淹れるのは相当に楽しいおこないだということだからだ。
 おれが淹れてどうする。淹れるのは、おまえだ。

 街から

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【コーヒー淹れるのたのしいよ】その断末魔を聴け

【コーヒー淹れるのたのしいよ】その断末魔を聴け

 単刀直入にいうが、珈琲豆は手挽きが良い。
 おれはこれからコーヒーに関する短い話をする。
 珈琲豆は手挽きがいいが面倒なら電動ミルで挽いてもいいし粉で買ってきても別にいいが手挽きも良いぞという話をいまからする。

 コーヒーを淹れる行程には段階がある。
 ペーパードリップと呼ばれる方法の場合は、焙煎された珈琲豆をミルやグラインダーと呼ばれる道具で粉末状に砕き、ドリッパーと呼ばれる漏斗にペーパーを

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【コーヒー淹れるのたのしいよ】まず武器(ドリッパー)を選べ。

【コーヒー淹れるのたのしいよ】まず武器(ドリッパー)を選べ。

 カラカラン……

 客か。何しに来た。
 ここは珈琲屋だがおまえに出す珈琲は無い。珈琲は自分で淹れろ。

 珈琲は自分で淹れるものだ。人の淹れる珈琲を飲みたい気持ちはわかるし、出かけた先で急に飲みたくなったからって、すぐに自分で淹れることなんてできないのもわかっている。なので、人が淹れた珈琲を飲みたいなら他の店に行けば良い。ここではおれは淹れぬ。別にイジワルで言ってるんじゃない。人生を考えろ。

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