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楽しくて可愛らしい、フルーツのかくれんぼ。

噛んだとたん、“じゅわ“とあふれる果汁。

フレッシュな甘酸っぱさを包みこむ

あんこの優しい甘さ。

大福のもちもち食感が重なり渾然一体となる。


これぞ、フルーツ大福の醍醐味。


* * *


瀬戸内海を望む児島にある「甘月堂」。

ここのフルーツ大福が美味しいと聞きつけて、
おやつを買いにやってきました。


小さなお店ですが、キュートな看板で一目瞭然。

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看板にお店の名前はなく、いちごのイラストと
「いちご大福」の文字だけという、
なんとも分かりやすい「いちご大福」推しのお店。


大人が3人も入るといっぱいになる小さな店内には
フルーツ大福の見本がずらりと整列しています。

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いちご大福だけでも、こしあん、白あん、
生クリーム、チョコなど6種類もあります!

その他、ピオーネ、桃太郎ぶどう、ブルーベリー
バナナ、パイナップル、栗、キウイなど、
色とりどりのフルーツ大福が並びます。


どれも食べてみたくて迷います。

ああ、優柔不断。



日持ちは翌日までなので、今日のおやつと、
晩ごはんの後のデザートと、明日のおやつと…

と考えると、けっこう食べられますね!


しかも、大福の半分以上をフルーツが占めるので
一般的な大福よりはヘルシーなはず。


と自分に言い訳しながら。


迷いに迷って、王道のいちご大福を3種類と、
ピオーネ、パイナップル、
期間限定の桃太郎ぶどうの6個にしました。



すぐにでも食べたい気持ちを抑えて、
瀬戸内海の多島美を楽しみながらドライブ。


おうちにつくなり、さっそくおやつタイム。

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包みもやっぱりいちご推し!

掛け紙が和菓子屋さんらしくて和みます。



開けてみると…

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まんまる大福が、可愛く並んでいます。


さて、「どれから食べようかな。」
と思った瞬間、手が止まってしまいました。


どの大福にどのフルーツが入っているのか
外からでは分からないことに気づいたのです。



まさに、フルーツのかくれんぼ。



かろうじて、色から推測するに、
桃太郎ぶどうとパイナップルは確実。

あと、ピオーネとあんこの苺大福は
おおよその検討がつきました。



問題は、いちご大福の白あんか生クリームか。



どっちがどっちか分からないまま、
とりあえず白あんと思われる方を切ってみました。

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あれ?

予想は外れて生クリームでした。

いずれ全部食べるので、ノープロブレム!



いちごはこの時期のだからか酸味が強めですが、
さっぱりしていて後味爽やか。

とにかくどのフルーツもフレッシュで
味がしっかり濃いので存在感抜群!

柔らかな大福にかくれていながら、
しっかりと主役の座を主張しています。



どれも美味しいし、初めましての組合せに
心躍ったのですが、「いちご大福(こしあん)」
がナンバー1でした。


やっぱり王道は欠かせませんね。

安定の美味しさに、ほっとします。



ご家族やお友達が集まるときに買っておくと、
好きなフルーツや和菓子の話に花を咲かせながら
楽しんで食べてもらえそうです。


楽しく、美味しく、可愛らしく。


愛らしいフルーツ大福に出会ったお話でした。