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【エッセイ】noteを3か月書いてみて
今月、正確には明日7月2日をもって、noteを始めて3か月が経過したことになります。それに対して、いろいろと考えるところがありましたので、ここでまとめてみようと思います。
noteを始めるまで
noteについては以前から知っていました。しかし、長らくそれをやろうとは考えませんでした。書くことは好きでしたが、そもそも自分の身辺が落ち着いておらず、noteにかける時間や文章を書く時間が見込めないと考えていたからです。しかもSNSサービスとブログサービスを合わせたものというイメージがあり、そんな煩わしいものは今の私の手に負えないと考えていました。自分で文章を書いた上、ネット上で人と交流するなんて、とてもとても……。
たしかに、「自己紹介」にも書きましたが、趣味の一つとして文章創作がありました。しかし、そのころ自身の生活がばたばたしており、それにかける時間はありませんでした。また、そんなことで精神的にもそういう気分になれず、その趣味は7年近く封印していたのです。
(「自己紹介」の記事は、こちらで読むことができます。)
それが「そろそろ書いてみようか」となったのは、昨年の10月でした。自分の生活もだいぶ落ち着いてきたので、ちょっと書いてみようかという気分になりました。そこで、久しぶりに文章を書き、ネットで知ったとある小さな公募文学賞に応募してみました。以前は、仕事の合間に文章を書いて、頻繁に公募文学賞に応募していました。まさに、かつては文章創作を趣味にしていたのです。
ちなみに、それにはそもそも2つの目的がありました。
ひとつ目は、「自分の『実績』を作り、自分に自信を持つこと」です。
20代前半のころ、小論文や志望理由書の書き方を高校生に教えることになったとき、教える側の人間がまともに文章を書くことができずに、教えることなんてできないと考えていました。そのため、私はとある論文の公募に応募することにしました。もともと文章を書くのが好きで得意なので小論文の講師を引き受けました。しかし、自分に何の「実績」がないのに偉そうに生徒に文章の書き方を教えることなんてできないし、ましてや自分の仕事に自信が持てないと思いました。そこで仕事の合間を縫って3か月で書き上げると、その論文の公募に応募しました。結果、その甲斐あってか最終選考の4人に入りました。ただし最終選考では漏れてしまい、何も受賞できませんでした。しかし、そのとき、自分の名前がその公募の運営が出していた雑誌に掲載されており、受賞は逃したものの、「まあ、爪あとくらいは残せたかな」と自分なりに満足し、また自分の仕事に対して自信が持てるようになりました。ひとつ目の目的は果たせました。
ふたつ目は、「職業作家を目指していたこと」です。
「最終選考に残る」というひとつの「成功体験(受賞はできませんでしたが)」が、もともと文章を書くのが好きな私の中に、新しい大きな目標を作りました。「今回すんでのところで受賞を逃したが、もしかしたら、もう少し頑張れば私は『物書き』になれるのではないか」という思いが新たに生まれました。今にして思えば、「とんでもない思い上がり」でした。しかし「夢見る」私は、本業の仕事は続けながらも、それを機会に、多くの公募にチャレンジしていきました。詳細はここに書きませんが、どれも結果は散々。よくて最終選考どまり。結局、何も受賞できませんでした。気が付くと私は40代となっていました。「これは到底無理だな」と、夢からようやく私は目を覚ましました。ちょうどそのタイミングで、「現実の仕事」もより忙しくなり、私はいつしか書くことをやめてしまいました。
以来、「目を覚ました」私は、今後はライフワークとして文章を書いていこうと割り切りました。仕事の息抜きに、書きたいものを、自分の書きたいペースで書いていくことに決めたのです。
