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【マガジン専用記事】 コテージからガレージへ

タイトルは韻を踏んでいますね。日本的に言えば語呂合わせの言葉遊びですが。画像は「世界一有名なガレージ」とされるスティーブ・ジョブズの実家のガレージで、立っているのもご当人で1996年の撮影だそうです。癌に冒されて痩せ衰えた聖者のようだった、晩年のジョブズしか知らない人には驚きでしょうね。

話が飛躍しますが、産業革命はコテージ(日本ではチーズのときだけ「カッテージ」と言いますね)、つまり自作農から転じた産業資本家の納屋で始まったことは有名です。この綿工業の工場化(ここでは工業化ではなく、労働者が1箇所に集まって行う分業・協業の労働形態を指して用いています)、ひいてはその生産プロセスの機械化が最初の産業革命でしたが、今日われわれが渦中にある、それ以来何度めかの産業革命の直近の始まりは1970年代末でした(この分散処理端末の登場に伴うIT化なりICT化の大波と、現在のAI化は別個の産業革命だと論じるならば話は変わってきますが)。その時の産業施設は、やはり企業家の自宅に付随した倉庫や小屋のような施設である、自家用車用のガレージでした
アップルの創世記によれば、当時商用でこのガレージを人が訪れると、ジーンズを履いて小汚い格好をしたジョブズとウォズニアック(共同創業者で同社の社員第1号)が、制作中の機材の間から這い出してきたといいます。同様に今日、プラットフォーマーとして聳え立っているアマゾンの始まりも似たようなものです。
以上、産業の大変革の始まりは常に自宅の倉庫から、という小話でした

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