さて、話をもとに戻しますが、その昨年10月の公募の結果はどうだったか、結果から言いますと全然ダメでした。言い訳がましいですが、理由は自分の中で当初から明らかでした。十分な執筆時間が確保できなかった(2週間ほどで書いた)上、余りにも相手(公募先)を考慮しない内容のエッセイなので無理っぽいなという感じでした。しかし「ダメかな」とは思っていたものの、「ダメ」を突き付けられるといつでもがっかりするものです。
ただし、「思わぬ収穫」もありました。
その公募の運営元が情報発信にnoteを使っていたのです。そのときにnoteに少し興味を持ちました。ただ「noteか……、ちょっと私もやってみようかな、いやいやそんな暇がないか」と、最初は思っていました。しかし、「仕事の息抜きに、書きたいものを、自分の書きたいペースで書いていく」のに、そもそも公募にこだわる必要はないですし、むしろこうしたプラットフォームで気軽に書いていった方がよいかもしれないと思うようになりました。
とはいえ、本当に続けられるのかという一抹の不安もありました。かつてアメブロをやっていて、続かずについに放棄したことがある私です。どうなのだろう。書けるのか、私。
そこで私は今年に入ってから、noteについてネットなどで調べ始め、私が書き続けられる環境がnoteにはあるのかどうか、見極めることにしました。それと同時に、noteで書くとしたら、何をどういうかたちで書くのか、自分の脳内で「企画会議」を始めました。自分の「書きたい欲」を程よく満たし、自分のペースで継続でき、かつ読む人にも役立つ「ニーズ」があることとは何か、自分にどんなコンテンツが作れて提供できるのか、考えました。
ある日、noteのいろいろな記事をランダムに読んでいると、「文章作成」に関する記事が多いことに気づきました。noteをやっている人には、文章を書くことが好きな人が多く、また文章術に興味を持っている人が多いな、という印象を持ちました。こうした話なら、私はネタ切れしない、と直感的に思いました。今までずっと中高生の文章を添削してきた私の仕事の経験や知識が生かせるかもしれない、しかもこの仕事を続けている限りこうしたネタには困らないし「仕事の息抜きに、書きたいものを、自分の書きたいペースで書いていく」にはちょうどいいかもしれないと。ここで、自分のコンテンツのかたちが見えてきました。
「あ、書ける!」
このとき、自分がnoteを書いている姿が見えました。そして4月、私はnoteに自分のアカウントを作ったのです。
noteを始めてから
当初はあくまでブログサービスとして、自分のペースでのほほんと書いていくつもりでした。普段の仕事もあるから週に2記事程度投稿できればいいかな、と考えていました。読んだ人が役に立ったな面白いなと思ってくれれば大変嬉しいことですが、かといって、過度に「読者受け」を考えて自分に変なプレッシャーをかけることもしたくない、無理はしたくないと考えました。アメブロのときは「読者受け」を考えすぎて、途中から書いていてつらくなりましたから、今度はそういうことがないようにしようと思いました。
またかつて旧ツイッターもやっていましたが、こちらもいわゆる「SNS疲れ」で放棄した「前歴」があります。このときも「フォロワーさん受け」を考えすぎて疲れてしまいました。
ちなみに、自分で言うのもなんですが私にはどうも「SNSの才能」があるようで、当時何の苦も無く3か月程でフォロワーさんを4桁台にもっていくことができて、そのときは私自身も驚きました。すると、複数の創作サークルをやっている人から誘われるようになりました(創作アカウントとして運営していたため、自分のエッセイや小説を発表していた)。一方で、私のツイートがよほど面白く気に入ったのか、私のツイートを丸パクリしてツイートする人が出てきた(これほんと謎)かと思えば、何が気に入らないのか「はじめまして」からDMで絡んでくる人(誰だお前)も現れました。もうこのころになると仕事中も通知は常に来るわ、フォロワーさんが多すぎて対応できないわで、たとえるなら、ぎゅうぎゅうの満員電車に押し込まれて、その周りの客全員が四六時中私に話しかけてくるような状況でした。しかも、その電車には絶えず客が乗ってくる上、一切電車は止まりません。そんな「永遠に終わらない満員ラッシュ」に、ついに私は疲れて、その電車から飛び降りてしまいました。
もうこんな経験はごめんです。noteは、私にとって「あくまでブログサービス」。SNSとして使うつもりは全くありませんでした。ですから、ブログサービスとしての機能しか勉強していなかったのです。「つぶやき」も「コメント」も使うつもりはないですから、やり方を全く知りませんしやっていませんでした。
それでも始めて1か月過ぎたくらいから、記事にコメントをいただくようになりました。こんな「つぶやき」も「コメント」もしないアカウントの記事にコメントする方もいるのか、ありがたいことだなと思い、その方のコメントを読むと、私の記事を読んだ感想や思ったことが書かれており、素直に嬉しいと思いました。私の記事は決して短くないです。しかもエンタメ系の文章も少ないです。余り面白味もありません。にも関わらず、拙記事を読んで感想まで書いてくれるなんて全く「神」です。これは「コメント」の機能と使い方を勉強してコメント返しをしないといけないな、と思いました。
また「つぶやき」も、旧ツイッターとは異なり、みんな自分のペースで使ったり使わなかったりしてで、ゆるくつながっている印象です。旧ツイッターのような「ツイートしないと!」、「リツイートしないと!」という強迫観念的な雰囲気がありません。これなら気軽にできるのかなと思い、最近は記事にするほどでもないこと(一発ネタ?)や、記事を書く時間がないときに、一日一回程度のペースでゆるくつぶやいています。
(当初はコメント返しやつぶやきの仕方も知りませんでした。)
後、仕事にもよい影響が出てきていると思います。文章作成に関していろいろな記事をまとめることで、自分の頭の中で添削指導の方針や考えがより明確化されました。また、実際添削指導の仕事をしているときに「これはあのとき書いたあのケースだな」というように、備忘録として機能することもあります。これは始めてから気づいた、noteを書くことのメリットでした。
こうして、そんなこんなで、私は今、noteアカウントを健全に運営しています。先日はおかげさまでフォロワーさんも200人を超えました。最近は「ああ、アカウントが成長していっているなあ」というように、我が子の成長を愛でるような気持ちで、日々記事をアップしています。
このnoteアカウントの今後
現在、三つのコンテンツを柱に、このアカウントを運営しています。
ひとつ目は「間違えやすい表記」。これは、日々の添削指導の中で気が付いた中高生の間違えやすい漢字やかな遣いなどを話題とした記事です。自身の備忘録代わりにも使っているので、今後もぼちぼち続けていくつもりです。手書きのときに間違えることが多い表記についてまとめているので、大人の方にもお役立ていただけるかと思います。
ふたつ目は「文章作成の基本」。文章を作成する際に押さえておくべき基本について書かれている記事です。これは、後1か月くらいで終わる予定です。ネタが限られていますから。見込みで言うと、後5記事くらいでこのシリーズは完結します。その後は「文章作成の実践」と題して、実際的な文章作成法の話をする予定です。お楽しみに!
みっつ目は「コラムとかエッセイとか」。文字通りコラムやエッセイなどの雑記集です。読書感想文も折を見て書いていきたいですね。なお、小説や詩などは書きません。文才なさすぎなので(笑)。ただ、一応この手の記事を書くときには、読み手の方に普通に楽しんで読んでいただくことを想定していますので、「エンタメ味若干マシ」にしているつもりです。お気軽に、誰でもお読みいただけると思います。
(一番スキが多い記事。読書感想文です。カレーの話ではありません(笑))
今後は、有料記事も作成していきたいと考えていますが、それについてはただいま勉強中なのでもう少し先になりそうです。まあ、これから3か月くらい後になる見込みですね。
ということで、3か月noteをやってみての感想でした。みなさま、ご清聴ありがとうございました!今後とも、私ともどもこのアカウントをご贔屓のほど、宜しくお願いします!
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